おせち

160102_1856~01.jpg

2日の夜は毎年、初芝居中継の『こいつは春から…』を観ることになっている。今年は、NHKの特番ドラマ『富士ファミリー』もほぼ同時刻の放映なので少し迷ったが、しかし、やはりリアルタイムで観るのは『こいつは春…』に決まっておろう(ドラマは録画して、後日観た)。今年も、おせちをつつきながら、お酒を飲みながら、初芝居中継が観られたなぁ…と、しみじみした気持ちで観る。今年は、芝雀さんが雀右衛門になるのもそうだが、私にとっては、橋之助さんが芝翫になるのは相当な大ニュースなのでありまして、インタビューも楽しく拝見したのでした。

しっかり飲んで食べると決めているので、おせちは石皿に盛り込み、甘いものは角皿、生ものは呉須の絵皿にと、それぞれ盛り込む。あと、2枚残っている、からすみ餅を焼いて、突き出し代わりに。ほんと、これ、素敵なおつまみですねぇ。2月くらいまでらしいので、もう1回買おうかしら…と、思ってしまう。

私は、何とはなしに昆布巻きが結構好きなのですが、夫は嫌いなので、毎年自分のためだけにせっせと作ります。が、やはり自分だけのために作ると手を抜くというか、仕上がりが甘くなりがちで、好きなのに、毎年なんやかんやと失敗したものを食べてきたのですが、今年の昆布巻きは、なかなかよく出来ました。

鯡は『お正月の手帖』にある辻調のレシピ、鮭は『祝いの料理』にある土井善晴さんのレシピで、前者はもういかにもおせちに入っているこってり甘辛い味付け、後者は普段のおかずに出てきても違和感ない感じの比較的あっさりした味付けと、味わいの方向は全然違うのですが、どちらも大変に美味しかったです。ことに鯡のほうは、できあがったばかりのものを味見したときはベラボーに甘辛く、味が濃くて、「あちゃー」と内心思ったのですが、日を置くごとになじんでいき、元旦にはいい塩梅に。さすがプロのレシピ…とうなりました。

もうひとつ、夫は絶対食べないものが、あなご巻き。これも、『祝いの料理』に載っているものです。うずら玉子の茹でたのを芯にしてあなごで巻き、甘辛いたれで煮付けるだけと簡単この上ないのですが、ものすごく美味しい! ので、これも、自分のために、せっせと作ります。それに、市場だと、あなごの開いたのがかなりお手軽価格で買えるのです。うちの近所だと、あなごなんてなかなか買えないので(あるけど、外国産だったり、しょぼかったり、高かったり)、お正月だけの楽しみ…といえるかも。美味しいのになぁ…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。