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大和寿司

日の出前にホテルを出て、ゆりかもめに乗る。

下りの始発に乗ってしばらくすると、すぐに太陽が出てきて、さっきまでの暗さが嘘だったかのように明るくなる。日の出前後の明るさの激減っぷりって、いつ見ても本当に驚く。

昨日、寿司大の行列を見て、あーこれはダメだと思ったので、今日は大和寿司Twitter)に行ってみることに。今日はちゃんと勉強してから行ったので、青果棟にもほぼ迷わず行けました。

実際に行ってみると、え、こんなところ…? という場所にあるんですけど、それより驚いたのが、行列が全然なかったこと。寿司大はすでに大行列なので、なんだか拍子抜け。ひょっとして、同じ名前の違う店に来ちゃったのかなぁと思ってしまったくらいでした(後で聞いたら、ピークタイムは9時以降で、そこからランチタイムまでは戦場状態なんだそうです。このお店も6時から開けているので、この時間帯に行けばゆったり食べられるとも言えます)。

かなり広いお店で、ひょっとして豊洲市場では市場の大きい店かも。私たちが行ったときは先客は、男性の一人客だけでしたが、店員さんもすでにフロアだけで3人おり(厨房には6人ほどいる雰囲気)、やっぱり繁盛店なのだなぁと思いました。

初めてなので、促されるままにカウンターに座り、「おまかせ」をお願いします。人懐っこい雰囲気の板前さんが、順番に出してくれます。

まずは、大トロ。しょっぱなから大トロなのー、と驚きつつも、これがすごくおいしい。脂っこくない、上品なコク。いきなりの先制パンチで、次は何かなーとワクワクしてしまう。

スミイカ食べて、

ボタンエビ食べて、

次、中トロ。これがまたおいしい。大トロとはおいしさが全然違うのねー。

ウニに玉子。この辺から、食べるスピードが追い付かずに、ちょっと渋滞してくる。

巻物3種。トロ鉄火、赤身、塩漬けいくら。赤身がすごーくおいしくて、これだけでお土産にしてほしいくらい。塩漬けいくらは、ちょっとしょっぱかった。

このあと、カンパチ食べて、煮穴子でおしまい。この煮穴子が、ふわっふわで、味付けはあっさりで、とてもよい。あなごが苦手な夫もこれは食べられたそうです。

最後、追加はいかがですかと言われたので、車エビ(しみじみおいしい)と、

ホッキガイを食べて、大満足でご馳走様だったのでした。うーん、おいしかった。やっぱり、お寿司屋さんのお寿司って、何ておいしいのか。ちなみに、これで1万円ちょっと。

ただ、私は食べるペースがホントに遅いので、今日も途中で渋滞させてしまってちょっと焦ってしまった。お客が少ない時間に行く分には問題なさそうだけど、今度は思い切って、100%お好みで注文してみようかな…。

食後に青果棟を見学。昨日見た、マグロほどの面白さはないのだけど、やっぱり市場ってずっと眺めちゃうよね。

青果棟は、通路名に野菜の名前を通称でつけているようで、とてもかわいい。でも、覚えるのは大変そうだな。

通路名は、日本語、英語、中国語、ハングルで記載されています。

春菊のような、英語圏では食べられていなさそうな野菜にも、ちゃんと英語名ってあるんだよなぁ(当たり前)。crown daisyっていうそうですが、確かに春菊って、花もかわいいよね。

ゆりかもめの車窓は、上りのほうがなんとなく好きです。同じ道のりなのに、不思議だな。

この道を見るの好きなんですけど、首都高湾岸線でいいんですかね。車に乗らないので、未知の名前はどうもいつも覚えられない。

朝のビッグサイトはいつ見ても神々しい。神殿みたいで好きです。

これがいつも、気になる建物なんですけど、何のビルなんでしょうか。真ん中を大きく開けた形というか、ツインビルの上層だけを大きく繋げたような形が、ちょっと異形感があって、ゆりかもめに乗ると、いつもこれを探してしまいます。

今日もキリンがたくさん見えたので、何となくうれしくなる。

朝日ってなんとも不思議な特別感を感じます。ただの景色もワンランクアップする感じがして。

理由はないけど、高架を支える柱って、なんとなく見るたびに、おおーと思ってしまう。なんというか、巨木を見た時に湧き出る感情に近いというか。私の写真フォルダには、こういう写真は、結構たくさんねむっている。

ホテルに戻って朝寝を楽しむ夫を置いて、折角なので、浜離宮に行ってみる。言ってしまえば、ただの広大な庭なんですけど、この開放感が何とも言えず良かった。

御亭山から新橋方面(多分)を望む。朝なので誰もおらず、ほぼ貸し切り。気持ちが良いです。

何の鳥かわからなかったんですが、海鳥っぽいんですよね。気持ちよさそうに日向ぼっこしていました。

売店の看板。ゆるくていい感じ。寄れなかったのですが、団子とかも売っているのかな?

大変に広大な公園で、スキマ時間にちょいちょいと行くよりも、2時間ほど時間を見てガッツリ回ったほうが、色々楽しめるような気もします。今日回った中では、鴨場が面白かったのですが、ホームページの見どころを見ると、鴨場も2つあるそうで、私はみたのは庚申堂鴨場だったようです。

鷹狩りって、時代劇でよく見る、馬に乗って野外を駆け回りつつ獲るというイメージしかなかったのですが、こんな風に完全にシステム化された方法もあるのですね。説明文の、アヒルを使っておびき寄せるくだりには、ちょっと悲しさがありましたが…。

小覗(このぞき)という、アヒルが鴨を引き連れて水路(引堀)を下ってくる様子を覗く小屋です。

この狭い隙間からのぞくわけですが、除き穴の上下が黒ずんでいるのが、なんだかリアル…。

こっちは大覗(おおのぞき)。大溜(おおだまり)という水場を覗くための小屋で、大人3人くらいでぎゅうぎゅうなサイズです。

覗くとこんな感じ。小覗よりも、多少視界は広いです。

庚申堂鴨場だけでも結構見どころが色々あって、もうひとつの新銭座鴨場まで回り切れなかったのが残念。お花畑にも行けなかったし、次はもっとゆっくり回りたいです。

それに、浜離宮には水上バスの発着所もあって、ここから浅草まで移動できるのです。結構前からこれをやってみたいと秘かに思っているのですが、なかなか機会がなく、今日も時間がなくて断念。今度こそ。

ポンヌフ

汐留に泊まった時に困るのがお昼。汐留だとチェーン店しかないし、新橋だと忙しいサラリーマン御用達の店みたいなのが多くて、私のようなさっと食べてさっと出るというのが苦手な人間には、行ける店が少ない。めったに来ないから、あんまり知らないし。

少し遅いお昼はどこにしようかな…とだいぶ悩んで、そういえば新橋って、ポンヌフがある…と思い出して、ランチタイム終了ギリギリに滑り込む。迷惑だったかな…と思ったら、私の後にも数人駆け込んできたので、ああよかったとホッとする。

だいぶ昔に、おくがわじゅんいちさんの『ナポリタン』というリトルプレスを読んで覚えた店なのだけど、ようやく行けた。だけど注文したのはナポリタンじゃなくて、ハンバーグスパゲティセット。よくばりなので。

出てきたのは、お子さまランチみたいな、とってもかわいい一皿。これは気分がアガる。食べるとなかなかのボリュームなんですけど、嫌な感じじゃない。見た目、パワフルな味付けなんじゃないかと思いきや、ほどよい塩梅の後引き系で、普段なら相当苦しい量のはずなのに、すんなり食べられました。おいしかったです。

食べ終わったタイミングで、プリンとコーヒー。これがまた、お子様ランチっぽくて泣ける。

プリンはあっさりプルプルで、これまた懐かしい味。テレビ局が近いので、時間的なこともあってか、周りはテレビマンぽい人ばかりで、いろいろギョーカイだなーって話をしていました。そういったがやがやした感じも含めて、いい感じにレトロなお店でした。

お昼を済ませて歌舞伎座へ。吉例顔見世大歌舞伎の夜の回を観に行きました。演目は、菊畑、連獅子、市松小僧の女です。

菊畑は、中村梅丸さんが中村莟玉に名を改める、襲名披露公演的な意味合いもあって、非常に良い雰囲気。梅丸さんを始めて観たのは、だいぶ昔に国立劇場で「日本振袖始」の稲田姫を見て、なんつーきれいな顔の役者さんや、演技もうまいし、と印象深かったのですが、それからもう10年近く経つのですね。

連獅子は、高麗屋の親子によるものでしたが、なんかこう、連獅子って、演じる組み合わせでだいぶ雰囲気変わるんだな…と、初めて実感した気がします。お父さんのほう、少しテレが強いんじゃないでしょうか。もう少し優しさを見せてもいいような気がしたのですが、私の気のせいかな…。

市松小僧の女は、池波正太郎原作ということで一番楽しみにしていましたが、面白かった。梅幸さん、又五郎さんに当て書きされた三部作のうちのひとつとのことで、『又五郎の春秋』にも少しエピソードがあります。今回は、時蔵さんと鴈治郎さんで年の差夫婦をやられましたが、キャッキャウフフなシーンも意外と違和感なく楽しめました。

新歌舞伎なんですけど、でも、やっぱり戦前生まれの作家が書かれた市井物なので、ある意味通好みというか、本気で楽しめるのは40代くらいまでだろうな、とは思いました。なので、今のうちに、後数回は再演して欲しいです。

歌舞伎を観終わって、ホテルに戻る。私は、建物の中に突如現れる曲線が無性に好きなのですが、止まっているホテルのある建物は、なかなか良い曲線が多く、それだけで私の中ではよいホテル認定されています。

昔のSFっぽい感じが気に入っています。

ホテルのロビーで、ジントニック。ポンヌフのおかげで、幕間中も、芝居が終わっても、全然空腹感がないです。すごい。

岩佐寿しとセンリ軒

ゆりかもめの始発に載って豊洲市場へ行く。

ゆりかもめで一番楽しいのは先頭車両の一番前だから、そこが空くと、ついついうれしくなって、年齢を顧みず席まで走ってしまう(しかし、年少者や旅行者が座りたそうにしているのなら、そこは譲りたいとは思っている)。始発だと、これから仕事だよという人ばかりだから一番前の席への興味なんてない人が多くて(それよりも寝てたいという感じ)、おかげさまで今日も無事に一番前からの景色を堪能できたのでした。

初めての豊洲市場は、わけわからな過ぎてまぁ大変でした。

豊洲市場は大きく分けると、建物が、水産卸売場棟と水産仲卸売場棟と青果棟の3棟に分かれています。それに伴って、飲食店も3か所に分散しています(ということも知らなかった)。それぞれの棟はそれなりに結構距離があり、案内板も分かりづらいので、もしお目当てのお店があるのなら、どの棟にあるかと開店時間をしっかり確認してから行った方がいいと思います。お店によって開店時間がかなり違うので、時間の確認はほんと大事。

色々サイトはありますが、豊洲市場の場内飲食店の組合が作っているサイト「豊洲ぐるめ」を参照するのが一番良さそうです(当時はこんなに情報が充実してなかった)。

うろうろ迷いながら水産仲卸売場棟について(駅からここまでのルートが分かりづらくて、迷った)、お寿司にしようとは思っていたのだけど、築地の時は大行列ではなっから諦めていた寿司大か大和寿司にしようとぐるぐる回ったら、何と寿司大は6時ちょっと過ぎにもかかわらず、すでに行列が。じゃぁ大和寿司…と思ったら、どこにあるかわからない(正解は青果棟)。

意外とまだオープンしていない店舗も多く、仕方ない…という言い方は適当じゃないけど、岩佐寿しへ。ここの「貝づくし」は一度は…と思っていたので、サクッと入れて、ラッキーでした。

貝づくしは、貝ばっかり7カン+巻物。一つずつ説明してくれたんですが、何か慌ただしく食べちゃいましたね。なんていうか、ちょっと緊張しちゃいました。シャリは、赤いお酢を使った堅めのご飯をみっちり握った感じ。量もしっかりある感じでしたが、でも食べると軽かった。やっぱりあわびが良かったなぁ。でも、意外と、ヒモきゅうもよかった。

夫はお任せを注文。こはだやエビも入った、オーソドックスなコースでした。

市場の様子を上からのぞくような形で見ることが出来ると確かテレビで言っていたよな…とおぼろげな記憶を引っ張り出して、水産卸売場棟にたどり着いて、ようやく見学。

ここに行きつく通路のようなところに飲食コーナーがあって、そこに八千代とか茂助だんご、トミーナなどがあったことに気付く。コーヒーアーンで淹れるミルクコーヒーとかわいいジャム&バタートーストで有名だった愛養は天ぷら屋さんになってしまったと聞いていたけど、本当だった。しかも、高級天ぷら屋さん。店先のメニューの価格を見て、あー、お昼しか行けないなぁ…と思ってしまった。

もうセリなんかとっくに終わって、コチコチの冷凍マグロをフォークリフトみたいなもので寄せたり持っていたりしているのを見ると、あれって食べ物なんだよな…と不思議な気持ちになってきます。

同じような写真ばかり載せてるけど、楽しくてずっと見ていられる。

ターレ(ターレットトラック、というらしい)が展示されていて、乗ってもいいということなので、乗って記念撮影しました。ハンドルが重い。最高時速は15km/hだそうですけど、意外。近くで見ると、もっと出ているように感じる。

うしろに「歩行者に配慮」という貼り紙がありますが、これは市場のあちこちで見かけました。せっかく新しく作った施設なんだから、その辺は設計やデザインで人に負担を強いない形にすればよかったのに…と都民でもある私は思ったのでした。

冷たい風に吹かれながら、再び水産卸売場棟に戻り、センリ軒でミルクコーヒーとプリン。いつか、ここのカツサンドと玉子入りシチューも食べたい。

豊洲市場に来て一番印象的だったのは、屋上かも。素晴らしい開放感。何もないのが逆にすごくいい。バーベキューやら犬の散歩やらキャッチボールやらテントの設営やら、もうすでに、思いつく限りの迷惑行為はあらかじめ禁止されており(ビニールシートをしいて寝転ぶことすらできない)、基本、歩くしかできません。

それにしても素晴らしい景色です。スマホのカメラでもそれなりに雰囲気のある写真が撮れるので、ちょっといいカメラを持って行ったら、かなりいい写真が撮れるだろうなぁ。

レインボーブリッジの向こうに富士山。

豊洲有明線ですかね。高いビルは、月島・勝どきの高層ビル群だと思います。通る車もほとんどない、まっすぐ伸びた大きな道路がちょっとSFの舞台っぽくて、良い景色でした。

ゆりかもめに乗って帰ります。朝のゆりかもめは本当に最高で、いかにも東京っぽい景色が堪能できる場所のひとつだと思います。

大型船が接岸できるところには必ずいるキリンの大群。ガントリークレーンというそうですが、キリン、キリン、と呼んでしまう。そして写真をたくさん撮ってしまう。

ここもすごいキリンの大群でした。

ゆりかもめに乗るたびにいつも反応してしまう反り返りのある構造物なんですけど、検索してみたら、首都高速湾岸線の東京湾トンネルの出入り口なんだそうです。この道路の先は品川です。

見るたびに、あの反り返りはなんだろうと思っていたんですが、これですっきりしました。

おにやんま

汐留のホテルでごろりとして、晩ご飯は、ずっと興味津々だったおにやんまに行く。いろんな人が安くておいしいうどん屋さんと言っていたけど、確かに、美味しかった。

ホテルに戻って、夕方買っておいた、巴里・小川軒のお菓子をつまむ。ティータイムクッキーとふくろうキャラメルサブレ。ベーシックな味でしみじみおいしい。

ふくろうキャラメルサブレは、中のキャラメルが思っていたものよりも控えめな味わいで、それがよい。見た目もかわいくてうれしくなる。

クリスマスや正月が近いということで、カレッタ汐留前に「アラジン」のイルミネーションが立っていたので、わざわざ見に出かける。昼間に通りがかったときは、ポスターで見た印象よりも狭いな…と思ったけど、点灯するとやっぱりきれい。

一番いいポイントで、ツーショット撮影をしたいカップルが列をなしていました。

再びホテルに戻って、とっとり・おかやま新橋館で買ってきたカップ酒(菊池酒造の燦然)とおつまみ(砂たまご)で一杯やりつつ、だらだら過ごす。

国技館に行ってきました

台風は過ぎ去ったとはいえ、昨日とは大違いの空。それでも、台風は去り、雨は止んでくれてよかった。結構早く去ったので、前乗りしなくてよかったんでは? と思ったけど、結局点検でダイヤが乱れるので、やはり前乗りしてよかったのかもしれない。

国技館へ行く前に、周辺をぶらぶら散歩。国技館の向かいがライオンの本社。やっぱり、場所中は太鼓の音とか聞こえるのかしら。

イチョウの下に若い銀杏がたくさん散らばっていて、やっぱりすごい嵐だったんだなぁと。

雨が上がったおかげで、幟が立ちました。よかったよかった。

入場して、会場をぶらぶら。2階にある大関パネル、何となく撮っておいたんだけど、今となっては貴重なショットになってしまった(これを書いているのは2020年3月で、彼らは3人とも、大関から陥落してしまっている。しかも、1人は引退してしまった。時の流れは無常)。

2日目だからまだ誰も休場しないだろと思いきや、いきなり白鵬が休場でがっかり。

よそ様の桟敷に座りつつ、ひよちゃん焼きを食べて、のんびり観戦。なんかこの、人様の席に座っているにもかかわらず、午前中はワイの席や! って感じでみんな遠慮なく座って相撲を楽しんでいるのどかさが、なんともいえず、嫌いじゃない。

お昼は当然、国技館ちゃんこ。300円で、楽しめるのだから、食べない手はないのだ。

今回は、時津風部屋の塩ちゃんこで、中身は、鶏もも肉、えのき、しめじ、きゃべつ、糸こんにゃく、玉ねぎ、にらと、大変シンプル。いつも思うけど、ちゃんこって、余分な脂が全然浮いてないのがすごいなぁと思います。野菜もたくさん食べられるし、ホントヘルシーな食べ物だなと。

正代の表情がずるいので、アップでもう1枚。

午後からは、自分の席に移動して、ウーロンハイをちびちびしながら、コンビニで買ったイカフライ。

前の席、入れ代わり立ち代わり全然違う人が座っているんだけど、一体どういうシステムなんだろう。

マスコミ専用席で、シャッターチャンスを狙うカメラマンさんたち。

気付けば満員御礼。今日は、炎鵬も玉鷲も遠藤も貴景勝も勝ったので、私的にはいい日でした。

終わった後、地下鉄で森下まで移動し、山利喜に駆け込む。あんまり待たずに座れてよかった。まずは煮込みと、ガーリックトースト。ガツ刺し。夫は生ビール(白穂香)、私は磯自慢。

隣のおじいさんグループもどうやら相撲帰りの様子。同じ会社のOBって感じで、昔はよく山利喜で飲んだから久々にここで飲もうよって雰囲気だった。それができるお店って、ありがたいですよね。

ちょっと気になっていた、なすのマリネ。結構酸味を聞かせていて、軽い赤に合いそう。

これも忘れちゃいけない、やきとんのレバ(たれ)。うますぎる。

食後に、近くのコンビニで、アイスを食べて、シメ。本日も充実の1日でした。

両国ぶらぶら

本当は明日、大相撲観戦の予定だったのですが、台風15号(Faxai)が本日夜から明日朝にかけて東京を直撃するという予報が出ていたため、心配性の夫が前乗りしたいと言い出して、急遽、両国で前泊することに。早めについて、国技館近辺をぶらぶら。

本当に夜から大嵐なのが信じられないほどの好天。

たまたま、十両の力士が一斉に帰宅するタイミングだったようで、沢山お相撲さんが見られました(どうやら、中央に写っているのは、勢のようです)。出待ちの中に小学生の男子がいましたが、出てくる力士の顔を見るごとに、瞬時に名前を口にしていて、子供の記憶力のスゴさをつくづく思い知りました。

暑かったので、早々にホテルに戻って、コンビニで買ったつまみをアテに宝焼酎ウーロン割りを飲みながら、部屋のテレビで相撲中継を見る。すぐそこでやっているものをテレビで見るのも、何とも乙(なのか?)。

さけるチーズに、イカフライ。夫は、チップスターと無塩のカシューナッツ。

相撲を見終わって、ホテルのレストラン(レストランようらく)で少しつまむ。どうやら、台風を見越して従業員の数を減らしているようで、厨房ひとり、サービスひとりの二人で回している様子。もろきゅうすら、だいぶ待つ羽目になった。

ようらく弁当を食べる夫を見ながら、手羽先焼きを待つ。とっても忙しそうで、気の毒であった。

嵐の来る前にコンビニに出かけて、サラダパックと納豆巻き、ウーロン割。台風情報を見ながら飲みなおす。

築地~豊洲をぶらぶら

普段はそれほど早起きじゃないのに、外泊するとやたらと早起きして、散歩をしたくなる。せっかく銀座に泊まっているのだから、久しぶりに築地のきつねやで朝ごはんを食べようと、えっちらおっちら歩いていく。

人気のない歌舞伎座前で、正面玄関を撮影。ただ、いつ来ても思うんだけど、なんでかたくなにこの正面玄関からじゃないと入場できない仕様にしたんだろう…とは思うんですよねぇ。やっぱり、できれば、地下鉄の改札から直で入場できるルートも、作っておいてほしかった。とは思うのでした。この正面からの雰囲気は大好きなんですけども。

築地についたのはいいけど、どこも開いている気配がない。例えばこのお店は10時開店なんだけど、今はみんなこのくらいの時間なのかなぁ…。それにしても、各種サービス対応を示すシールの数がすごい。このお店のオーナーは、しっかり者なんだなぁ。

ちなみに、この時の時刻は、5時15分ごろ。来るのがあまりにも早すぎた。

この段階で検索したところ、きつねやの開店時間は6時半ということを知り、どうするか…と途方に暮れる私と夫でしたが、しかし今更ホテルに帰って、普通にモーニングを食べる気にもなれず、それならば、せっかくいい天気でもあるのだから、豊洲まで歩いてみようよ、ということになった。

晴海通りを延々と豊洲方面へ。隅田川って、広いよなぁ。

勝鬨橋のたもとで見かけた、かわいい手すり。

勝どきエリアに入ると、高層マンションだらけで、川岸の景色は特に壮観。これは、黎明橋から朝潮運河沿いの景色を撮ったもの。人がいっぱいいるはずなのに、人の気配を感じないのが、なんとも不思議な感じ。思わず、「バビロンプロジェクト」なんて言葉が頭をよぎるのでした。

ふと見かけた、大きなペットボトル…の上の、猫。モニュメントかな? と思ったけど、何のプレートもないし(後で調べたら、作品の脇に小さくあったようです)、お店の看板にしてもなんだか変だけど、なんだか目立つなぁ…と、訳も分からず撮っておいたんだけど、後で調べたら、勝どきパークタワーの共用エリアに配された6つのアート作品のうちのひとつなんだそうです。

KOSUGE1-16というアーティストによる、「2mのペットボトル」。中に入っているのは本物の水だそうで、作家さんのブログには、「すごい技術」とありました。

警戒しているような、威嚇しているような、何ともいえない表情がかわいい。

ただ、この作品の周辺にロープが張られていて、必要以上に近寄れないようにしてあったので、なんでかなーと思っていたんですが、後で調べたところ、どうもポケモンのジムに設定されているそうで、休日はこのまわりにいっぱい人が集まるんでしょうね。

有明通りに入って、そのまま延々と直進で歩く。晴海大橋を抜けると、豊洲エリアです。向こうに見えるのは豊洲大橋。周辺の建物も、マンションじゃなくて倉庫ばっかりになってきて、不思議な並行世界に入り込んだような感じもします。朝ランをする人が結構多くて、やっぱりランニングって流行っているのねーと思ったり。

晴海大橋を渡り切ってからが、また案外遠くて、一体豊洲市場の入り口はどこだーと思いながらようやく、ゆりかもめの駅(市場前)を探し当てたところ、こんな看板を見つけて、膝から崩れ落ちた。後から調べたら、基本、水曜日は市場の定休日なのね。

仕方ないので、ゆりかもめに乗って、築地へ戻る。車窓から見える景色が、もういかにもトーキョーって感じで、すごくよくて、延々窓の外を眺めていた。やっぱり先頭車両の一番前に乗るのがサイコーです。楽しい。

築地に戻って、きつねやが開いてないかなーと期待したんだけど、全然そんな気配もない(市場全休日も定休日にしていたことを後で知る)。仕方ないので、もうひとつ行ってみたいなーと思っていた、 築地本願寺にあるカフェTsumugiに行ってみることに。この時点で7時20分くらいだったかしら。検索すると、開店時間は8時。うむ…と思ったけど、もういまさら銀座でモーニングって気分でもないし、やけくそで待つことに。天気が良くてよかったなぁ。

またこれが、どこに並べばいいのかわからず、右往左往したんだけど(最初、間違って、伝道会館のほうのカフェに行きそうになった)、まぁここに並べばいいかしら―ってところで、じりじりと開店まで待つ。ぽつぽつと人がやってきて、開店15分ほど前には結構な行列。並ぶ場所が間違っていないか、ちょっとドキドキしました。

無事入店出来て、「18品の朝ごはん」を注文。まずは、温かいお茶を飲んで待つ。お茶が結構おいしかったです。

皆さんこれがお目当てなので、この時間帯に来たほぼ全員がこれを食べます。白粥に18品の小皿が付いたもので、1皿1皿は結構さささやかなものばかりなんですが、18皿ともなると、やはり壮観。いわゆる映え的な感じもあって、朝からテンションが上がります。

18皿と言うのは、浄土教で王本願と呼ばれる十八願に由来したそうですが、添えられたカードにはほとんど何も書かれておらず、まぁ美味しく食べればそれでいいのかと。

小皿の下にはそれぞれ料理の説明があるのですが、いくつかは築地のお店の商品もあって、なかなか心憎い。江戸一の佃煮とか、松露の玉子焼きとか、紀文の練り物とか。他にも、鴨のロースとかジャコの佃煮などもあって、魚肉を食べてええんか…と一瞬思ったんだけど、浄土真宗だと精進じゃなくていいのか。結構普通にご飯がススム君的なものが多くて、1膳で納めるのは結構大変でした(後で知ったのですが、お粥はおかわり自由だそうで)。

ちなみに、このお店は、プロントが請け負っているカフェなので商品力が強くて、お茶は袋布向春園本店、デザートは堂島ロールのモンシェールとコラボしており、いろいろかわいらしいメニューがいっぱい。夜はお酒も飲めるそうですし、使い勝手の良さそうなカフェでした。

満腹でホテルに戻って、歩き疲れもあって、少し寝る。チェックアウトした後に、ピエールマルコリーニに寄って、少しお茶してから帰りました。

マルコリーニと言えば、本当はパフェなんでしょうけど、ちょっとそこまでお腹に余裕がなかったので、アイスだけで。チョコレートとピーチソルベ。お茶は、カカオティー。これが、不思議な味わいで、美味しかった。

夫は、マルコリーニチョコレートガトーとコーヒー。ケーキはもちろんなんだけど、コーヒーがものすごくおいしいと言っていて、確かにそうなのでした。ちょっとびっくりするくらい。カカオにこだわりがあるってことは、そりゃ、コーヒーだっておいしいはずだよね。

デパ地下おそうざい

夫がちょっと気分転換したいというので、意味もなく、銀座のホテルに宿泊。夫は本質的には移動好き。誰か止める人がいなかったら、今でもたぶん、2年に1回の割合で引っ越ししているんじゃないでしょうか。私と結婚したせいで引っ越しが出来なくなって、その代わり、時々、ホテルに行くことで移動欲を満たしている、そういう感じがします。泊まるホテルは、高級ホテルでも、そうでないホテルでも、カプセルでも、あんまりこだわりはなく、いつもと違うところで寝られたらそれいでいいという感じ。私とは真逆のタイプだなとよく思います。

ここ数年はどのホテルに泊まっても、すれ違うお客はほとんどが外国人観光客と言うことが多く、海外の人にとっては、トーキョーって、安いわりに色々なものが揃っているお手軽な街なんだなぁとつくづく思います。今日泊まったホテルも、私たち以外はみんな、外国人観光客なんじゃないかと思っちゃうくらい、日本語じゃない言葉ばかり飛び交っていました。

銀座に来たのに、デパ地下でお惣菜を買って、部屋飲み。松屋銀座の千駄木腰塚ミートデリカテッセンでデリの詰め合わせとコロッケ、メゾンカイザーのバゲットモンジュ、銀座三越の吉川水産で水だこの炙り、銀座シックスの平翠軒でゴルゴンゾーラチーズ。

お酒を買い忘れて、ホテル近くのコンビニに白ワインを買いに行ったら、その道すがら某俳優さんとぶつかりそうになって、「すいません」「いえいえ」となったのは、いい思い出です。

ホテルにチェックインした後、銀座7丁目周辺はあまり歩いたことがなかったので、ちょっとぶらぶら。古いビルが多くて、面白い形状のものが色々あって、楽しかった。サーバの中だけで飾っておくのもアレなので、いくつかメモ代わりに貼っておきます。

民友ビル。右上のほうにある出っ張りが、トマソンのように見えて、ちょっと面白かったので撮影。全体的に雰囲気のあるビルです。

なんだか異様な形状の筒が見えたので、そちらに行ってみたところ、

静岡新聞静岡放送東京支社ビルでした。後で調べたら、丹下健三の代表的な作品のひとつだそうですが、現役でオフィスビルとして稼働中なのが、またすごい。

なんだか、中銀カプセルタワービルみたいだなぁと思ったけど、そっちは黒川紀章なので作者は違うわけですが、もうちょっと突っ込んで検索すると、両方ともメタボリズムといわれるムーブメントの中で作られた作品だそうで、似た雰囲気になるのは当然なのでした。いくつかサイトを読んでみると、メタボリズム(新陳代謝)、なかなか興味深いムーブメントです。

それにしてもこのビル、ホント、不思議な雰囲気の建物でした。中も見てみたいなぁ。

これも、雰囲気あるなぁと思って思わず撮ってしまった、泰明ビル。後日、「孤独のグルメ8」(3話)を見ていたら、このビルに入っているお店が放送されていて、ちょっとびっくり。

新潟日帰り旅行

ふらりと新潟まで日帰りで遊びに行ってきました。

大宮駅で駅弁を調達したら、Maxときでゴー。でも、写真を見ると、これはやぶさ(E5系)だよね。なんで撮ってないのかなぁ。

贅沢にもグリーン車です。席について早速、大宮駅の駅弁屋旨囲門で買ってきた、牛肉どまん中(新杵屋)を食べる。超有名駅弁だけど、実は食べたことがない。なんとなく、朝から肉弁当も行ける感じだったので、いい機会なので食べてみることに。

甘辛く炊いた牛肉がぎっしり乗ったシンプルなお弁当。

こういうお肉ぎっしりのお弁当って、食べ進めると下の方に脂が溜まっていたりすることもままあるのだけど、これは無駄な脂が全然なくて、見た目の印象よりもさっぱりした味わい。味付けも上品、ご飯ももちもちで美味しい。さすが、人気駅弁だなぁと納得のおいしさでした。これは、時々食べたくなる味だなぁ。

そうそう、夫と半分こして食べたので、ちょうどいい腹具合で食べ終えられました。

いかにも、東北新幹線や上越新幹線の車窓だなーという景色。こういう真っ平の田んぼや畑が延々と続くのをぼんやり見ているのは、全然飽きない。

新潟駅に到着。ちゃんと乗ってきた、Maxとき(E4系)を撮っていましたね。その右にいるのは、E2系。

昔は、新幹線の鼻が伸びていくというか尖った感じになっていくのが、なんだか可愛げがなくなっていく感じでちょっと寂しかったのだけど、最近のように平べったく滑らかな感じで伸びてくると、逆にアヒルみたいでかわいいなぁと思うようになりました。そういう意味では、現行の新幹線では、はやぶさ(E5系)とかこまち(E6系)が好きなのかもしれない。

新潟に来た最大の目的は、ここ。ぽんしゅ館。越後湯沢にもあるんだけど、気分的に新潟に行きたかったので、こっちに。

お店に入ると、倉敷の平翠軒のように、新潟のおいしいものをたくさん集めたショップがあって、その奥に、ひっそりと利き酒コーナーへの入り口がありました(さりげな過ぎて見つけられず、店員さんに聞いてしまった)。

私は当初、ぽんしゅ館というのは、ちびちびと日本酒のお試し呑みができる施設だと思っていたのですが、実際に行ってみるとそれは施設全体のごく一部で、それ以外にも、新潟の味噌や珍味や保存食といった、東京では手に入りにくい美味しいものを売っていたり、素敵な手仕事の道具を売っていたり、角打ちできたり、お米のお菓子(煎餅やあられ)を売っていたり、新潟のお米を使ったおにぎりが食べられたり、じっくり日本酒が楽しめる居酒屋があったりと、「お米」と「手仕事」をテーマにした一大フードパークだったのでした。

色々目移りするものの、まずは利き酒が目的なので、そそくさと利き酒コーナーに入る。朝一番ということもあって、お客は私たちだけ。ずらりと壁一面に並ぶお酒たちに圧倒されます。

500円払うと、コイン5枚と、小さいおちょこ(多分、2勺盃)を渡されます。おちょこは飲み終わった後返却しますが、このロゴ入りの蛇の目盃がかわいかったので、後で売店で買ってしまいました(色んなサイズのロゴ入り蛇の目盃が売っていました)。

説明書きを読みながら、うぬぬーと悩みつつ、飲んでみたいお酒を探していきます。これが楽しい。せっかくなので、飲んだお酒をメモっておきます。

福扇 純米(河忠酒造)。チャートにもある通り、すいすい飲めて、さっぱり軽い感じのお酒。おいしい。

田友 特別純米(高の井酒造)。新潟のお酒らしく、これもすっきりした味わい。辛口という割には丸みのある味で、おいしい。

今代司 天然水仕込み 純米(今代司酒造)。「今月の一押し」と朱書きされているので選んでみました。なんというか、しゃれた味といいますか、大変おいしい。

IMA牡蠣のための日本酒 純米(今代司酒造)。さっき飲んだのがおいしかったので、同じ酒造会社ので目についたこれを。牡蠣と合うって、おつまみ欲しくなっちゃう味なのかなぁと思ったら、飲んでビックリ。これ、白ワインでは? と思うほどの強い酸味で、シャブリちっくな味。これで純米酒なのかぁ、度肝を抜かれました。でも、おいしかったですよ。

最後のひとつかぁと、散々左右に歩きながら選んだのが、鶴の友 純米(樋木酒造)。今回呑んだ中で一番好きだなと思ったのがこれ。コクはあるけど、飲み飽きない感じが好ましくて、好きな味。

せっかくだから買って帰ろうと思ったら、なんとこの銘柄に限ってぽんしゅ館での取り扱いがない。ちょっと検索してみたら、ネットでは買えるようなので、帰宅してから買おう。

利き酒コーナーには、快適に利き酒を楽しめるアイテムも用意されていて、これは、やわらぎ水。チェイサーがあるのはありがたい。

おつまみは持ち込み不可。利き酒コーナー内で売っているのは、コイン1枚で購入できるきゅうりの1本漬けだけですが、「本日のみそ」なるものが用意されていて、爪楊枝でちょいとすくってアテ代わりにできます。

辛口と言えども日本酒はやはり甘いので、味噌はなかなか良い仕事をしてくれます。この、ももかわというお味噌(百川味噌)、あんまり辛すぎず、まろやかでおいしかった。

塩コーナーもあります。塩で呑む…通っぽいなぁと思うけど、個人的には、塩で呑むのは結構難しい。塩を舐めると、お酒よりも、ご飯たべたくなっちゃうタイプです。塩って、味が強すぎると思いませんか?

とかいいつつ、意地汚く何種類か舐めてみたのですが、何となく違うような、どうなのか…という中で、この塩だけは激しいインパクトがありました。というか、これは、塩というか、硫黄です。臭くて苦くてつらかった。もちろん、お酒にも合わず、悶絶しました。いやぁ、こういう塩もあるのですね。

コインを3枚出すと、もう少し上級のお酒も利き酒できますが、十分楽しめているので、冷蔵ケースの外からラベルを眺めるだけで。でも、右下にある、錦鯉ボトルのお酒は、ちょっと気になったなぁ。

先月の利き酒ランキングもあったので、興味深く見る。

私も鶴齢(青木酒造)好きです。20位の吉乃川(吉乃川)も好きなお酒なんですが、20位なんですか。その上にいろいろずらーっと並んでいる面々が興味深く、楽しい。

コインを追加しておかわりしてもよかったけど、多分、おちょこ5杯で1合弱くらい(150ミリリットルくらいかな)の分量になると思うので、ここでいったん止めておくのが良さそう。お昼ご飯も食べたいし。ってことで、後ろ髪惹かれる気持ちで、ぽんしゅ館を後にしたのでした。

夫が、よーし、とんかつ太郎まで歩こう! と言うので、駅からふらふらと歩く。

ところで、新潟駅駅周辺は飲み屋ばかりです。どの駅だってそうかもしれませんが、なんとなく印象深く感じたのは、どこも日本酒の瓶を飾ったり、看板を出していたからでしょうか。さすが、酒どころ。

上の写真は、郷土料理をウリにしている居酒屋さんの店先(越後番屋酒場)。三角だるま(阿賀野市の郷土玩具)がかわいかったので、ついつい撮影してしまった。後でホームページを見たら、店内も楽しそうな感じでした。

萬代橋から信濃川を臨む。なんちゅう広い河なんだ。後日、映画『ダンスウィズミー』を見に行ったときに、この時見た景色がいくつか出てきて、ちょっとテンションが上がったのは後の話。

萬代橋の手前に突如現れる、ちょっと変わった風貌の高層ビル。帆掛け船みたいだなぁと思ったら、新潟日報メディアシップという名前のビルだそうで、あ、やっぱり、船なのね、と納得。

さすが、日本海側最大の都市だけあって、市街地は特に整備されていて、道は広く、平らで、すっきりした街並みだなぁという感じ。時間帯のせいかもしれないけど、あんまりガヤった雰囲気がないのが、不思議な感じだった。もしかすると、街の大きさに比して、人が少ないのかもしれない。といって、人が少ないと口悪く言うつもりは全然なく、街のサイズと人の量が適正なんだろうなぁ、なんてことを思いながら、ふらふらと歩いたのでした。人が密集している状態があんまり得意でない私にとっては、好ましい雰囲気の街と言えるかも。

萬代橋を渡りきると古町エリア。旧市街地で、街の雰囲気も区画もガラッと変わるのが面白い。もうちょっとちゃんと調べてから行ったら、古い建物などがいくつかあるので、こんな感じ(新潟市スキマ時間の楽しみ方)で歩けたんだけど、この時はとにかく、とんかつ太郎に行きたい一心で歩いているだけだったので、少しもったいないことをしたような気もする。まぁ、ただ歩いているだけでも、結構楽しんですけど。

上は、インパクトのあるマンションだなぁというだけで、思わず撮ってしまった写真。この辺が、礎町という地名なので、こういうマンション名なのだと思いますが、しかし、「シャトー礎」って、なんか響き的に不思議な面白さがある。礎って、強そうだなぁ。

ブラタモリ(#45 新潟は砂の街)でも登場した、浦安橋遺構。この奥に、本町中央市場商店街(人情横丁)が伸びています。

10年ほど前に競馬をしに新潟行ったときにもここに寄ったことがあるんですが、その時に比べると、ちょいちょい新しくなったお店も入っていて(入れ替わったのだと思いますが)、少し明るい雰囲気になった気がします。

お目当てのとんかつ太郎に到着。お久しぶりなのだ~。

開店と同時に勇んで入ったけど、私らのお腹の能力的に食べられるのは、ミニヒレカツ丼一択。しかも、ご飯を半分にしてもらいました。

こういうがっつり系の店で小さいサイズのものを頼むだけでも、ちょっと恥ずかしいというか遠慮があるのだけど、そこからさらにご飯を減らしてくれって、さすがにちょっと気後れするところはあるのです(実際まわりは、特性カツ丼かカツ丼にビールとか、ご飯大盛って客ばっかりなので)。お店によっては、「なんでや⁉」とか、「えー」って顔されるし。

ただここは、さすが人気店。安定の接客力で、気持ちよく対応してくれて、しかも、実際のご飯の量もばっちり。この見事なドンピシャ接客は、私の中で、長く語り継いでいきたい。

ミニヒレカツ丼ご飯半分。品よく盛られたご飯に、ヒレカツが2枚。ご飯半分といっても、120グラムくらいは多分あります。ヒレカツも、しっかり厚みもあって大きいので、実感としては、2枚で80グラムくらいある気がする。いずれも、私には十分な量。

それにしても、このカツ、抜群においしい。細挽きのパン粉をふわっと軽くまとわせていて、揚げ上がりが絶妙。そこにソースを絡めているんだけど、それがまた、ちょうどいい塩梅なのね。ご飯も、さすが新潟だけあって、つやつやピカピカでおいしいし、もう色々完璧すぎる。

しっかり満腹、満足でご馳走様。今度食べられるのはいつの日か。

人情横丁の隣にはイトーヨーカドー(丸大新潟店)があって、食後にそこでぶらぶら。出入り口のドアノブ(という言い方でいいのかしら)が、見ない感じの鮮やかさだったので、何となく撮ってしまった。不思議なかわいらしさがある。

ところで、イトーヨーカドーのもう一方に面した通りは、本町市場が伸びていて、味わい深いお店が並んでいました。鮮魚店が多いのが、いかにも港町だなと言う感じです。安かったし、面白そうなものもあったけど、さすがに買えないので眺めるだけで。

ここは1階のフードコーナーにみかづきが入っていたので、食後のデザート代わりにコーヒーフロートを買って休憩。本当はイタリアンも食べたかったけどなぁ、お腹に余裕がないので、またの機会に。

お昼時だけあって、テイクアウトのお客さんが多くて、やっぱり地元でお馴染みのお店なんだなあ、と思いました。何とはなしに注文に耳を傾けていると、ホワイトイタリアン率が高かったように感じたけど、どうなんだろ。

その後、夫をここにおいて、地下の食料品売り場を物色。なすとかジャンボお揚げとか納豆とか、何となく新潟っぽい食材を諸々買い込んできて、夫に笑われました。コロコロで来ればよかったなぁ。なすが地味に重い。

さすがに、歩いて戻るのはしんどいので、タクシーですっと駅に戻り、駅構内のヴィドフランスに夫を置いて、私は買い物のラストスパート。なぜコロコロを持ってこなかったんだ…と思うほどに買いましたねぇ。夫がいてよかった。

ところで、ヴィドフランスの紙ナプキンって、なんだか可愛いですね。ということで一枚。

あと、久しぶりに入ったので知らなかったのですが、コーヒー、サイフォンで淹れているんですね(調べたら、2015年くらいから順次導入しているらしい)。これが結構おいしくて、意外でした。

ぽんしゅ館に行って、とんかつ太郎でカツ丼を食べるだけの旅なので、もう帰ります。

もうちょっと余裕があれば、海のほうまで行って、ぼんやり海を眺めたかったなぁとか、もろもろ心残りはあるんですが、今回は、当初の目的は達しているので、よし。

上の写真は、新潟駅構内の朱鷺のレリーフ。さようなら新潟、今度は、佐渡島にも行ってみたいです。ちなみに、新潟駅構内はホーム上の弁当売り場は閉店しているうえ、構内の売店も扱いアイテム数が少ないので、改札に入ってしまうと地味に不便。しっかり心おきなく買い物をしてから入場することをお勧めします。

帰りの新幹線は、E7系なので、これはくたかなんでしょうか。でも、はくたかじゃ、新潟止まらないよね。じゃあ何だろう…、

と思っていたのですが、鉄道新聞によると、今年の3月に、上越新幹線にもE7系が投入されていたのですね。ピンクのラインが「とき」の証だそうです。ちなみに、先頭はグランクラスなので、興味津々でのぞきに行ったけど見えなかった(当たり前)。

ところで、同じ記事の下の方に、E7系を投入する代わりに、2020年にE4系を引退させるそうで。個人的には、2階建てのMaxときは何となく愛着があるので、ちょっと寂しいかも。

帰りもグリーン車を奮発していただきました。やったー、どうもありがとう。まだ新しい雰囲気が車内中に漂っていて、ありがたさが倍増。

シートの色いいねー。いかにも新幹線って感じのカラーリングじゃないのが、不思議な感じ。

何気に嬉しいドリンクホルダー。

いつもうまく使いこなせない、リクライニング機能。

読書灯まであるのかー。よーしと思ったけど、帰りは爆睡してしまい、本など目も通さず。グリーン車はええなぁ、あっという間に大宮についてしまった。

帰宅して、諸々片付け終わってから、晩ご飯。新潟駅で買ってきた駅弁たちを、これまた大量に買い込んできたカップ酒(30本ほど持ち帰ってきて、死ぬかと思った)と共に頂きます。まずは、間違って2個買ってしまった、吟田川(代々菊醸造)をいただきます。キリッとおいしいね。

まずは、あれば絶対に買いたいと思っていた、雪だるま弁当(三新軒)。

これね、長年ずーっと欲しかったんだけど、もう新潟行くしかないんだろうなぁと思っていたので、ようやく買えてうれしい。夕方に駅弁を扱っている売店に立ち寄ったときに、最後の1個だったので、あー良かった、神様っているんだなぁ、と久しぶりに調子のいいことを思ってしまいました。

しかし、せっかくの雪だるま弁当だというのに、なぜ私は、困り顔で写真を撮ってしまうのか、ちゃんと笑顔にしてから撮るべきだった(眉毛と鼻が動かせるのです)。

寄り弁にならないように注意深く持ち帰ったつもりだけど、これでいいのか。

中身は、炊き込みご飯の上に諸々のおかずが乗っかった素朴なもので、全体の感じはだるま弁当(たかべん)に似ています。ただ、具の味付けだったり、組み合わせは、こっちのほうが少し軽めで好きかな。個人的には、つきこんの煮物とか、カズノコとかが、ちょっと嬉しい。赤いサクランボも、かわいいアクセントでよい。

具がとりどりで、最後までおいしいし、この雪ダルマ型が、意外にも持ちやすくて、きっと外でも食べやすかったと思います。

夫は、CoCoLo新潟本館の新潟小川屋で買ってきた、のり弁当。

これねー、パッケージもすごくかわいかったし、なにより店頭で見るだけでもすごくおいしそうだったんだけど、実際、とてもおいしかったそうです。魚があんまり好きじゃない夫が、おいしかったというんだから、かなりおいしいんだろうなぁ。

ホームページには紹介されていないので、店頭でだけのサービス商品なのかもしれません。ちなみに、これで800円。ホームページを見ると、他の焼き魚もすごくおいしそうなので、今度はぜひここでもお弁当を調達したいな…と思っちゃいます。

雪だるま弁当を食べたあとだというのに、もうひとつ。買えたらうれしいなーと思っていた、「湊町にいがた 華やぎ弁当」(新発田三新軒)があったので、ついつい買ってしまいました。そして、満腹だというのに、食べてしまう。

旧新潟税関庁舎のイラストがちょっとノスタルジックな、小ぶりのお弁当です。

観音開きになっていて、パカッと開くと、内フラップの部分にお品書き。お酒のおつまみにいい感じのメニューが並んで、楽しくなります。

たらことか塩引き鮭とか、さすが三新軒って感じなんですけど、赤かぶの漬物とか、急にパンプキンサラダとか入っていたり、変化球もあって、これはいいなぁ。以前食べた、磯の漁火(ハイマート)もすごくよかったけど、これも相当よいですよ。おいしかったです。

ということで、駅弁とカップ酒にまみれた新潟旅でした。久しぶりに、新幹線にもたくさん乗れたし、楽しかったなぁ。

徳島旅行(4日目)

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今日も早朝から徳島中央公園を散歩。徳島の旅も4日目にしてようやく青空が拝めまして、助任川河岸の景色も清々しい。

今日も、アオサギの集団がすごかった。

今日は、幼鳥も発見。子供は保護色なんだなぁ。

地元のライオンズクライブが寄贈した看板に、城山(徳島城が築かれた山)で見られる野鳥の一覧がありました。オオルリ、カワセミ、ゴイサギ、コゲラ、ヒヨドリ、センダイムシクイ、セグロセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイ、カワラヒワ、メジロ、シロハラ、キビタキ、ムクドリ、ジョウビタキ、ヤマガラ、キジバト、トビ、ツグミ、アオサギ。書き出してみると、沢山いるなぁ。街中の公園とは思えないラインナップ。

今日の朝ごはんは、たかしまコーヒー店へ。地元の人気店らしく、出勤前にお腹に入れていく常連さんや、電話注文で、朝から賑やか。ハンバーグサンドも気になったんですが、朝からあんまり飛ばすのもよくないな…と、モーニングセットから、ハムチーズサンドのセットで。

食後に、もう少し市内をぶらぶら。新町川水際公園でひと休みしていたら、かわいいカモの親子がいて、バシバシと写真を撮りまくってしまった。それにしても、徳島市街は、いい遊歩道が多いですね。

帰宅後に、ネットで徳島新聞を読んでいたら、「アイガモひな新たに4羽誕生」(2019.7.10 18:13更新記事)なんて記事があって、あれ、あの時見た子じゃないの、とちょっとびっくりしたのでした。地方紙って、こういう暇ネタも割と大きな記事で紹介してくれたりすることもあって、結構面白くて好きです。

さらに、街中をぶらぶら。徳島といえば青柳では? と思い、当然ランチですら食べることは叶わないけど、店先くらいは拝んでいこうかとお店を探してうろうろしたり(本店かなと思われる住所まで行ってみたのだけど、よくわからなかった)、「ブラタモリ」の徳島の回(#128阿波踊り、#129鳴門)で登場した場所をめぐってみたり。どうでもいい話ですが、この回で「ブラタモリ」は都道府県全制覇を果たしたそうです(初回放送から10年ほどかかっているそうです)。

上の建物は、阿波踊り誕生の再現ドラマシーンで登場した、料亭しまだ。あたり一帯、夜のお店や接待の時に使うような料理屋さんがひしめいている中で、不思議な存在感を醸し出していました。

街中にぐるりと川(新町川)が巡っていて、本当に気持ちがいい。

道は広いし、きれいに整備されているし、あまり高層の建物はないし、ごちゃごちゃしていなくて、いい街だなーと思うのですが、ひとつ引っかかっているのが、いままで歩き回ったエリアには、大型スーパーと本屋を全然見かけなかったということ。住宅地はもう少し駅から離れたエリアに広がっているってことなのかなぁ。

ホテルに戻って、最後にもう1回温泉に入ってからチェックアウト。荷物を駅前のロッカーに預けて、最後の観光へ。もう時間もないので、市街地にある観光施設をさっと回ります。

ところで、これはホテルのお風呂の出入り口に貼ってあった、振り込め詐欺防止の啓発ポスター。さすが徳島、阿波浄瑠璃なのかー、シブイ。と、ちょっと感心してしまった。阿波十郎兵衛屋敷も行ってみたかったんですが、時間が取れず残念。

やはり、徳島に来て、阿波踊りを生で見ずに帰るのはもったいないので、まずは「阿波踊り会館」へ。特設ステージで、生の阿波踊りが見られます。昼は会館専属の連、夜は有名連が踊ってくれます。これが結構面白い。

ちなみに、見るだけでなく、最後は観客もみんなでステージに上がって踊るのですが(事前に簡単なレクチャーがあります)、最後に、何人かピックアップされて「よく踊れましたよ」ということで、記念品を授与されます。私も、どこがよかったのか選んでいただき、会館オリジナル手ぬぐいを頂戴しました。ありがとうございました。おかげさまで、阿波踊りにかなり興味を持ちまして、帰宅後は、8月末にNHKで放送された、阿波踊りのダイジェスト番組まで見ちゃいました(さすがに、高円寺の阿波踊りは人が多いのでパスしましたが)。

会館2階の窓には、有名連の名入りの提灯が飾られていますが、これでもまだ一部なんですってね。阿波踊り会館HPの有名連紹介ページ、動画もあって、かなり楽しい。

お昼は、もう1回徳島ラーメンも捨てがたかったのですが、昨日食べたパンがとてもおいしかったので(コーヒーも)、再び、可否庵へ。私は、ベーグルセットで、アボカドエビチーズ。中身もたっぷり、サラダもたっぷり。サーブされたときに、「食べにくいかもしれないけど、ごめんね」といわれたんですが、食べづらさは全くありませんでした。

ベーグル自体がものすごくおいしくて、程よい歯ごたえで、気合入れてかみ切らないとダメってこともなく、とにかくおいしい。中身も、アボカドが程よくマッシュされていて、エビとチーズも食べやすいサイズに切り分けられていて、ベーグルとしっかりなじんでいて食べやすい。ベーグルサンドってのは、ほぼ、食べるのにやや不都合があるものだと思っていたのですが、普通のサンドイッチのように食べられるものもあるんだなぁ。おいしかったなぁ。

ランチタイムだったのですが、ふとまわりを見ると、ちょっとおしゃれな感じの若い女性の一人客が目立ちました。そうだよな、昼休みくらい、人に気を遣わずに過ごしたいよね。

ひとつ悔やまれるのは、店頭に、オーバッシュクラストのベーグルがいろいろ置いてあったのに、なにひとつ買わなかったこと。旅先でパンって…と、一瞬躊躇したのがまずかった。荷物は大きくなってもいいから、欲しいものは買って帰らんと。

照りつける日差しを避けるべく、徳島城博物館と、併設の旧徳島城表御殿庭園へ。このお庭が素晴らしかったです。入場料は、博物館が200円で、庭は50円なんですが、これで50円はすごいな。

お庭を作ったのは、上田宗箇という茶人だそうですが、阿波青石を贅沢に使ったダイナミックな雰囲気のお庭で、大変素敵でした。検索したら、元武士で、古田織部のお弟子さんなのですね。

全然人がいなかったので、足を踏み入れていいエリアとダメなエリアが全然わからず、ちょっとドキドキしました。ところで、検索していたら「おにわさん」というサイトを発見しまして、なんだかすごいなぁ…と思ったので、リンクを貼っておきます。

こんなところにも、アオサギの子。どうやってきたんだろう。もう、飛べるのかな。

時間的に、立ち寄れるのはあと1か所くらいかな…といった微妙な時間帯。早めに空港に行って手じまいしちゃうのもありだったけど、まぁせっかくだからと、ひょうたん島クルーズへ。結論としては、ここ行ってよかった。気持ち良くて、水辺の街・徳島を十二分に堪能しました。

なお、船賃は無料ですが、保険料として300円が必要です。ライフジャケットを着用して乗船します。遊覧時間は30分ほどです。

ボートは10名ほど乗船可能な大きさなんですが、この時はたまたま乗客は私たちだけで、貸し切り状態。船頭さんも気さくな人で、いろいろ解説しながら進んでいきます。思ったよりスピ―ドを出していて、風切る感じが気持ちいい。そういえば、「ブラタモリ見ましたよ」と言ったら、タモリさんは3月9日に来たなぁ、と言っていました。

上の写真は、「お城(徳島城)の松だよ」といわれて撮影したもの。藩政時代からの松だそうで、そう聞くと、ありがたみがぐっと増す感じ。

眉山です。万葉集にも歌われている美しさですからと、誇らしげに説明してくれる様子が、街の大事なシンボルなんだなぁという感じが伝わってきて、私もなんだか敬虔な気持ちになります。ちなみに歌は、「眉のごと 雲居に見ゆる 阿波の山 かけて漕ぐ舟 泊しらずも」。

市街地の中にぐるりと川が巡っているだけあって、とにかく橋も多い(全部で22)。しかも、水面が高いので、結構ギリギリ。平日は15時40分が最終ですが、なぜかというと、それ以降潮位の関係で水位が上がるからだそうです。

橋の下を通るたびに、ちょっとドキドキ。私が乗った時間はまだお昼ちょいすぎでしたが、ここ数日の雨の影響もあって、もうすでに、たっぷりめでした。

それにしても、30分とは思えないほどの充実したクルーズでした。7月8月は夜もやっているそうで、そうか、昨日でも一昨日でも夜に乗りに来ればよかったな、と。きっと、気持ちいいし、きれいだと思います。

さて駅前に戻って、最後に、もう一度味わっておこうと、舩本うどんで、鳴ちゅるうどん(徳島うどん)。やっぱりおいしい。そして、少し残念だったのが、メニューを見て気になっていた「ばら寿司」が、今回も品切れだったこと。写真を見ると、金時豆が入っているようなので、ってことは、「金時豆入りかきまぜ」なんだろうなぁ。

徳島では、いわゆる「ちらし寿司」のことを「かきまぜ」と呼ぶそうで、私の好きな庄野潤三の晩年シリーズでは奥様が頻繁に作るシーンが出てきます。機会があれば食べてみたいな、と思っていたのですが、そもそも今回の旅行ではご飯ものを食べる機会がほとんどなかった。これもまたの機会に持ち越しです。

食後は、お土産物色タイム。夫は、俺、コーヒー飲んで待ってるわというので、「行ってみたい店リスト」の中から森珈琲店という喫茶店を勧めたら、とってもいい喫茶店だったとのことです。

パンパンになったコロコロを引っ張って、空港行きのバスに乗る。さようなら徳島。

行きは18時間もかけて行ったのに、帰りは飛行機で1時間。むしろ、羽田から自宅までのほうが時間がかかるわって状態。飛行機ってすごいよな。

荷物を解いて、風呂入って、徳島のソウルフード、金ちゃんヌードルで一息入れる(ちなみにこれは、旅行前に交通会館の徳島・香川トモニ市場で買ったもの)。カップヌードルより優しい味わいで、好きだな。

食後に、菓游 茜庵のほんわらび。これが、また、とってもおいしい。本当はね、ここの本店のイートインでお茶したかったんだけど、行けなかったので、そごうの地下で購入。雰囲気のいいお店だったし(順番待ちの間に、じゅうす すだちを出してもらった)、お菓子もすごくおいしかったので、今度はぜひ。お茶は、あるでよ徳島で買ってきた、阿波藍茶。かすかな酸味があって、お茶というか、ハーブティーみたいな味わいでした。

ホント、徳島の旅、楽しかったです。初めて四国上陸も果たしたし、色々まわれて、大満足の旅でした。