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ポテ

仕込んでおいたポテと、クスクスサラダで晩ご飯。ポテは、いつも通り谷昇さんのレシピ(『ビストロ仕立てのスープと煮込み』)で、クスクスサラダは有元葉子さんのタブーレ(『有元葉子の料理教室』)を参考に。それと、舞い鶴のぶどうパン。

私が持っている有元さんの料理教室をテーマにした本は、この2002年に出たものと、2008年に出た『有元葉子のCooking Class』の2冊だけなんだけど、気づけばこのあといっぱい出しているのよね。どうしようかなぁ、買い足そうかなぁ。でも、今持ってる2冊でもう結構満足していたりもするんだよなぁ(以下のリストは自分用です)。

食後に、うさぎやのどら焼きを。うーん、やっぱりおいしい。日持ちしないので、人にはあげられないのが少し残念だけど、仕方ないなぁ。

蘭亭ぽん多

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「明日は朝から上野に行くか!」と昨晩夫が言っていて、いやはや珍しい…しかし、どうせ明日になればそんなことすっかり忘れているに違いない…と話半分で聞いていたのですが、今日になってもちゃんと行く気を維持していたので、朝もはよから電車に乗って上野までお出かけしてきたのでした。

夫は土日に出かけるのが大っ嫌いなのですが、その理由は人が多いから。ただ、最近、土日といえども午前中は、どんな場所でもさほど人がいないことに気づいたようで、朝出かけて昼帰ってくるスケジュールを提示すれば、いやがらずにお出かけしてくれるようになりました。会社勤めをするようになった私からすれば、ありがたい変化です。もう出かけられる日って、土日祝しかないからね…。

目的の店でどら焼きを買い、焼きたてのどら焼きを食べながら、旧岩崎亭庭園へ行き、ぶるぶる震えながら見学(どれだけ大金持ちの家だったとしても、昔の家は寒い…)。松坂屋をぶらぶらしつつ時間をつぶして、蘭亭ぽん多へ。夫もこのお店は初めてだそうですが、とんかつ好きには大変有名なお店だそうです。

恐らくお客さんのほとんどはご近所さんなのでしょう。ご亭主とおぼしきお店の方がすっとやってきて、東京の人らしい歯切れいい喋り口でこの店のとんかつの特徴や食べ方などを丁寧に教えてくれます。歌舞伎を見るようになると、この東京の人特有のシャカシャカした喋り方ってのが結構耳に気持ちよく聞こえるようになるものでして、ここのご亭主もそんな雰囲気がありあり。とんかつの説明をする前にさらりと、「ちょいと講釈言わせてくれよ」なんていうところなんかも、お江戸の人っぽくていいなぁと内心うっとりしてしまう。

とんかつは上と特上があるのだけど、「最初は上を食べてみるのがいいよ。ひとりはとんかつ、もうひとりは別のものを頼んで分け合うのがいいやね」というので、その通りにする。内心、とんかつにするかカキフライにするが悩んでいたのですが、お店の人シェアしていいよといわれると、ほっとしますね。ちなみにこの店は、セットという概念はなく、ほしいものはすべて単品で注文します。なので、カキフライの他、ごはん(普通盛り)、お新香、お味噌汁も注文。

洋食器に盛られたカキフライは、とんかつ屋さんのというよりも、完全に洋食屋の佇まい。でも、タルタルソースも、洋食屋ならばキャベツにかけられていることが多いドレッシングもなし。自家製のウスターソースはありますが、基本は「塩」です。シンプル! ソースで食べる場合は、「直接かけると衣がべたついちゃうから、できれば小皿に出して、そこに付けて食べて」とのことで、仰せの通りに。でもね、カキフライに関しては、ソースどころか、塩もいらなかったですね。美味しかった…。美味しく揚げるコツも伺いましたが、言うは易し…ってやつで、とうてい家庭では無理だろうなぁ…と思いましたねぇ。

ぽん多のとんかつ

これは夫の上とんかつ。絶妙の揚げ加減で、豚肉って美味しいんだなぁ…としみじみ感じつついただきました。

写真に写してないのが残念なのですが、ご飯がまた、大変に美味しく、おしんこもいずれもよい加減(奥様お手製のぬか漬けだそう)。お味噌汁、キャベツに至るまで手抜きなしの美味しさで、大変に幸せなひとときでした。また近いうちに伺いたいものです。