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おせち

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2日の夜は毎年、初芝居中継の『こいつは春から…』を観ることになっている。今年は、NHKの特番ドラマ『富士ファミリー』もほぼ同時刻の放映なので少し迷ったが、しかし、やはりリアルタイムで観るのは『こいつは春…』に決まっておろう(ドラマは録画して、後日観た)。今年も、おせちをつつきながら、お酒を飲みながら、初芝居中継が観られたなぁ…と、しみじみした気持ちで観る。今年は、芝雀さんが雀右衛門になるのもそうだが、私にとっては、橋之助さんが芝翫になるのは相当な大ニュースなのでありまして、インタビューも楽しく拝見したのでした。

しっかり飲んで食べると決めているので、おせちは石皿に盛り込み、甘いものは角皿、生ものは呉須の絵皿にと、それぞれ盛り込む。あと、2枚残っている、からすみ餅を焼いて、突き出し代わりに。ほんと、これ、素敵なおつまみですねぇ。2月くらいまでらしいので、もう1回買おうかしら…と、思ってしまう。

私は、何とはなしに昆布巻きが結構好きなのですが、夫は嫌いなので、毎年自分のためだけにせっせと作ります。が、やはり自分だけのために作ると手を抜くというか、仕上がりが甘くなりがちで、好きなのに、毎年なんやかんやと失敗したものを食べてきたのですが、今年の昆布巻きは、なかなかよく出来ました。

鯡は『お正月の手帖』にある辻調のレシピ、鮭は『祝いの料理』にある土井善晴さんのレシピで、前者はもういかにもおせちに入っているこってり甘辛い味付け、後者は普段のおかずに出てきても違和感ない感じの比較的あっさりした味付けと、味わいの方向は全然違うのですが、どちらも大変に美味しかったです。ことに鯡のほうは、できあがったばかりのものを味見したときはベラボーに甘辛く、味が濃くて、「あちゃー」と内心思ったのですが、日を置くごとになじんでいき、元旦にはいい塩梅に。さすがプロのレシピ…とうなりました。

もうひとつ、夫は絶対食べないものが、あなご巻き。これも、『祝いの料理』に載っているものです。うずら玉子の茹でたのを芯にしてあなごで巻き、甘辛いたれで煮付けるだけと簡単この上ないのですが、ものすごく美味しい! ので、これも、自分のために、せっせと作ります。それに、市場だと、あなごの開いたのがかなりお手軽価格で買えるのです。うちの近所だと、あなごなんてなかなか買えないので(あるけど、外国産だったり、しょぼかったり、高かったり)、お正月だけの楽しみ…といえるかも。美味しいのになぁ…。

お雑煮

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今年のおせちが例年よりもラクだなぁ…と感じるのは、元旦の朝に雑煮とご飯モノ(赤飯か手まり寿司)を作るのを諦めたからかもしれません。

というわけで、今年の初雑煮は2日の朝。特に、故郷の味というのも持たないので、夫好みに、濃いめに取った出しをベースにしたお吸い物に、かまぼことせりの刻んだのと餅(焼かない)だけのもので。私はこれに鶏もも肉の焼いたのに、菜花も入れます。吸い口の柚子も忘れずに。今年も鶏肉は、築地の鳥藤で買ってきた東京しゃものもも肉に1%の塩を振ってフライパンで焼いたもの。ただ焼くだけなのにベラボーに美味しい。美味しいのに、夫は、雑煮にはかまぼこ以外の肉類を入れるのは嫌がるのです。

以前はおせち料理全体に使う出しをかなり丁寧に取っていましたが、今年は、『日本料理の贅沢』(神田裕行)で紹介されていた家庭用の万能だしでほとんどをまかなってしまいました。しかも、今年はいつもの真昆布を買い損ねたので、家に転がっていた日高昆布で。

ただ、雑煮だけは別で、こればっかりは、雑煮用に死守しておいた真昆布を使って、いつも通りのやり方で取る。800ccの水に真昆布1枚(20~24グラム)を一晩漬け、昆布を取り除いて火にかけ沸騰したら火を止めて、鰹節24グラムを入れて1分ほど、汁に甘みを感じたら、すぐにペーパータオルを敷いたザルにあけて漉す。普段は絞っちゃうけど、これだけは絞らない。昆布は南かやべの真昆布、鰹節は秋山商店の血合い抜き薄削りを使います。他にも美味しい組み合わせはあるんでしょうが、うちではこれが定番になっちゃったので、可能な限り雑煮だけはこの組み合わせで作るようにしています。イメージとしては、濃いめに取った昆布出しの上に、鰹節の香りを沿わせる感じ。上記の神田さんの本に言わせると、この出しは「濃く取り過ぎ」なんでしょうが、お正月の雑煮だけは、どうしても、濃く取りたくなっちゃうんですよね。仕上げは、みりんと薄口、塩ですが、鰹節の甘みがあるので、味醂はごく控えめに。ほぼ、薄口と塩だけで仕上げます。料亭の板さんでもないのに、濃いめに取った出しに味付けをするのは、なんだか、妙に緊張します。

鰹節も、買って4日くらいから、香りが飛んで甘みが感じられなくなってくるので、そうなったら、昆布出しの濃度を薄くして(一晩も漬けない)、鰹節は長めに煮出して取るようにします。こうやって取った出しの場合は、みりんと薄口をちゃんと使って、鰹節臭さを抑えつつ仕上げます。

餅は、今年も大分から送って貰った丸餅をレンジでチンして。いつもありがとうございます。美味しく食べてます。

雑煮をしっかり食べるので、おせちはつまむ程度に。定番の、黒豆、田作り、数の子、叩きごぼうに、甘いもの2品。きんとんと伊達巻き。

今年は伊達巻きを初めて自作してみたのですが(有元葉子さんレシピ)、これは、かなり美味しかったです! こんな簡単に作れるんだったら、もっと早く作れば良かった! きんとんは、例年通り、自己流の焼きいもきんとん。大抵失敗するはずなのに、なぜか今年はやたらとうまく出来て、自分でもビックリ。食べた夫もビックリしており、「おせちが一段落したら、また作ってみてください」と言われているので、再現できるかどうか、自分でもドキドキです。以下、作り方メモ。

芋は、安納芋を買いそびれたので、ノーブランドの芋で。切り口から蜜がたれまくっているのを選んで買いましたが、その選び方に意味があるのかどうかは分かりません。同じくらいの大きさのものを2個選び、重量は併せて600グラム強。皮付きで、ホイルなどにくるまず素のままで、150度のオーブンで90分焼いて、厚めに皮をむく。実は、ちょっと焼きすぎたようで、皮に近い部分はかなりかっさかさで、中の水分も相当飛んでしまっていて、そのまま裏ごしするには堅すぎたので、いったん、フードプロセッサーに入れ、クチナシ水を少しずつ加えながらペースト状にする。その後、裏ごしし、重量を量ってから鍋に入れ、重量の30%のグラニュー糖を加えて、やや緩いかな…というとろみ加減で火から下ろし、バターを大さじ1ほど加えて、なじませる。

焼きいもで作るのと、仕上げにバターを入れる、ということで、つまり私の作るのは、きんとんというよりも、スイートポテトみたいな感じなのであります。何年か前も、やばいわ、芋焼きすぎたわ…という状態で作ったきんとんが無性に美味しかったことがあったので、しっかり水分を飛ばしつつ焼くのが、美味しく作るコツなのかなぁ…と思いつつ、まだ確証が持てません。記憶のあるうちに、試しておかなくては。

唐墨餅

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朝、自作おせちをたっぷり食べて、お酒を飲んで、テレビを観ながらグウグウ寝るという、念願の寝正月を決め込む元旦。昼をパスしたので(というか、昼もだらだら食べていたのですが)、やはり暗くなると、お腹が空いてくる。

元旦の夜は、おせちと言うより、生ものを先に食べちゃいましょうね…お酒も残っているしね…ということで、珍味三昧。お正月用にわざわざ買っておいた、和久傳のからすみ餅を焼き、今回はこれがメインディッシュ。唐墨ってねちっこいというイメージがあるのですが、この唐墨は口に入れるとはらはらほどけて素敵な余韻が広がります。で、お酒を飲むと、ふっと消えて、あー、またひとくち食べたいなー、と思わせるのです。しみじみと美味しい肴です。

左の呉須の絵皿には生もの関係。平目の刺身、帆立貝柱の刺身、あわびの蒸したのに、煮ダコ。全部築地で買ったものですが、今年は、どれもこれも美味しくて、いい買い物だったなぁ…と、にんまりしながら酒を飲む。

特に夫からも大絶賛されたのが、平目。30日の朝に築地の中を目をぎょろぎょろさせながら歩いていたら、白身専門のお店に半身が並んでいて、ああ、白身…、いいな…、と思ったら、お店のお兄さんと目が合って、めでたくお買い上げ。いろいろ選ばせてくれて、特徴やらナンやら教えて貰った上で、それでも一番安い半身を指して「これで十分美味しいよ。今から寝かせて元旦が食べ頃!」というので、北海道産のノーブランドの小さめの半身を買ったのですが、お兄さんの言うとおりでした。帰宅してすぐ、皮を剥いで、骨を抜き、塩はせずに、ペーパータオルを取り替えてしっかり包んで冷蔵庫へ。皮を剥ぐときに少し食べたのですが、もんのすごく堅かった。堅いって言うか、ゴムみたい。味もなんていうか、ナイ。それが、元旦の朝に切り分けてみると、まぁ、なんてことでしょうか、程よい弾力になっていて、うまみも増して、美味しくなっている! 本当にビックリしました。本当に、白身は、少し寝かせた方が美味しいのだねぇ…。

帆立貝柱も夫、大よろこびでした。北海道産の帆立貝柱は、築地のどこでも取り扱っているのですが、お店によって、サイズや量、値段がまちまちなので、やはり目をぎょろぎょろさせながら頭の中で素早く計算しつつ、どこで買うのが一番納得感(お得感ではない)があるかを考える。今年のは、若干割高ながら、大玉15個入りが決め手だったのですが、美味しかったなぁ~。これも、帰宅してすぐ、ピチットで包んで、冷蔵庫へ。帆立だけは、30日の夜からちょっとずつ食べているのですが、日々水分が抜けていって、さくっとさっぱりした食感から、ねっとりうまみの増した味わいに変わっていく過程が面白いです。最終的には4日かけて15玉を食べきってしまったのですが、個人的には4日目のが一番好みだった。夫は多分、反応から察するに、今日の(3日目)が一番美味しく食べたと思う。覚えておこう。

蒸しあわびは、今日の写真こそ扱いは小さいですが、我が家のおせちの中では別格の扱いを受けている一品。なんちゅうても、夫が好物なので、作る方も毎年気合いが入ります。あわびをどう選んだらいいかが毎年悩みどころなのですが、産地だ種類だと覚えたところでどうしようもないので、とにかく、運とカンで買います。ただ、今年は「大きいのを買う!」という目的だけは明確に掲げたので、やはり目をぎょろぎょろさせながら探しました。例年そうなのですが、あわびそのものを見つけるのに時間がかかり、結局今年も市場内を3周してようやく、3店ほどめぼしいところを頭にたたき込み、今度はその店を探すのにまた手間取り…を繰り返して、ようやく購入に至った次第。

小さいの(100グラム台)はね、結構、どこでも扱ってるんです。私の印象では300グラムを超えると、かなり探す感じがしました。最終的に私が買ったのは、0.47キロと見えたので、470グラム。長崎産だそうです。いつも、北海道とか三陸のを買うのですが、もはや産地云々とか分からないので、気にしない。酒ふって、昆布で蓋して、ラップして、今年は4時間蒸しました。作るのとは違う部分で色々大変なのですが、しかし、その手間をかける甲斐のある美味しさです。身は夫に譲って、私は肝をちまちまつつく。

あとは、おせちの中からめぼしいものだけちょいちょいつまんで、ご飯代わりに、八つ頭、海老芋の含め煮。

美味しい肴を頂きながら、ただひたすらに、お酒を飲む。

おせち

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あけましておめでとうございます。

今年も無事、おせちを作って食べる正月を迎えることが出来ました。今年は大晦日にはほとんど作り終えていた上に、元旦もちゃんと、いつも通り早朝には起床していたので、もう少し早く詰め終わるかな…と思ったのですが、やはり、最後のお重詰めに手間取ってしまいました。きれいに詰めるのは本当に難しい。

以下、お重ごとに、今年作ったものメモ。

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【一の重】

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【二の重】

  • れんこんの煮しめ
  • しいたけの煮しめ
  • ごぼうの煮しめ
  • 手綱こんにゃく
  • 八つ頭、海老芋の含め煮
  • 日の出人参
  • 生麩揚げ煮 (角山本店の粟麩)
  • 黄金くわい
  • 銀杏餅
  • 絹さやの含め煮

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【お造り】


全部で28品かな、よく作ったなぁ…と思いますが、今回は今までで一番気分的にはラクでした。あらかじめ大きな紙にざっくりと全体のスケジュールを一覧にしたほか、日ごとにやるべきことリストを作っておいたのが大きかったのだと思います。やることが明確であればあとはこなすだけなので、そんなに辛くはないんですね。おせち作りに限ったことじゃないですが、見通しが見えない状態でやる作業が一番疲れる。

あと、今年は、数品を同時並行で作る…という作業を出来るだけ避けて、1品ずつ作るようにしました。時間的には無駄も多かったと思いますが、最初から最後までを通しで調理するほうが落ち着いて料理が出来るので、私の性格的には却って良かったと思います。焦ってやるとそれだけ疲労感が大きいし、ミスも出る。あがり症で、1つの失敗をいつまでも引きずるタイプなので、出来るだけミスを出さないような段取りで作業を進めていくのがベストだろう…と思ったのですが、多分、それ、正解だったと思います。おかげで、今年は「やばい!」という失敗は2回しかしなかった…と思う。

おせち作りは、28日から本格的に始めて、31日の夕方にほぼ終了。作業時間的には、実質2日半位だと思います。30日の夜中が一番辛かったのですが、詰め終わったお重を見たら、なんか、もう、吹き飛びました。自分で言うのもナンですが、今年のおせちは、相当によく出来たと思います(なんか、毎年自画自賛してますが…)。なんていいますか、今年のは、しみじみと、美味しかった。

それぞれの料理に関してはおいおい別の記事で書いていきますので、以下自分用備忘録がてらに、簡単な作業メモを書いて、今回の記事はおしまいにしたいと思います。

相変わらず、穴ぼこだらけのブログですが、どうぞ、よろしくお願いします。


 

12月中旬

  • 数の子、黒豆、ごまめ、購入
  • ステンレス鍋、包丁、まな板、さらし、購入

28日

  • 野菜直売所と市場(TOC)へ買い出し。八つ頭、三浦大根、金時人参、絹さや、菜花、くわい、れんこん、銀杏
  • スーパー、デパ地下へ買い出し。玉子、ごぼう、さつまいも、鶏皮、塩鮭、日高昆布、かんぴょう、青のり、芥子の実、竹の皮、笹の葉
  • 万能だしを作る、しいたけ戻す、くちなし水作る、鯡を解凍する
  • 鯡昆布巻き、ごぼうの煮しめ、れんこんの煮しめ、しいたけの煮しめ、ごまめ、日の出人参、黄金くわい、きんとん、黒豆戻す

29日

  • 五色なます、鮭の昆布巻き(下煮)、八幡巻き(中身の下煮)、鶏皮焼く(銀杏餅用)
  • かまぼこ、購入

30日

  • 市場(築地)へ買い出し。あわび、平目、帆立貝柱、あなご開き、はもすり身、ゆでだこ、かつおぶし、鶏肉、鴨挽き肉、海老芋、玉子焼、生麩、山葵
  • 日本酒、唐墨餅、購入
  • スーパー、デパ地下へ買い出し。牛肉、鶏レバー、こんにゃく、せり
  • 黒豆、あわびの酒蒸し、たこ柔らか煮、八幡巻き、鮭の昆布巻き、炒めれんこん、生麩の揚げ煮、手綱こんにゃく、たたきごぼう、数の子味噌漬け、銀杏餅、うずら玉子茹でる(あなご巻き用)

31日

  • デパ地下へ買い出し。しょうゆ、日本酒、砂糖、そば
  • 八つ頭、海老芋の含め煮、きぬさや含め煮、伊達巻き、松風焼き、あなご巻き、菜花茹でる
  • 年越しそば作る

2015年のおせち

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あけましておめでとうございます。
本日は、すでに七草粥の日ですがようやく、元旦の写真がアップロードできました。いやはや、今年は風邪が吹き荒れた新年でいろいろぐずぐずしてしまいました。たはは…。おせちの詳しくは後日アップしますが、まずは、ご挨拶まで。
今年もよろしくおつきあいください。

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一の重

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二の重