れんこんがあったので、有元葉子さんの『有元家のおせち25品』にある、れんこんの炒め煮を作る。れんこん料理だったら、これが一番簡単でおいしいと思う。
縦に切って酢水にさらし、ごま油で赤唐辛子と一緒に炒める。端っこが透き通って来たら、酒、みりん、酢を加えてしっかり炒め、最後に醤油を加えてまとわせるように大きく炒めて、白ごまをふる。あんまり醤油を入れすぎないのがコツかな。
湯豆腐に、まぐろと貝割れ菜の和えたの、パプリカ切っただけに味噌マヨ。
れんこんがあったので、有元葉子さんの『有元家のおせち25品』にある、れんこんの炒め煮を作る。れんこん料理だったら、これが一番簡単でおいしいと思う。
縦に切って酢水にさらし、ごま油で赤唐辛子と一緒に炒める。端っこが透き通って来たら、酒、みりん、酢を加えてしっかり炒め、最後に醤油を加えてまとわせるように大きく炒めて、白ごまをふる。あんまり醤油を入れすぎないのがコツかな。
湯豆腐に、まぐろと貝割れ菜の和えたの、パプリカ切っただけに味噌マヨ。
美山荘の素敵なおせちは、昨日のうちに食べきってしまい(はかない…。でも賞味期限を考えると、だらだら食べるわけにもいかない)、今朝からは私が作ったおせち。
きんとん、叩きごぼう、煮しめ(海老芋、金時人参、牛蒡、れんこん、焼き豆腐、生麩、こんにゃく)、数の子、炒めなます。あとは、大分から送ってもらったかまぼこに、伊達巻。
年々自己流になりつつあるけど、いくつかの料理には一応お手本とするものはあって、叩きごぼうは『有元家のおせち25品(旧版)』(有元葉子)、煮しめと炒めなますは概ね『祝いの料理』(土井善晴)、数の子は『きょうの料理2007年12月号』(辰巳芳子のこれだけは作りたいおせち)、なのでした。もっとラクに作れるレシピも持っているのだけど、なんだかんだで、作り始めの頃に覚えたレシピに戻ってしまう。
今日も鮭を焼く。こんな簡単な晩ごはんでいいのか…と思うけど、塩鮭なんだから、焼く以外の選択肢はほぼなく、今日もラクさせて貰ってます。美味しい。
焼いている間に、れんこんのピリ辛炒め。有元葉子さんのおせちの本(『有元家のおせち25品』)で覚えたこれ、れんこんと見ると真っ先にこの料理が思い浮かぶため、正月以外でもついつい作ってしまう。
昨日少し残ったかき菜の茹でたのを刻んで、納豆と和える。海苔で巻いて食べると美味しいだろうなぁと思ったけど、ちょっと面倒だったので、そのまま食べてしまった。
すっかりおせちは影を潜め、年末に買い込んだ食材を食べきる食卓で。
お気に入りのお揚げをオーブントースターでカリッと焼いて、大根おろしをたっぷり添える。たっぷりの大根おろしが無性に美味しい。奥は、例年おせちに入れていた、炒めれんこん(『有元家のおせち25品』)。大好きな料理ですが、れんこんは煮しめと五目なますで使っているので、今年はなくなく外したのでした。
というわけで、おせちが終わったいまごろにようやく作ります。でも、美味しいものは、いつ作っても美味しい。夫はご飯、私はお酒で。明日はとうとう仕事始めです。早いなぁ。
がらりと変わって、今年最初のパン食。夫にはチーズパン、私はトーストに、生クリームときんとんをたっぷり乗せて。『有元家のおせち25品』にも紹介されている、きんとんシャンテリーです。美味しいんだよー。
あけましておめでとうございます。今年も無事、おせちを作って食べるお正月を迎えることができました。只今徹底的に食っちゃ寝の正月を過ごしております。取り急ぎ、写真だけのアップでご容赦下さい。今年も、マイペースで自分で作って食べる毎日を過ごしていきたいと思っております。今年もどうぞ、ゆるゆるとお付き合い頂けますと幸いです。
一の重(左上から時計回りに)
今年は絞り込んで10品。会社の仕事納めが一般的な日よりも1日遅いので、あまり時間がかけられないと踏んで絞った&量も控えたのですが、結果的に、よかった気がします。今年はほとんどのものを三が日で食べきりました。品数を絞るにあたって、夫に「絶対欲しいのはなに?」と聞いたところ、「数の子ときんとん!」と元気よく言われました。というか、その2品だけでいいと。あとは、叩きごぼうとごまめはあってもいいそうで、それ以外は「雑煮さえあれば、あとはいらない」と言われました…。こんな人と一緒に、毎年、おせちを食べてます…(でも、一応頑張って全種類食べて、感想を言うように心がけているようです)。
昆布巻は私が大好物なので、毎年私のために作っていますが、今年は手間を省くためにとうとう、中身は塩鮭1本になりました。本当は鯡も好きなのですが、あれは、うちみたいに鍋も火口も少ない家だと大変なんですよね…。もう少し余裕があるときにまた作りたいです。今年は時鮭の甘塩を使いましたが、見た目を考えると、紅鮭の方がよかったかもしれませんが、味的には問題なし。昆布もこれまでに色々試してみましたが、今年は早煮昆布で。分厚めに巻いて、日本酒だけで柔らかくなるまで下煮。塩鮭から味が出ているので、そこをジャマしない程度に、みりん、しょうゆを重ねてゆっくり味を含ませます。含ませまで入れると2日は欲しい。早煮昆布は柔らかく仕上がってこれはこれで好きなのですが、できれば、もう少しトロリとねちっとした感じになる昆布を使いたいなぁ…とは思う。それが昆布の問題なのか、調理時間の違いなのかは分からないけど…。
自分のために作るものはあと2品。龍眼巻ね。土井さんの本では「あなご巻」とありますが、うずらの玉子で目玉を入れているし、龍眼と言った方がおめでたい雰囲気なので、勝手にそう呼んでます。早い話が、うずらのゆで玉子を穴子で巻いて甘辛いたれでさっと煮付けるだけでして、これはすごく簡単。開いているものを買ってくれば短時間で作れるので、例年、最後の最後に作ります。そもそもこれ、私しか食べないし(夫は穴子は泥臭く感じるそうで、嫌い)。穴子はこの時期に築地に行くときれいにさばいたものがお手軽価格でたくさんあります。今年は、1枚100円で買ってきました。穴子は近所の魚やでも買えますが、高いし、身が薄いしで、買う気がしない。だから、年末の築地の買い出しの時だけのお楽しみなのです。あえてのコツは、調理前にしっかり皮の表面のぬめりをこそげ落とすこと。巻き終わったらきちんとたこ糸で縛ること。土井さんの本にあるタレの塩梅は絶妙。一晩冷やすと出てる煮こごりもグー。今年も美味しかった。
自分のためのもう一品は、五色なます。れんこん、にんじん、だいこん、揚げ、干ししいたけ。炒めて、土佐酢(本だと三杯酢)を絡めて手早く味を含ませます。普通のなますは少し苦手なのですが、これだとたくさん食べられていいの。
巻物はおせちの華だと勝手に思っているけど、最大の華はこの八幡巻かな。しつこくしつこく作り続けているけど、今年は相当うまくできた! と思う。夫も大絶賛。とにかく、この料理は丁寧さが要求されるのですが、芯のごぼうと金時人参の下処理から「ていねい、ていねい…」とつぶやきながら作業したのがよかったのか、今年はいい仕上がりで、ホント嬉しい。ちなみに、お肉は、今年はグラム2000円の松阪牛の肩ロース薄切りを使いました。ケチケチ巻いたので、15㎝のが6本で、150グラムで間に合ってしまった。よいお肉を少しだけ多めに買って、残ったのを冷凍し、あとですき焼きなんぞをする…のが、おせちの後の密かな楽しみでもあるので、今年も楽しみ…。
数の子はすごく美味しかったけど、もう単純に、素材の勝利。今年は、北海道産の少し小ぶりでよく締まったものを探し当ててきたので、あとは、塩抜きして出し+薄口しょうゆ+追いかつを乗せしただけ。夫、大絶賛でした。
後は反省点ばかり。
ここ数年懸案の叩きごぼう。どうも、味が薄い、決まらない…と言うことばかり続くので、今年はごく普通のごぼうを使い、本来なら酢を入れた湯で煮るだけのところを、出しに少々味を付けたもので下煮して、叩いた後に包丁でいつもより細めに刻みました。また、胡麻酢の塩梅を少し替え、白胡麻、砂糖の量はそのままに、酢、しょうゆを半分にしました。というのも、レシピ通りの分量で作ると、シャバシャバになっちゃって、ごぼうにうまく絡んでくれないのです。今年は、かなりしっかりめのペーストになりましたが、もう少し改良の余地有りかな…。今思えば、初めての年に作ったのが一番美味しかった。ずっと同じレシピで作っているのに、いったいなんなんだろうなぁ…。
黒豆は、今年も土井式で。とにかく「8時間煮る」のが最大のポイントなのは分かっているのですが、だいたい6時間ほど煮た時点で豆がヤバイくらいに柔らかくなるんですね。なので、例年「これ以上煮ると、溶けるかも…」とビビって止めてしまい、結果煮たりず失敗…と言うことを繰り返しているので、今回は心を鬼にしてきっちり8時間煮含める。ただ、8時間煮た直後に味見してむると、なんともぼやっとした味でがっかり…。ただ、1日おいたら劇的に様変わり、美味しくなっていてビックリしました(結果的には3日以上置いたものが一番美味しかった。ということは、やはり5日前から仕込むのがいいのか…)。ぴんとはりつやのいい見た目、柔らかく、いくらでも食べられる程よい甘さ、家で作る煮豆としては言うことないと思いますが、夫が「もうちょっと、甘っ!! てのが食べたい」というので、そろそろ違うレシピに挑戦する頃なのかな…と言う気がしています(とうとう、蜜煮に挑戦か…!?)。
きんとんは、今年も焼きいもから作りました。ホイルなしで150度で90~120分、じっくり焼くのはよかったのですが、皮の近くまでこそげ取って使ったのがまずかったようで、夫が「今年のきんとんは酸っぱい」と。やっぱり、さつまいもは、皮は分厚く落とした方がいいんだなぁ。夫は、焼きいもにすると独特の風味が強く出るから、ゆでたほうがいいんじゃないか、と。うーん、ゆでいもで作るとあまり芋の味がしないから、あえて焼きいもにしてから作っているのだが、どうしたもんかなぁ。
伊達巻きは、去年使っていたかまぼこやさんの特上の鱧入りすり身を買いそびれたので、平目の刺身を叩いて酒で少し伸ばしたもので代用しているのですが、ちょっと物足りない。あと、オーブンに入れられる玉子焼き器がないので、流し缶を使ったのですが、これでは表面の焼き目がつかないので、伊達巻きらしからぬ見た目に。それに、焦げ独特の風味もつかないので、伊達巻きとしては物足りない仕上がりに。来年は、オーブンに入れられる玉子焼き器と鬼すだれを用意して挑みたいと思いました。
二の重(煮しめ)
今年は煮しめも量を抑えて作りました。初めて、辻調のレシピの煮染めを作ってみましたが、量が控えめな代わりに、味つけはかなりしっかり目。なんていいますか、売り物のような味になりました。
海老芋だけは、例年通りのレシピで。3Lサイズ2個を大ぶりに切り分けて、ゆっくり煮含めました。油断して、びっしりひび割れてしまいましたが、その分味がしみやすくなったのか、大変美味しかった。
あえて量を増やして添えたのが、生麩の煮しめ。村田さんの煮しめのレシピの中のひとつなのですが、ここ2年ほど作る度に夫が喜んで食べるので、今年はとうとう2倍で仕込みました。生麩は、角山本店のあわ麩と道明寺麩。じっくり揚げてから、出し、うすくち、みりんの煮汁に入れて軽く煮含めるだけと簡単なのですが、確かにとても美味しい。夫は、これをご飯に乗っけて、生麩煮しめ丼にして食べたい…と言っています。こればっかり食べるので、一番たくさん仕込んだ生麩からなくなりました。
お造り
とうとう今年はまぐろもパスし、あわび2個と平目を半身だけ購入。あわびはお店のおじさんが「特上サイズだよ!」というのですが、帰宅して、去年の殻と比較してみると、去年のより2周り以上小さかった。去年買って来たのが出来過ぎだったのか。あわびの見極めは難しい。しかし、じっくり3時間蒸したあわびは、今年も柔らかくて美味しかった。
今年は市場に行くのが遅くなったので白身を買うのは諦めていたのですが、運良く1軒見つけて、前日に捌いたものを貰ってきました。ついさっき捌いたもの並んでいたけど、見てくれが全然違うのに驚く。裁きたてのは白くてきれい、前日のは茶ばんでいると言うか、くすんでいる。買ってきた日(30日)に少し食べて美味しかったけど、今日食べても美味しかった。29日に捌いているから、丸3日経っているのに、より美味しくなっていてビックリ。熟成って、ホント不思議だな。
お雑煮と巻柿
お雑煮は、大分から送って貰った餅に、生麩、かまぼこ、せりに、贅沢出しをたっぷり。出しは今年も、南かやべの真昆布に秋山商店の血合い抜き薄削り節を普段の倍使ったもの。
お持ちと一緒に送られてきた巻柿を薄くスライスして添える。優しい甘さが美味しい。案外、これも、お酒に合いました。
元旦、二日ともに、朝晩だけの1日2食だったのですが、今日は不思議と昼近くになって空腹を覚える。今年はカレンダーの並びが良すぎて、明日はもう仕事始めなのですが、なんとなく無意識に身体が日常のペースに戻ろうとしているのでしょうか…。
もちろん、食事はまだまだおせちが続きますが、意識的に野菜モノを中心に盛り込む。煮染めは当然のこととして、おせちの具からは、叩きごぼうと炒めなますは、ことにたっぷりと。おせちの味付けは甘辛い味付けのものがおおいので、酸味は結構、箸休め的に重要。
とはいえ、さすがに私も、なますを大量には食べられないので、数年前から作るのはやめて、炒めなますにしています。れんこん、にんじん、だいこん、しいたけを胡麻油で炒めて、土佐酢を回しかけて手早く炒めて、入り白胡麻をたっぷり。最後に、柚子の絞り汁を回しかけてなじませます。本では三杯酢とありますが、うちはしっかりかつおを効かせた、土佐酢で。これ、私が大好きなので、これだけは分量を倍にして作るのですが、夫はほぼ食べませんので、全部私が平らげます。
もうひとつ、酸味の野菜は、叩きごぼう。有元葉子さんの本のレシピで作っておりますが(このレシピの胡麻酢が美味しい)、数年前から急に美味しく作れなくなってしまい、どうしたものか…と途方に暮れています。なんていうか、仕上がりが水っぽくなってしまうのです。なので、今年は、他の料理本のも参考にしながら、なんとか、「まぁ、マシ…」くらいにまで仕上げる。
今までは、丸のまま八分通りまで茹でてから叩きつぶし、食べやすい大きさに切り分けてから、胡麻酢で和えていました。今年は、すでに5ミリ角に切り分けてからさっと茹で、布巾の上に並べて軽く塩を振ってから、すりこぎで軽く叩いてから切り分けて、胡麻酢で和える。と、和える前に、一手間入れました。初めて作ったときの「うわー、美味しい」までとは行きませんでしたが、ここ数年の中では、だいぶマシな仕上がりになりました。叩きごぼう、酢を使っているにもかかわらず、夫が自発的に食べる数少ない料理なので、なんとか、もう少し美味しく作れるようになりたいです。
あけましておめでとうございます。
今年も無事、おせちを作って食べる正月を迎えることが出来ました。今年は大晦日にはほとんど作り終えていた上に、元旦もちゃんと、いつも通り早朝には起床していたので、もう少し早く詰め終わるかな…と思ったのですが、やはり、最後のお重詰めに手間取ってしまいました。きれいに詰めるのは本当に難しい。
以下、お重ごとに、今年作ったものメモ。
【一の重】
【二の重】
【お造り】
全部で28品かな、よく作ったなぁ…と思いますが、今回は今までで一番気分的にはラクでした。あらかじめ大きな紙にざっくりと全体のスケジュールを一覧にしたほか、日ごとにやるべきことリストを作っておいたのが大きかったのだと思います。やることが明確であればあとはこなすだけなので、そんなに辛くはないんですね。おせち作りに限ったことじゃないですが、見通しが見えない状態でやる作業が一番疲れる。
あと、今年は、数品を同時並行で作る…という作業を出来るだけ避けて、1品ずつ作るようにしました。時間的には無駄も多かったと思いますが、最初から最後までを通しで調理するほうが落ち着いて料理が出来るので、私の性格的には却って良かったと思います。焦ってやるとそれだけ疲労感が大きいし、ミスも出る。あがり症で、1つの失敗をいつまでも引きずるタイプなので、出来るだけミスを出さないような段取りで作業を進めていくのがベストだろう…と思ったのですが、多分、それ、正解だったと思います。おかげで、今年は「やばい!」という失敗は2回しかしなかった…と思う。
おせち作りは、28日から本格的に始めて、31日の夕方にほぼ終了。作業時間的には、実質2日半位だと思います。30日の夜中が一番辛かったのですが、詰め終わったお重を見たら、なんか、もう、吹き飛びました。自分で言うのもナンですが、今年のおせちは、相当によく出来たと思います(なんか、毎年自画自賛してますが…)。なんていいますか、今年のは、しみじみと、美味しかった。
それぞれの料理に関してはおいおい別の記事で書いていきますので、以下自分用備忘録がてらに、簡単な作業メモを書いて、今回の記事はおしまいにしたいと思います。
相変わらず、穴ぼこだらけのブログですが、どうぞ、よろしくお願いします。
12月中旬
28日
29日
30日
31日
神戸から、今年も春の便りが届きました。
日本郵便のレターパックってのは、通常、ポストインなのですが、手渡しだったので何かしら…と思ったら、桜の花をバックに「春の味覚をお届け… いかなごのくぎ煮」とプリントされたシールが貼られており、送り主の名を見て、おお、例の、アレか! と。しかし、専用シールまであるとは、神戸人の釘煮への愛はどこまで深いんだと思わされますが、「この季節は、これをやらねば!」というのがあるのはいいものですよね。
晩御飯は、これをメインに食べるので、あとは、まぁ、ちょいちょい副菜。
昨日豚汁作った際に残ったごぼうは、麺つゆでさっとゆでてから片栗粉まぶしてから揚げに。四つ割にして、カリカリに揚げるのがいいようです。れんこんは、有元葉子さんの「れんこんの炒め煮」(『有元家のおせち25品』)に。若干酢を多めに、心持ち酸味を利かせて仕上げます。クレソンを添え、納豆汁。
これで、ちびちび飲んで、最後に玄米ごはん。お酒のつまみにもいいですが、やはりご飯と一緒に食べるのが最高に美味。今年もごちそうさまです。おにぎりにも活用させていただきますー。
あけましておめでとうございます。
これを書いてるのはそろそろ5日か…という時間なのですが、おせち自体は、今年もおかげさまで無事、元旦の午前中には、ご覧の通りの状態にまで仕上げることができました。例年、元旦に写真だけはアップしているのに、今年は三が日が過ぎても更新せず、ご心配をおかけしました。スイマセン…。
今年は、前日までの仕込みが予想以上にスムーズだったのが逆に仇となったか(紅白のほとんどを、ソファに座って見られたくらい、余裕かましてた)、当日朝の盛り付け等々にどえらい時間がかかって、ホントにしんどかった…。腹ペコなのに食べられないし、夫は待ちくたびれてガン寝しちゃうし…正月から地獄や…と思いました。もう、来年のおせちは、前の日に重箱に盛りつけるまでやってしまおうか…と思っております。
1枚目の写真がブレブレだったのは、もうヘトヘトで、見返す気力もなかったからだと思います。下3枚も私には珍しく、ばりっばりに補正していますが、まぁ、記録ですから…、変な色合いなのはどうぞご容赦ください。
以下は、作ったものメモ。
一の重
テキストは例年通り、『有元家のおせち25品』と、『祝いの料理』の2冊。有元さんのおせちの本には『有元家のおせち作り』という本もありますが、この2冊はほぼ同じ内容ですが、決定的に違うのが、前者は甘みをみりんで、後者はメープルシロップでつけている点。個人的には、どっしりした甘さが好みなので、むしろ、古い本のレシピを好んで使っております。
今年のニューフェイスは、龍眼巻。ゆでうずら卵を芯に穴子で巻いてこってり味に煮たもの。個人的にはスマッシュヒット。夫は泥臭くてヤダと言っておりましたが(どこがだー、と思うのですが)、これは、来年も作る予定。
普通のなますだと持て余すので、昨年か一昨年から炒めなますにしてますが、もう、こっちの方が定番になってきました。これは、すごくいいです。
失敗したのが、叩きごぼう。これ作っている時、深夜だったので牛蒡を叩くことができなかったので(叩いていたら鳥が起きてきたので)手で裂いて作ったのですが、どうも、味の染み込みかたが微妙。黒豆も少し煮汁を詰め過ぎたかも。
あれこれ気になることを書いているといつまでも終わらないので、とりあえずこんなところで。完璧には程遠いです。
二の重は煮しめ。今年は、数年ぶりに辰巳式にチャレンジ。辰巳先生の著作でではなく、『NHKきょうの料理 2007年12月号』に掲載されている「辰巳芳子のこれだけはつくりたいおせち」で紹介されているレシピに従って作りました。
煮しめの具は、干し椎茸、鶏団子、牛蒡(堀川ごぼう)、蒟蒻、焼き豆腐、里芋(海老芋)、蓮根、金時人参。
ちなみに、わたしは、『きょうの料理』の12月号のテキスト(おせちの特集号)だけは2005年以降はすべて持っているんですが、2005~2013年までの9冊で一番出番が多いのがこの2007年の号です。次の多いのが、村田吉弘さんが関西風のおせちを紹介する2006年の号。最近は、おせちを作る若い人が増えてきているなんて話も聞きますが、『きょうの料理』を定点観測している限りは、年々、時短テクニックの割合が多くなってきていて、ちゃんと作るというよりは、買うと高いから、作れる範囲で見栄えするものを…というニーズが強いのかな、という印象があります。
ともあれ、この煮しめは、本当に大変なレシピでして、今回も、途中で何度も「なんで、あたしは、こんな辛いことをしているんだろう…」と思いました。というか、数年前に一度やってみた時にあまりにしんどくて、もうやらん…と思ったのですが、昨年の夏にたまたま古い雑誌(『考える人』2011年秋号)を読み返していて、それは色んな作家先生に料理とは? と聞いて回る特集の号で、巻頭が川上弘美さんのインタビューだったのですが、その中で川上さんが「辰巳芳子さんの煮しめは大変だけどおいしいからやります」みたいなことを仰っていたのが実に印象的でして、うむー、じゃぁ、私も今年はやってみようかなぁ…と思ったのでした。
まだまだ未熟ですが、以前に作ったよりは、だいぶマシになったかな。料理って、真面目にやると、大変だなぁ…と、つくづく思わされました。
お造りといいますか、生もの類。まずは、夫が毎年楽しみにしている蒸しあわび。今年のは、例年よりもやや小振りだなぁ…と思いつつ買ったのですが、その後に別のお店でもっと大きなものを見つけてしまって、内心地団太。来年はもっと上手に買い物してやる! と、心に誓いました。
あとは、スペイン沖で獲れた本まぐろの赤身。部位によってさっぱり味とこってり味と2種類提示されたので、近海物を買わない代わりに両方買ってみましたが、同じ赤身でもだいぶ違うのに驚きました。
さっぱり味は、いわゆるバリバリの赤身。鮪特有の酸味と、かすかな血の味。買って2日目だったので、もう夫は(臭くて)食べられないと言っていましたが、私はまだ全然問題なしでした。こってり味は、腹側に近いところでほんのり脂も回っていて、上等のめじまぐろみたいな感じ。夫はこっちは好きみたい。ってことは、これからはお店に行ったら、腹側の赤身を頂戴といえばいいのか。
あとは、刺身用の帆立を水を抜いてから昆布〆にしたもの、蒸したこのぶつ切り。この蒸したこが、妙に美味しくて、拾いものでした。
雑煮は、とっておきの昆布と鰹節で取っただしに、大分からの餅、菜花、せり、蒲鉾、飾り筍、柚子皮。菜花もせりも正月価格でうんざりですけど、ないと決まらないので、しょうがないですね。
ちなみに、今年夫が一番喜んだのは、大定の玉子焼…。今年はたまたま行列が短かったので並んで買ってみましたが、いつも買う松露よりも、こっちの方が口に合うそうです。
私の手製のおせちの中では、一番はきんとん、二番は数の子、三番は田作りだそうです。確かに、今年の田作りは、私も上手くできたなーって思ったんですよ。どうやら、コツは、最初の乾煎りにあるみたいです。こういう小さなコツも、来年まできちんと覚えていればいいんですけどねぇ。
大分から送ってもらった、日本酒を飲みながら、ひたすら食べて、飲んで、テレビ見て、寝て、いつも通りのグータラなお正月を送らせていただきました。
こんな調子ですが、今年もどうぞ、よろしくお付き合いください。