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箱根ちもと

ちもと

箱根旅行で買ってきた、ちもとの湯もちと忍(しのぶ)。

湯もちは、和製マシュマロという感じの、ふんわりしたお餅。もう、買って2日ほど経っていたけど、それでもふわふわ感は持続。求肥好きだったら、絶対好きなタイプのお菓子だと思います。

ちもとといえば、目黒にあるちもとの八雲もちがよく知られていますが、そちらはカシューナッツ入り。本家筋の軽井沢ちもと総本店のちもと餅はくるみ入りなのですが、ここは小さく切った柚子風味の羊羹が入っています。食べる前は、ちょっとくどいんじゃないか…と思いましたがさにあらず。逆にいいアクセントになっていて、大事な要素だなと思いました。柚子風味なのもグー。

過去記事を読み返すと、2013年の7月13日に軽井沢のちもとのちもと餅を食べる…と言う記事があって、美味しかったなーと言っています。今度は、目黒のちもとに行って、八雲もちを食べてみましょうかね。

忍は、落花生と胡麻が入った鍔型の生地であんこを挟んだもの。あんこはかなりこってりした粒あんで、なかなかの食べ応え。しっかり甘くて美味しかったです。

むらさきやの水羊羹

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もし、まだ売っていたら絶対買おう! と思っていた、むらさきやの水羊羹。和菓子魂!で力強くその美味しさが語られているのを読んで以来、「いつかは…」と思っていたお菓子のひとつでした。

行きしなの高速バスの車窓から本店が見えましたが、本店に寄る余裕はなかったので、松坂屋の地下で購入。生菓子も売っていて、どっちを買おうか悩みましたが、でも、やっぱり、初志貫徹。時期的にもそろそろ終わりだから、水羊羹で。ちなみに、水羊羹だけだったら、帰る間際に寄ったタカシマヤ地下の銘菓コーナーでも取り扱っていて、あああ~と思ったのでした。というのも、この水羊羹、ものすごく、重いの。

「密が漏れるかもしれないから気をつけてください」と言われたので、大事大事に持ち帰りましたが、かちっとしたプラスチックケースに入っているおかげでさほどの被害もなく。ただ、これ、どうやって切り分けるんかいな…と、途方に暮れるほどに柔らかくて、本当にビックリでした。大人数で一気に取り分けるなら、逆さにして全部出してしまって切りますが、なにせ二人暮らし。散々亜やんだあげく、見た目の美しさは捨てて、スプーンでえぐって盛りました…。

なので、本当に残念な見た目なのですが、味はベラボー。さらりと溶ける口触りが夏のお菓子だなぁとしみじみ思わされます。実はかなり甘いのですが、くどさは全くなく、むしろ、後を引きます。上品なのにボリューム満点。相反する魅力を両立させている不思議なお菓子です。

駅弁とビール

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無事東京駅に着。きょうは、駅弁買ってそれで晩ご飯にしようや、と夫が言ってくれたので、へ行って各自食べたいものを選ぶ。夫は、店に入ってすぐ目に入った「佐藤水産の四大サーモン食べ比べ弁当」を(何でそんなに選ぶの早いの?)。私はたっぷり店内を三周して、さんざん迷ったあげく、久々に「えび千両ちらし」。

「佐藤水産の…」は検索すると、新千歳空港内の弁当屋さん(金歳堂)が出てくるのですが、どうも、駅弁ではなく空弁なのだそうです。空弁まで扱うとは、さすが祭。サーモン、鮭は夫が好んで食べられる数少ない魚の一つですが、秋鮭、紅鮭、時鮭、キングサーモンと、4種類の鮭は、確かに味が違う。いくらにルイベまであって、どれも美味しかったです(一口ずつ貰った)。北海道かぁ、いいなぁ…。

えび千両ちらしは、久しぶりに食べたけど、やっぱり美味しかったなー。他地域で類似の駅弁をちらほら見かけますが、ここのが一番美味しいと思うな。新潟の駅弁(新発田三新軒)なのですが、東京駅でしかかったことがないのが、何となく申し訳ない気もします。

ビールと駅弁でシメて、今回の弾丸神戸旅も無事に終了。お疲れ様でした。

南京町で角煮まんとイカ天ぷらとビール

南京町で角煮まん2
南京町で一杯

目的地は芦屋だったのですが、午前中には用事は終わってしまい、しかし帰りの新幹線はまだだいぶ先なので、じゃぁ観光がてらにぶらぶらしますかと、三宮まで移動。

わたくしは、中学生の2年間だけ尼崎に住んでいたことがあるのですが、三宮というのは、当時の私にとっては、お小遣いを貰ったらお友達と一緒にお洋服を買いに行く街…という立ち位置。もしくは、家族で北野の方に観光に行く、的な。なので、わりにちょこちょこ出かけていたような気はしますが、しかしそれは震災前のことでしたから、今の三宮は私にとってはもう知らない街に等しい。だからどこ行きたい? と聞かれてもなぁ…としばし考えて、やはり南京町だろうと。当時はそんなに食べることにも異文化にも興味があるわけじゃなかったのでほとんど足を踏み入れたことがありませんでしたが、今となってはむしろ興味はそれだけ。

とはいえ、ノープランで足を踏み入れる中華街の、なんと心細いことよ…。観光地、客引き多数、似たり寄ったりの商品と看板…、その中で何気なく入った店が大当たりだった…ということは眼力のない私たちにとってはほぼ起こりえないことなので、注意深く考えながら歩く。まぁ、中華街ってのは、ただ歩いているだけでも楽しいものです。で、まぁ、そんなにお腹が減っているわけでもないので、食べ歩きにしましょうかと、「元祖豚まん」で知られる老祥記に行ったところ、お休み。その理由が振るっていて、社員研修ですって。なんでも、社員全員で、中国だか香港だか忘れましたが、研修に行くので数日休みますとな。残念だが、しかし、仕方ない。社員研修、大事ですよ…。

夫がネットで検索しつつ、「皇蘭ってお店の角煮まんが美味しいらしいよ」というので、行ってみる。豚まんを食べている人が多かったけど、せっかくだから、イベリコ豚角煮まんを。350円也(左上)。手にもつと結構ちんまりしていて、おお、これで350円とは…と思いましたが、実際に食べてみると確かに美味。ガワは薄めでもちっとした食感、お肉が主役の饅頭です。お肉は脂多めのバラ肉をほろほろになるまで柔らかく煮込んでおり、甘めの味付けと相まって、ぱくぱく食べれてしまう。

そんなにお腹は減ってないのよね…と思っていたのですが、1個食べると実は空腹だったことに気づかされ、じゃぁ、別の店でも食べてみるかねと、修学旅行生がたくさんたむろしていたお店(名前失念)でもう1個(右上)。400円。皇蘭よりも気持ち大きめ。ガワはみっちりむっちり系。角煮は脂身が多くややこってり目で、味付けは皇蘭よりもかなり甘め、八角の風味がほのかに感じられて、皇蘭よりも中華料理店の味っぽい。角煮まんなんてどこでも出していてしかも同じような味かな…と思っていたらだいぶ違うので、面白くなってもう1個。鳥利商店というお店のでこれも400円だったかな(左下)。で、これが3つの中では一番自家製って感じで、ほっとする味わい。ガワはふんわり、角煮はしっかりゆでこぼしてあって、脂身が多いながらもさっぱり。味付けも甘めの醤油味とシンプルで、たぶん、私が自作するとこんな味になるだろうなーと言う気がしました(大変だから作りませんけど)。

で、ですね。角煮まん3個を半分ずつ食べて、十分お腹はふくれていたのですが、しかし、この日は猛烈に暑くて、まぁとにかくどこか涼しいところに入りたい。そして出来れば、冷たいビールの1杯でも飲みたい…とも思ったわけで、ネットで検索してなんとなくいいかなーと思ったお店(民生)に入り、看板のいかの天ぷら(右下)と油淋鶏で、瓶ビール。

おいしかったのですが、まぁ、中華料理ってのは総じて量が多いよね。ハーフサイズでも盛り盛りで、最後はもてあまし気味(角煮まんを食べたのが悪いのですが)。しかし、あのいかの天ぷら、外はカリカリなのに、中はふっくら。なんてことない料理なのですが、絶対に家では作れない類いの料理だなぁ。いかを揚げたものが好きな私的には(いかげそ揚げとか、いかリングとか、先日直江津で食べたするてん、とか…)、印象深い一皿でした。

新神戸駅でひと休み

腹ごなしも兼ねて、三宮駅から新神戸駅まで歩く。想像以上に坂道でぜーはーいいながら到着。早速、駅ナカに入って涼もうぜ…と思いましたが、駅の入り口脇に「布引の滝コチラ」という看板が目に入ったので、ひょっとして、「源平布引の滝」に関係あったりする?……と、興味本位で行ってみることに。わたくし、初めて知ったのですが、新神戸駅の裏側は山なんですね(地元の人からすると、えっ、って思うのでしょうが)。軽い気持ちで登ってみると、地元のトレッキング愛好会の方々や、山歩きが趣味みたいな方が、わりにしっかりした装備で登ってらして、ビックリした。

すでにへとへとだったし、そもそもトレッキングが目的ではないので、雌滝(めんだき)だけ見て戻りましたが、なかなか良い滝。水量もちょうど良くて、見飽きない滝でした。滝を見てぼんやり出来る…そんな年になったのか…とも思いましたが、しかし、こんな立派なトレッキング・ハイキングコースがあるなんて知らなかったなぁ。きれいに整備されていたのでガチ装備でなくてもそこそこのところまでは行けそう。今度は六甲山の山歩きってのも、なかなか楽しそうであります。

で、ようやく新神戸駅に到着して、構内の喫茶店で(ヘトヘトのカラカラだったため、喫茶店を見つけたとき、喜びのあまり二人して走って入店した)、メロンソーダにクリームソーダ。一気飲みしましたね、甘露でしたよ、甘露。無事新幹線に乗って、東京まで爆睡。

純喫茶アメリカン

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昨晩23時頃に新宿を出発した夜行バスは6時半ごろに千里に到着。7時ごろに梅田着。久しぶりの深夜バスは、冷房が効いていてものすごく寒かった! という以外はなかなか快適で(念のため寝袋代わりにロングダウンジャケットを持って行ったのだが正解だった)、2回ほどトイレ休憩も取ってくれたので、特に問題なかったです。私は夫と違って乗り物の中で眠れないタチなので、時間をもてあますのかなぁ…と少し心配しましたが、寝るしかない状況になると何とかなるもので、意外としっかりぐっすり寝ていた自分に苦笑い。

目的地は神戸なのですが、そこまで間があるので、周辺をぶらぶらします。夫が「前に大阪行ったときに寄った喫茶店で朝ごはん食べたい」というので、道頓堀までえっちらおっちら歩く。電車で移動しても良かったんですけどね、せっかく会社休んでるのに、なんで通勤時間帯に電車乗らなきゃならんのだ…と思ったら、選択肢は「歩く」しかなかった。

せっかくだから、お初天神や中之島の図書館なんか見て歩きながら、道頓堀方面へ。以前行った喫茶店というと、アラビヤコーヒーアメリカンだな。アラビヤコーヒーはフレンチトーストが美味しいし、アメリカンだったらホットケーキ。もちろん、コーヒーはどっちもよし。そう言ったら、夫は「じゃ、ホットケーキ」というので、アメリカンへ。好天に恵まれたのはいいものの、強すぎる陽射しにややバテ気味になっていたところで、ようやく到着。結構歩いたわ…。

ふたりとも、モーニングセットでホットケーキ。開店は昭和21年とのことですが、清潔感を保ちつつ、昭和30年代的なキッチュ感満載な店内がなんともいえずイイ。前回も朝に行ったのでモーニングしか選択肢はなかったのですが、ここは、喫茶店であり、レストランなのですよね(京都のスマート珈琲店みたいな感じ。店の雰囲気はだいぶ違いますけど)。朝も昼も夜も気楽に使える大箱の喫茶店、うちの近くにもあったらいいのになぁ。

ホットケーキは実にレトロな味わい。空気穴がたっぷりのシュワシュワな生地(スカスカとはちょっと違う)の表面にはすでにたっぷりの有塩バターが塗られていて、いい具合にしっとり。ここにシロップ(メープルシロップではない)をたっぷりかけてしっかりしみこませてから食べるのが美味しい。きりっとしたコーヒーともよく合います。夫もとても喜んでくれたし、良かったなぁ。

駅弁とワンカップ

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大宮駅で少しのんびりしたとはいえ、8時には帰宅。そこそこ旅行の回数を重ねるとものぐさ夫婦も少しは賢くなるもので、帰宅したら、まずはさておき、着替えと荷物整理をしてしまう習慣が付きました。

全部片付けて、着替えもして、さっぱりしてからようやく最後の駅弁タイム。直江津を離れる際にホテルハイマートで受け取った、「鮭めし」と「するてん」。色々食べたけど、最終的には、我が家では、「鱈めし」「鮭めし」「するてん」が1番のお気に入りだと言うことが分かったのでした。なお、ハイマートの駅弁は、ホテルと直江津駅だけでなく、上越妙高駅内の駅弁屋(山崎屋)でも販売しています。皆様も、北陸新幹線に乗った際にはぜひお試しを。美味しいよー。

駅弁のお供に鮎正宗の鮎カップ(鮎正宗の普通種)。

私は、いろいろこんまいものをちまちま集めるのが好きなタチなのですが、ここ数年、こそこそと続けている収集品の一つに、ワンカップがあります。柄が可愛いからというのが第一ですが、もともとお酒が好きで、色んな種類を飲んでみたいけど、でもそんなに強くない私にとっては、うってつけのお土産なのです。

無地のガラスカップにラベルを貼ったものは不可、ガラスに直接プリントしてあるものだけに絞って集めているのですが、意外とこの条件厳しいようで(やっぱり、直接プリントしてあるカップって単価が高いんでしょうね)、ここ5年ほどで20個ちょっとしかないのですが、しかし、かなりしまう場所に困るようになってきました(何とかせねば…)。

鮎正宗の鮎カップは、時々購入する日本酒のネットショップで扱っていて、買ってしまおうか、どうしようかと数年悩んでいたブツのひとつだったので、直江津の商店街の酒屋で見つけた際に即買い。現地で買うことにこだわりがあるわけじゃないですが、まぁ、直接買えるならそれに越したことはないよね、とは思います。清流を泳ぐ鮎の絵が、爽やかな印象。味もそのイメージ通りにすっきりしており、瓶で買ってもすぐに呑み切れそう。するてんのお供にも最高で、楽しい旅を反芻しながらの晩ご飯でした。

これだけ休むと、明日はもう会社かよ、だるいなーという気持ちもなくはないものの、さぁ頑張りますかという気持ちのほうが強く出る。やっぱり、しっかり休むって大事だなぁ。

上越方面へ旅に行っていました(3日目)

最近は旅行と言っても1泊がほとんどで、ときには日帰りで済ませてしまうこともままあるなかで(昨年の八戸日帰り旅行[]は私の中では伝説)、2泊となるとなかなかに贅沢な気分。十分に中年と言われる年齢になってみてようやく実感するのですが、「自由時間が沢山ある」ということは最大の贅沢だよな…とつくづく思います。

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我が家は朝4時起床なので、基本、旅行先でもその時間に起きます。朝食はまだだし、やることもないので街中を歩く。ちょうど、「旅情のまち 日本海・直江津 まちあるきガイドマップ」というパンフレット(地図)を貰っていたので、せっかくだから、お勧めの見所を順に廻ってみることに。

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直江津はもともと砂丘を固めて作った街だそうで、海辺に向かうにつれて登り坂になっています。ならさずにあるがままに固めた土地の上に街を作っているので、起伏が多く、道の入り組み方が複雑。不思議に人の気配もあまり感じられなかったため、白昼夢の中にいるような…そんな雰囲気に満ちていました。

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直江津の1番のシンボルとも言えるのが、旧直江津銀行前のライオン像だと思います。直江津銀行自体は、明治43年に取り付け騒ぎを起こし、大正4年には解散していて、それ以降建物は地元の実業家に買い取られて近年まで事務所として使用されていたそうです。

このライオン像、確かにかなりフォトジェニックで、どう撮ってもそこそこサマになる。市のホームページによると、建物を買い取った高橋達太氏が日本橋三越前のライオン像を真似て造ってと注文して作らせたものとありました。三越でライオン像がお披露目されたのが大正3年、高橋氏が直江津銀行を買い取ったのが大正7年頃という話なので、「三越=ライオン」のイメージはすでに当時相当広く知られていたのでしょうね。
せっかくなので、日本橋三越のライオン像は誰が造ったのかな? と調べてみると、当時の三越支配人・日比翁助がイギリス視察旅行の際にトラファルガー広場のライオン像をモデルに、イギリスで作らせたものなのだそうです。そういえば、わたくしは大昔にトラファルガー広場に行ったことがあるので、このライオン像も写真に撮っているはずなのですが、今はどこにあるのやら…。それはさておき、トラファルガー広場、日本橋三越、直江津銀行と、3つを見比べてみると、少しずつ違うのが面白いなぁと思います。

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しかし、この建物、相当に和洋折衷。洋館の上に瓦葺き。イニシャル入りの飾り瓦がモダンです。
また、煉瓦造りの建物というか、煉瓦の壁も直江津のモニュメントのひとつ(元々は建物だったけど朽ちてしまって壁だけが残っている)。直江津の街は常に海風が吹くため、ひとたび失火があるとあっという間に街中を焼き尽くされてしまうというデメリットを持っています。そのため、明治以降になると、経済的余裕のあるところは煉瓦造りの建物や煉瓦の防火壁などを作ったそうで、街中にはその残骸がちらほらと見られます。

こんなあれこれを見ながら1時間ほどぶらぶらしてホテルに帰還。朝食を食べて、予約した駅弁を引き取って、チェックアウト。最終日の最後の目的地、春日山城(跡)へ向かいます。

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まぁ、なんとも、不便なところにある城で…(便利なところにある城ってのも問題だけど)。車があればラクチンですが、電車オンリーの観光客にはなかなか行くのにハードルのある立地です。
幸い春日山城周辺をつなぐ観光バスがあったのでそれに乗って、いざ! と、麓に到着して、待っていたのは、急な階段(階段の両脇に「公明正大」「大義名分」の石碑が建っているのがなんとなく上杉謙信っぽい感じ)。

ただ、「城」といっても、山城だし、しかも、今は本当にただの山になっておりまして、あちこちに立つ「○○跡」の看板を見ながら、想像力逞しく脳内再生していくしかないわけです。
かなりきれいに整備されてはいるのですが、とはいえ足下はあまりよろしくなく、旅行に行くたんびにさー、トレッキングしてるよねー、とハァハァいいながらひたすら急な階段や坂道を上ります。一応観光地なので、地元のそこそこ若いカップルがデートがてらにいらっしゃっているのを数組見かけましたが、彼女たちは一様にサンダル&日傘で登り切っておられて、若いってすごいなぁ…としみじみ感じ入った次第です。

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本丸跡に立つと、想像以上に見晴らしがよく、かなり広範囲を見渡せます(直江津の海までしっかり見えた)。春日山は標高180mほどだそうで、昨日高田城の櫓から見たときには「ちんまりした山だなぁ」と思ったのですが、下から見るのと上から見下ろすのでは、だいぶ印象が違います(左の写真は数百メートル離れたところから撮ったものですが、ちんまりしてるでしょう)。
かつてはここに建物があって、名だたる武将がそろって話し合いなどをしてたのね…と思うと、不思議な気分になる。

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春日山山頂からの素敵な景色を見ながら、きょうも駅弁を頂きます。天気がよくてよかったなぁ。
ハイマートの駅弁も食べられるのはあと2回だから、悔いなく食べたいものを食べておこうね…ということで、夫は「鮭めし」、私は「鱈めし」。
鱈の甘露煮の甘辛味に、半生たらこの塩辛さ、酢の物の酸味、それにほんのり昆布のうまみを含んだご飯。このバランスがとてもよくて、最後まで食べ飽きない。漬物も、わさび漬け、奈良漬け、はじかみと、わたし好みなものばかりなのもいい。
「鮭めし」も大変に美味しいとのこと。よかったよかった。

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順調に山を下って(夫は古い石垣とか土塁に反応するタチなのですが、二の丸後の当時のものと思われる土塁を見て喜んでいた)、謙信公の像が見下ろす茶屋で「新潟産コシヒカリモナカ」。コメ粒は言われなければほぼ感じなかったのですが、アイスがさっぱりしていて美味しかった。

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林泉寺によって、上杉謙信のお墓を見て、館長さんの解説(非常に流麗かつ臨場感のある解説でした。一通り解説し終わった後、「これであなたたちも謙信公だ!」と太鼓判を押され、別れ際には「謙信公をよろしく!」とグッドラック的な感じで言われたときには本当にそんな気分になりました)を伺いつつ宝物館を見学。
上杉謙信の直筆のあれこれが結構残っているのですが、どれもこれもものすごく男らしい字で、書かれてる文字もなんか男らしいスローガンみたいなものが多くて、なんかスゴイ…。山門にかかってる「春日山」の字も、上杉謙信の手によるものだそうです。上杉謙信には「実は女だった」という(与太系の)俗説がありますが、私も歴史系の与太話は嫌いじゃないですが、あの字を見た後には絶対にそれは信じられん。

ホテルハイマートへ戻って、預けていた荷物と、最後のお弁当を引き取る。3日間、昼夜ひたすらに駅弁をお願いをするなど、たいへんお世話になりました。3日間で14個かぁ…、よく食べたなぁ…。やりきった感半端なし。

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最後に商店街をぶらぶらして、初日から気になっていた「なおえつ茶屋」という珈琲屋さんに入る。聞けば、ふだんは日曜は開けないそうですが、何となく今日はたまたま開けたとのこと。先客が数人いましたが「あら、お客さんが来てくれるなんて、今日は開けてよかったわー」となんとも魅力的な雰囲気の女性が迎えてくれました。
この女性の舞台写真が何枚も飾られていたので、踊りをされてるのかな…と思ったら、この女性、花柳紀寿郎(はなやぎのりじゅうろう)さんという現役の舞踊家で、現在は直江津周辺で月に1回ほどのペースで林芙美子をテーマにした創作舞踊を発表しているほか、神戸などへ踊りを教えに行ったりなどもされているそう。話しの流れで年齢を伺ったら74歳とのお答えにびっくり(10~15は若く見えた)。日本舞踊をされている方って、体幹を鍛えているせいでしょうかね、若々しい方が多いですよね。

絶妙の間合いで色々お話ししてくれるのがとても素敵なのですが、コーヒーがものすごく美味しくて、これまた素敵だなぁ、と。アイスもホットもものすごく好みの味。聞けば、自分で生豆を取り寄せて自家焙煎しているそう。
「どうせ店をやるんだったら、愛するコーヒーを徹底的に極めたいと思って」と仰っておられましたが、独学でもこんなに美味しいコーヒーが淹れられるんだなぁと、私自身も普段あれこれ試行錯誤しているので、いいお手本を見せて貰ったような気分。旅の締めくくりにピッタリの時間が過ごせたような気がします。

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最後の駅弁は、やはり駅弁らしく、ほくほく線の中で食べよーと思っていたのですが、ちっともお腹がすかないので残念ながら持ち帰り。
その代わり、大宮駅構内のサザコーヒーのスタンドで、ソフトクリームとアイスコーヒー。昨年の八戸日帰り旅行の際に食べたのが無性に美味しかった記憶があって、今回もついつい寄っちゃいました。今日も美味しい。

その後、埼京線~武蔵野線と乗り継いで帰宅し、自宅でワンカップ飲みつつ駅弁を食べて旅のシメと相成りました(駅弁は次の記事で)。あぁ、楽しい旅行でした。

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上越旅行記、ようやくおしまい。ふー、お疲れ様でした!

上越方面へ旅に行っていました(2日目)

だいたい「食べることが好き」な人ってのは、「市場や商店街を覗くのも好き」と相場が決まっているもので、旅行となると殊更に、そういうところに行きたがるものですが、とはいえ、そんなにうまく日程が合うことはそうそうありません。

ところが、上越市の観光紹介のウェブサイト(上越の朝市)を見ると、この地域は昔から朝市が定期的に催されてきたようで、今も4つの大きな市が立つとのこと。しかも、今日はそのうちのひとつ「三・八の市(さんぱちのいち)」の開催日(3と8のつく日に立つ市なので、3、8、13、18、23、28日と、月に6回も開かれる)。直江津で開かれる市だったのもラッキーってことで、朝ごはんを食べてから、そそくさと出かけたのでした。

ところで、上越市のホームページ内に「朝市おもしろ発見100」というページがありまして、朝市で実際に見かけたり買ったりしたものを100個紹介しています。10年ほど前の記事ですが、これが大変に面白い。ここに出てくるものを見るだけで、いわゆる観光市場ではなく、地元に密着した日常の市場なのだな…ということがよく分かります(野菜や漬物だけでなく、またたびの実とか、山椒の木で作ったすりこ木とか、藁で編んだ郷土玩具っぽいものとか、そんなものまであって萌え萌えしながら読んだ)。

が、気合を入れて8時20分ごろに行ったにも関わらず(開場は8時)なんていうか、お客どころか、お店がまばら。時間通りに開いても特に誰も来ないってところがまた地元っぽい感じでいいな…と思いつつも、仕方なく、海岸まで出て穏やかな海をみながら、ぼんやり時間をつぶす。

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この日の海は穏やかで釣り人多数。後ろを向くと雪をかぶった立山連峰が見えます。内陸の平地育ちの人間にとっては不思議なロケーションです。
夫は、「海なのに磯臭くない! 海辺なのに臭わないんだったら、海辺の町に住むのもいいな!」と何度もつぶやいていました。確かに、海辺にはお約束の「磯の香り」というのは全くしません。その代わりといっちゃなんですが、常に海から風が吹き続けているのです。「常に海風が吹いている」というのは、この地域特有の気象だそうですが、この日はいい季候だったせいで、吹き付ける風が穏やかで大変に心地よかった。

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夏の海岸って意外と植物の宝庫だったりしますよね。今回、妙な克己心(たまには一眼レフの練習もしないとな! という訳の分からないヤル気)が沸き立って、カメラは一眼レフ+単焦点レンズの組み合わせ1本だけを持っていったのですが、なんといいますか、結果的に言うとちょっと失敗…だったのですが(やはり広角ズームのコンデジも持って行くべきだった)、天気のいい日に花を撮るにはバッチリではありまして、まぁまぁきれいに撮れたような気がします。きれいに撮れるのがうれしくて、旅の目的である駅弁以上に枚数を撮る。

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おそらく今回の旅で一番よく撮れた一枚。ただ、何て名前なのかわからないし、これが群生している様は、なんともグロテスクな雰囲気でした。

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上越市は小川未明の出身地でもあるそうで、彼の名を冠した文学館や文学賞も主催しています、市内全域で彼や彼の作品に関するモニュメントなどが見られます。これは、『赤い蝋燭と人魚』の銅像。この後ろで、夫は暑さでへばっておりました(ものすごく面白い写真が撮れたのですが、気の毒なのでアップするのはやめました)。

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8時40分ごろに行くと、もうすでに目的のブツを買ってさっさと帰る人ともたくさんすれ違いましたが、ほんとにほぼ地元の人。
三八朝市通りという300mほどの道路の両端に、2畳ほどのサイズのシートを広げて商品を並べたお店が並びます。もうちょっとわかりやすい写真も撮ってくればよかったんですけどねぇ、買うのに一生懸命で写真なんか頭にありませんでした(一番レフだといちいち取りだすのがめんどくさいというのもある。やはりコンデジも必要だよな…)。

多かったのは、農家のおばあちゃんが個人で野菜や山菜を売るお店。今はやはり山菜の季節で、わらび、赤みず、淡竹。あとは、今が旬のホウレンソウ。いかにも抜きたてでみずみずしくて美味しそう。里芋もどこでもよく見かけました。里芋って今が植え付けの時期でもあるので種芋もあちこちで売られていましたが、そのためか、「たべる里芋」と添え書きしているお店もあって、笑った。

買いたいものはあれこれありましたが、もう一泊するのでそうそう買いこめん…。うーんとあれこれ悩んで、わらび1束、赤みず1束、せり1束、わさび1束、雪下人参1袋、乾燥ぜんまい(太)1袋、芋がら1束、ちまき(5個入り)、はばのり(40グラム)。帰宅後、わらびはあく抜きしてカツオマヨ和えに、赤みずはお浸し、セリと雪下人参と乾燥ぜんまいはナムル、わさびはわさび漬けになりました(料理の写真は後日登場する予定…)。
農家のおばちゃんのお手製佃煮とかキムチも気になったのですが、さすがにね…ってことで今回は断念。私のいかにも観光客風情な風貌から、どの店のおばちゃんもやさしくて、あくの抜き方や食べ方を聞かずとも教えてくれるのが、またうれしい。市場って楽しいね。ほんと、もっとちゃんと写真も撮ってくればよかったよ。

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昨日直江津に降り立った時も「人けがないな…」と思ったのですが、今日は輪をかけて静かで、なんていうか不気味だったのですが、小学校で運動会が開かれていると知って納得。しかも市内全域の小学校が運動会だったようで、土曜だからそもそも店は閉めているけど、その上大人も子供も小学校に集結するから、より町中には人気なし…という状況だったのもかもしれません。

にぎやかさにつられて、目についた小学校の運動場にふらりと紛れ込んで、しばらく眺めてみる。プログラムをみると、園児や大人も混じっていたので、小学校だけでなく、近くの幼稚園や青年団なども一緒にやっているのかもしれません(生徒自体は100人いない感じだった)。
しかし、私が子供のころの運動会と比べると全体的にタルっとした雰囲気だなぁと思う。でも、所詮運動会なんてお祭りなんだから、これが正しい在り方だよな…と、運動会が嫌いだった私は、そう思ったのでした。


ホテルに戻って駅弁を受け取ってから、電車(えちごトキめき鉄道の妙高はねうまライン)で高田に移動。
直江津-高田間は2駅で8分と大変に近いのですが、ただ、運行本数が1時間に1~3本なのがミソ。待ち時間も含めるとだいたい30~40分ほどかかるというところが、近いんだけど近くない微妙な距離感を感じます。地方の人からすると1時間に1~3本って普通だよと思う人も多いでしょうし、慣れの問題に尽きるのですが、やはり長く感じます。あとですね、直江津駅にはIC対応改札口があったのでついスイカで入場してしまったのですが、えちごトキめき鉄道はスイカ非対応で焦った(結局、現金で払いなおして、証明書を出してもらって事なきを得た)。旅に日常の感覚を持ち込んではいけないなぁとつくづく思い知らされたのでした。

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ところで、高田といえば、徳川将軍家ゆかりのお武家さんをお殿様に迎えて繁栄した城下町だそうで、なかなかの観光地……だと思っていたのですが、駅に降りてびっくり。誰もおらんのよ。誰もというと語弊があるけど、でも、ほぼ人がいない。
去年が開府400年記念ということで大々的にイベントを開き、駅前もきれいにしたそうで、実際駅舎から駅前商店街に至るまでとてもきれい。なのにほとんど人がいないので、異様に不気味だった。

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ドキドキしながら高田公園(高田城跡地)まで歩いて、ようやく人の気配が感じられてきたのでホッとする。大きな競技場では近くの中学校か高校か、合同運動会が催されていてここでも運動会。昭和育ちの私は、運動会と言えば秋なのですが、いまや初夏にやるのが当たり前なのですよねぇ。

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花が咲いたらさぞやきれいだろう…と思わせる一面蓮が浮かぶ池の前のベンチでようやく今日の駅弁。夫は昨日のおじさんのお勧め通り「鮭めし」、私は「するてん」。

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鮭めし
ハイマートの看板駅弁「鱈めし」と同じ容器に詰められており、構成は似ています。「鱈めし」と同じく、ご飯は錦糸卵を乗せた昆布の炊き込みご飯、その上に焼いてほぐした鮭がたっぷり。いくら、ガリ、奈良漬に、シロップ漬けのあんず。
この鮭が大変においしかったそうで、夫は今回食べた駅弁の中ではこれが一番美味しかった! と言っておりました。

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するてん
昨日食べた「鱈めし」「磯の漁火」と、これが目的だったので、ウキウキしながら食べる。
上越市のご当地グルメである「するてん」は実際に食べてみると、柔らかくて食べやすい。軽く干してあるからか塩加減も絶妙で、これはお酒が欲しくなります。するてんとわさび漬けで軽く呑んで、おにぎりとゆでたまごでシメ(このおにぎりがほんとにごく普通のおにぎりで、それが無性に美味しい)。オレンジで口直し。シンプルで大満足の組み合わせです。あぁ、カップ酒のひとつくらい買っておけばよかったなぁ。

 

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腹ごなしも兼ねて、小林古径邸、小林古径記念美術館総合博物館高田城三重櫓と見て歩く。

小林古径邸は馬込にあった自宅を移築したもので、数寄屋造りらしい上品な雰囲気が、いかにも文化人の家だなぁと感じます。小柄な私ですら屈んで歩いたほうがいいのかな…と思うほどに、全体的に天井が低く、それが全体的に小ぢんまりとした温かみを醸し出しているような気がしました(写真左は庭から書斎を写したもの、右は書斎から庭を臨んだもの。書斎はより天井が低く、薄暗く、穴倉っぽい雰囲気。考え事をするには最高だろうな…と思わせる空間でした)。あと、純和風建築なのに台所だけが洋風ってのにもびっくり。家族の要望だったのでしょうか、そういうのを考えるのも楽しい。

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高田に来た一番の目的は、「雁木」を見るためだったので、雁木が残っているメインストリート(雁木通り)をてくてく歩いてみる。

雁木(がんぎ)とは、豪雪地帯(主に新潟)に見られる建築のひとつで、見た目には大きな軒(庇)のようなものです。事実、上越市のホームページには「庇を延長したもの」と紹介されています。
厳寒期の通路を確保するために生み出されたものですが、一番重要なのは、この雁木は私有地だということです。
道路に面した部分は庇を伸ばして雪を除け、誰もが往来できる通路を確保する。みんなが少しずつ自分の土地を公共に提供して日々の生活を守るという互助意識そのものが、雁木の特徴といえるのかもしれません。

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高田は残存する雁木の総延長が16キロもあり、日本一とのこと。
さすがに16キロも歩けないので(しかも、かなり細切れに点在している)、町中の数百メートルだけ歩いてみましたが、ガイドブック等で紹介されている古風な雰囲気のものだけでなく(こんな感じ)、昭和後半チックなトタンやプラスチックなどのチープな感じの雁木も沢山ありました。というか、むしろ後者な雁木のほうが大多数で、(勝手に)小京都的なイメージの小径を想像していた私たちは、若干肩すかしを食らった…とも言えます。確かに文化遺産なのですが、なんていいますか、普通に道でもありますからねぇ(他人様のブログですが、ものすごい量の雁木の写真を撮られた方がいたので勝手にリンクを貼ってしまう。こう見ると、やっぱり圧巻だな…とも思う)。


妙高はねうまラインで直江津に帰って、予約しておいた駅弁を引き取って晩ご飯。もうすでに、4度目の予約&引き取りなんだけど、ここまで繰り返すと、なんだかちょっと恥ずかしい気もする。

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今日のお弁当は、「愛のご膳」「親子にしん」「海の幸弁」。

海の幸弁のパッケージには、郷土の偉人として、上杉謙信、前島密、川上善兵衛の3人が印刷されていて、なんだか物々しい。ちなみに、川上善兵衛さんは、岩の原葡萄園というワイナリーを築き、マスカットベリーAというぶどうを育て上げ、「日本ワインの父」といわれるお人です。岩の原葡萄園も行ってみたかったですけどねぇ、ちょっと遠いので今回は断念いたしました。

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愛のご膳
いわゆる冠婚葬祭や会議用のお弁当なのだと思いますが、看板弁当のおかずを盛り合わせた、なかなかお得なお弁当だと思います。
左上は煮物と焼き鮭ほぐし、右上はにしんの甘露煮、焼きたらこ、鱈と数の子の酢の物、わさび漬け、右下はするてん、ツブ貝煮物、笹団子、左下は五穀米にキューちゃん漬け、ガリ、梅干し。

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親子にしん
昨日食べた「ほたてご飯」と同じ容器。白飯の上ににしんの甘露煮と数の子の煮物が乗っかっております。甘露煮は昨日食べた鱈よりも甘めな気がしましたが、これはこれでグー。個人的にはもっと数の子が食べたい! と思いましたが、致し方ないですかねぇ。
美味しかったですが、しかし、にしんの甘露煮と数の子の駅弁と言えば北海道。「鯡みがき弁当」目当てに函館に行くのもいいなぁ…なんてことも思ってしまいました。

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海の幸弁
開けた瞬間、「あれ?『親子にしん』を2つ買ってしまったか?」と思ったほどに、見事にダブりましたねぇ。「愛のご膳」と同じく盛り合わせのお弁当なのですが、メインがにしんの甘露煮。これは予想外でした。ほか、ほたての甘辛煮、するてん、甘海老から揚げ、ガリ、わさび漬け、キューちゃん漬け。
美味しかったけど、すでに数種類の駅弁を食べている身からすると、若干の物足りなさもアリ…。

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朝市で買ってみたちまき。
餅米を笹の葉で包んで茹でただけなんだって。笹の葉って珍しいな…と思ったけど、笹団子が名物の地位なんだから、むしろここでは笹の葉って普通なのよね、きっと。
これを売っていたおばさんは、「きなこ付けたり、甘いのが苦手な人は醤油付けたりして食べるの」といって、うぐいすきなこを添えてくれた。
1つは小ぶりのおにぎりぐらいのサイズだけど、餅米だけあって、ややずっしり。弁当を1.5個も食べた後に入るかな…と思いつつ、きなこをたっぷり付けて食べると、これが、やたらと美味しい! 餅米がうまいのか、きなこがうまいのか。5個を2人でするっと食べてしまった。何がどうというわけではないのだけど、妙に印象深く、忘れがたい、素朴な味なのでした(笹巻きのちまきの作り方を紹介しているブログがありましたが、しかし、難しそうだなぁ)。

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せっかくなので今日もお酒飲んでます。「RIFINED SAKE」。んー、なんだー? と思いましたが、「清酒」ってことなのね(能鷹の何か。何を飲んだのかは忘れた)。
今日もよく歩いて、よく日に当たって、よく食べた1日でした。いい具合にすっからかんにリフレッシュしています。

上越方面へ旅に行っていました(1日目)

上越方面に旅行に行っておりました。

今年のゴールデンウィークは夫はベラボーに忙しかったので(そのわりに、日帰りで水戸に遊びに行ったりもしましたが)、うちとしては、ここがゴールデンウィーク的な感じなのであります。さほど遠くではないので、1泊でもよかったのですが、夫が「久しぶりにたっぷり旅を満喫したい」というので、思い切って2泊に。わたくしも、生まれて初めて、有給休暇を取っての3連休なのでした(今まで有給とかボーナスとか手当とか、そういうものが存在する会社で働いたことがなかったの…)。
結果的に、2泊してよかったねー、と帰りの電車の中でうなずき合う、大満足の旅行になりました。

行き先は上越市直江津地区(上越市の観光のページ )。

最大の目的は、直江津駅で売っている駅弁を食べることです。というのも、わたくし、『駅弁ひとり旅』という漫画を未だに後生大事に読み返しているのですが、そこで紹介されていた駅弁(鱈めし、するてん)が何とも美味しそうなこと(直江津の駅弁が紹介されているのは11巻)。うーん、いつかは行って食べてみたいなぁ…と思いつつだいぶ経ちましたが、ようやくその希望が叶うことになりました。

ちなみに、直江津駅の「鱈めし」というのは駅弁好きにはつとに知られたもののひとつのようでして、駅弁マスター・ヨネスケもわざわざ直江津まで行って食べた感想をエッセイ(農林水産省/駅弁紀行 第21回)にものしていたりします。

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Maxときの車内で、大宮駅の新幹線ホーム内の売店で購入した「ひと口 牛たん 麦ご飯」(こばやし)を食べる。

駅弁食べに行くのに、その前に駅弁食べてどうする…と悩んだが、しかし、お腹が減ったので。スパイシーな炙り牛タンの薄切りを麦ご飯で挟んで一口大にカットしたもので、おおよそ想像通りの味。手軽で美味しい。
夫にも勧めたのだけど、数年前(もうだいぶ前)に仙台で牛タンを食べ過ぎてお腹を壊して以来、牛タンには全く興味を示さなくなっており、今回も見向きもしなかった。まだ牛タンへの苦手意識は継続しているようです。

目的地直江津駅へは、大宮から上越新幹線で越後湯沢まで出て、ほくほく線(北越急行)に乗り換えて向かいます。行ってみたいと思いつつ実行するのに何年もかかったのは、微妙に、首都圏からのアクセスがよくないイメージが強かったから…というのもあったのですが、大宮から越後湯沢までってたった1時間。思っていた以上に近くて、あっという間でした。

ほくほく線の超快速「スノーラビット」で終点直江津まで。越後湯沢から直江津までは14の駅があるけれど、停車駅は六日町駅ただひとつ。1時間弱で直江津に着く。南関東エリアから日本海側に出るのは昔はかなり時間がかかりましたが、今や3時間ほどで行けちゃうものなのですね。

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ろくな写真が撮れませんでしたが、車窓からの景色は、雪山をバックに、チロルっぽい建物が密集する地区もあり、なかなかよい雰囲気でした

超快速というのは、特急ではないんだけど、快速よりも速いという意味合いで付けられたようですが、つまりは、「特急料金なしなのに、ほぼ特急列車」ということ。運転開始は今年の3月なので、まだ2ヶ月ちょっと。だから、車両もきれいで心地よい。しかも、ほくほく線は(ちょっとトンネルが多いんだけど)車窓からの景色が長閑で素敵。駅弁食べながらのんびり過ごすってのも相当よさそうです。(車両が)新しくて、便数も少ない(超快速は1日1便)からでしょうか、平日にもかかわらず、乗り鉄、撮り鉄とおぼしき人(ほぼ中年男性)がちらほら見受けられ、停車した折には皆先頭車両に殺到して、電車の正面を撮影しておりました。

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正面からの写真はいまいちだったので、車両横に描かれているスノーラビットさんを激写

終点直江津駅に到着。駅構内に駅弁売り場があって、あぁー、漫画にあるとおりだーと思わずしみじみと見入ってしまったのですが、実は、もうホテルで予約しているので、ここのおじさんからは買えない…。おじさんが「私の一番のお勧めはコレ!」と言っていたのは「さけめし」でしたが、予約していたのは違うお弁当なのよね…、残念。明日食べることにしよう。

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直江津駅を出たところすぐにある「ホテルハイマート」。直江津駅の駅弁はここのホテルで作られているので、駅構内の駅弁売り場で購入するほか、予約してホテルで受け取ることも可能なのです。

 

早速予約した駅弁を受け取って、ぶらぶらする。天気もいいし、屋内で食べるのは味気ないから、どこかいいところはないか…と思いつつ、海方面に向かいましたが、海岸に降りる道が見当たらず、弁当を広げて良さそうな場所も見当たらず焦る。

仕方なく水族博物館の脇の公園で新聞紙を広げて座り、ようやくお弁当とご対面。

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夫は「するてん」、私は「鱈めし」。

ハイマートの駅弁は種類が多くて目移りするけど、やっぱり最初は名物からだよねーってことで。「鱈めし」のパッケージが、鱈漁の写真ってのがなんだか生々しくてインパクトがあるなぁ、と思う。普通、もう少し、食材感のある写真を使うんじゃなかろうか。ただ、このインパクトがまたいい味出してるなぁとも思うのですが。

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鱈めし。

鱈の甘露煮をメインに、半生薄切りの焼きたらこ、鱈と昆布の子和え(結構酸味が強い)、はじかみ、わさび漬け、奈良漬け、梅干し、昆布の炊き込みご飯。お弁当箱は小ぶりですが、ご飯もぎっしり、おかずもバラエティ豊かで十分すぎる量です。

しかし、はなっから「うまいだろうなぁ~」と思いながら食べたにも関わらず、想像した以上に美味しかったのがまた嬉しかったです。なんていうか、最近の「美味しかった!」は、「あんまり期待してなかったけど、でも、実際に食べたら美味しかった」ってパターンの「美味しかった!」が多いので。「期待通りに美味しい!」って、個人的にはかなり嬉しい。

考えるに、このお弁当の一番の素晴らしさは、甘い、辛い、酸っぱい、しょっぱいのバランスが絶妙なところにあるんじゃないでしょうか。さすが、看板駅弁だけあります。甘露煮の味も見た目ほど濃くなく、これだけで美味しくいただける塩梅。
あと、印象深かったのがわさび漬け。妙に美味しかったのですが、これ、自家製だったのでしょうか。あんまり美味しかったので、帰宅後、わさび漬けの作り方を探してしまいました。

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するてん。

「するてん」とは、一夜干ししたいかの天ぷらのこと。最初は駅弁用に開発されたおかずなのかと思っていたのですが、そうじゃなく、上越地域の郷土料理のひとつなんだそうです。地元の居酒屋さんのお品書きにも「するてん」とありましたし、昔からこの地域では馴染みある食べ物なんでしょうね。

で、するてんは、するてんをどーんとメインにした弁当で、ものすごく潔い内容。たっぷりのするてんの他は、わさび漬け、キューちゃん漬け、ゆで卵、おにぎり(鮭、梅)、オレンジ。しかし、このシンプルさがイイ。するてんは柔らかく、おにぎりも美味しい。夫はことに鮭おにぎりが美味しいと気に入ったようでした。

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食後に上越市立水族博物館へ行き、2時間以上も堪能。
なんとはなにしふらっとはいっただけなのですが、すごく楽しい水族館でした(また行きたい)。園内のあちこちに「完成したときには日本一」みたいなネタがちらほらあって(マゼランペンギン飼育数とか、水槽の大きさとか)、意外と知られた施設なのかも…。今年の4月から実際の管理は横浜八景島に移管したそうで、北陸新幹線の開業を見込んで改装する予定もあるとのことなので、数年後に行ったら、もっと立派な施設になっちゃっているかもしれません。

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展望ルームにあった地図。地図って、どこを中心に据えるかで、がらりと印象が変わるよね…とつくづく思う。

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マゼランペンギン。
カメラを向けると喜んでやってくるので人なつっこいなーと思っていたら、カメラのストラップが魚に見えるらしく、それに反応していたようでした。しかし可愛かった…。正面から見ると、うちの黄色い小僧に顔立ちがそっくりで、ああやっぱり、鳥だよねと思う。

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直江津地区ってのは親鸞聖人流罪の地としても知られているところだそうで、ゆかりの場所の一つである五智国分寺に行ってみる(この寺院内にある草庵で過ごしたそうです)。
国分寺の名が示す通り創建は奈良時代ですが、実際は戦国時代に上杉謙信によって再興され、今に至る…という感じのようです。現在の建物は平成9年に再建されたものですが、塔も金堂も質実剛健的な感じで、寺全体が清々しい雰囲気でした。

ところで、直江津地区は国分寺があったことからもわかるように古くから栄えた町だったようで、中世のころにはこの地域を「府中」と呼んだそうです。府中という地名、地域名は全国に結構ありますが、とはいえ、やはり、なんとはなしに親近感が沸くような気もします。

 

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駅前に戻って、駅前商店街をぶらりとし、名物「継続団子」とビール、酒を買う。

「継続」ってどういう意味? としおりを読むと…時は明治36年に、米穀取引所の営業の継続許可が下りたのを記念して作られた…のがその由来だそう。米穀取引所とか、継続許可が出て市民喜びの提灯行列とか、「継続」という言葉が商品名になってしまうとか(たぶん、流行語だったんでしょうね)、時代だなぁ…と思う。団子と聞くとつい餅菓子を連想しちゃいますが、これは、白餡を固めて串に刺したもの。あんこ玉に近いかも。素朴な甘さで美味しい。いろいろ時代がかってますが、お味そのものは、お茶よりむしろ、コーヒーに合うハイカラ風味な気がします。林芙美子の『放浪記』にこれを食べるシーンがあるそうで、それを聞いて私は生まれて初めて『放浪記』を読んでみようかな…と思ったのでした。

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晩ご飯用に予約した駅弁の引き渡し時間まで間があったので、駅構内の駅弁売り場で「甘海老天丼」を買って、つまみながら 一杯やる。冷たいビールが美味しい。

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晩ご飯は、夫は「ほたてご飯」、私は「磯の漁火」。

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ほたてご飯。

白飯の上に、ほたての照り焼き。横半分にスライスしているのがやや興ざめながら、食べやすいので結果オーライといえるかも。ご飯とのバランスが絶妙で、駅弁大会では結構ウケそうな気がします。

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磯の漁火。

「鱈めし」とこのお弁当が、雑誌などでよく紹介されるので二枚看板なのだと思います。二段になっていて、下がおにぎり、上がおつまみ。のんべさん専用弁当といったところでしょうか(それがいいのよね)。
おつまみは、カニの身入りもずく酢、にしんの昆布巻き、サザエの壺焼き、炙り一夜干しいか、甘海老から揚げ、オレンジ。おにぎりは、梅と鮭。わさび漬けにキューちゃん漬け。おにぎりが美味しいなぁ。

お酒は千代の光の純米大吟醸。さらっとしていてすいっと呑めます。怖いなーと思いながらすいすい呑んじゃいましたが、翌日もすっきり、でした。

しかし、よく歩いて、よく日を浴びて(すごく焼けた…)、よく食べた1日だったなぁ。いい休日を過ごしております。

La Collineの朝食ブッフェ

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朝ごはんは、ラ・コリンヌのブッフェ。オレンジジュースと卵料理の他はお好きなものを…というスタイル。ポタージュとグラタンがあるのが珍しいような気がします。

目玉焼きにしようか迷ったものの、今日はオムレツ全部入れ(トマト、チーズ、ハム、など)。あとは、ジャガイモポタージュ、生野菜にコールドミート、グラタン。パンはクロワッサンとぶどうパン。「よく食べるねー」と言われましたが、実は、この後に、果物とデニッシュを食べてます…。ブッフェで朝食にした際には、甘いデニッシュとコーヒーでシメるのが最近の定番になりつつあります…。

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夫はクロワッサン、ベーコン、フライドポテト、ジャガイモポタージュ。卵料理はオムレツでした。相変わらず迷いのないチョイス。

たっぷり朝食を摂った後、少し休んで、私は出社。いつも1/3の時間で会社についてしまいましたが、それにしても通勤時間が短いってのは、ホントにいいもんだなぁと思います。だからといって、都心に住む気は全くないので、まぁ頑張るしかないんですが。

小花粉

弁当を作れなかったので、お昼は会社の近くのカフェでケークサレのランチセット。会社の近くにあるんですが、なぜか会社員の気配はほぼゼロという、私にとっては大変にありがたいお店のひとつなのでした。グルテンフリーなので、一般的なケークサレとはちょっと違う食感なのですが、これはこれで美味しかったです。