日別アーカイブ: 2015/06/24

駅弁とビール

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無事東京駅に着。きょうは、駅弁買ってそれで晩ご飯にしようや、と夫が言ってくれたので、へ行って各自食べたいものを選ぶ。夫は、店に入ってすぐ目に入った「佐藤水産の四大サーモン食べ比べ弁当」を(何でそんなに選ぶの早いの?)。私はたっぷり店内を三周して、さんざん迷ったあげく、久々に「えび千両ちらし」。

「佐藤水産の…」は検索すると、新千歳空港内の弁当屋さん(金歳堂)が出てくるのですが、どうも、駅弁ではなく空弁なのだそうです。空弁まで扱うとは、さすが祭。サーモン、鮭は夫が好んで食べられる数少ない魚の一つですが、秋鮭、紅鮭、時鮭、キングサーモンと、4種類の鮭は、確かに味が違う。いくらにルイベまであって、どれも美味しかったです(一口ずつ貰った)。北海道かぁ、いいなぁ…。

えび千両ちらしは、久しぶりに食べたけど、やっぱり美味しかったなー。他地域で類似の駅弁をちらほら見かけますが、ここのが一番美味しいと思うな。新潟の駅弁(新発田三新軒)なのですが、東京駅でしかかったことがないのが、何となく申し訳ない気もします。

ビールと駅弁でシメて、今回の弾丸神戸旅も無事に終了。お疲れ様でした。

南京町で角煮まんとイカ天ぷらとビール

南京町で角煮まん2
南京町で一杯

目的地は芦屋だったのですが、午前中には用事は終わってしまい、しかし帰りの新幹線はまだだいぶ先なので、じゃぁ観光がてらにぶらぶらしますかと、三宮まで移動。

わたくしは、中学生の2年間だけ尼崎に住んでいたことがあるのですが、三宮というのは、当時の私にとっては、お小遣いを貰ったらお友達と一緒にお洋服を買いに行く街…という立ち位置。もしくは、家族で北野の方に観光に行く、的な。なので、わりにちょこちょこ出かけていたような気はしますが、しかしそれは震災前のことでしたから、今の三宮は私にとってはもう知らない街に等しい。だからどこ行きたい? と聞かれてもなぁ…としばし考えて、やはり南京町だろうと。当時はそんなに食べることにも異文化にも興味があるわけじゃなかったのでほとんど足を踏み入れたことがありませんでしたが、今となってはむしろ興味はそれだけ。

とはいえ、ノープランで足を踏み入れる中華街の、なんと心細いことよ…。観光地、客引き多数、似たり寄ったりの商品と看板…、その中で何気なく入った店が大当たりだった…ということは眼力のない私たちにとってはほぼ起こりえないことなので、注意深く考えながら歩く。まぁ、中華街ってのは、ただ歩いているだけでも楽しいものです。で、まぁ、そんなにお腹が減っているわけでもないので、食べ歩きにしましょうかと、「元祖豚まん」で知られる老祥記に行ったところ、お休み。その理由が振るっていて、社員研修ですって。なんでも、社員全員で、中国だか香港だか忘れましたが、研修に行くので数日休みますとな。残念だが、しかし、仕方ない。社員研修、大事ですよ…。

夫がネットで検索しつつ、「皇蘭ってお店の角煮まんが美味しいらしいよ」というので、行ってみる。豚まんを食べている人が多かったけど、せっかくだから、イベリコ豚角煮まんを。350円也(左上)。手にもつと結構ちんまりしていて、おお、これで350円とは…と思いましたが、実際に食べてみると確かに美味。ガワは薄めでもちっとした食感、お肉が主役の饅頭です。お肉は脂多めのバラ肉をほろほろになるまで柔らかく煮込んでおり、甘めの味付けと相まって、ぱくぱく食べれてしまう。

そんなにお腹は減ってないのよね…と思っていたのですが、1個食べると実は空腹だったことに気づかされ、じゃぁ、別の店でも食べてみるかねと、修学旅行生がたくさんたむろしていたお店(名前失念)でもう1個(右上)。400円。皇蘭よりも気持ち大きめ。ガワはみっちりむっちり系。角煮は脂身が多くややこってり目で、味付けは皇蘭よりもかなり甘め、八角の風味がほのかに感じられて、皇蘭よりも中華料理店の味っぽい。角煮まんなんてどこでも出していてしかも同じような味かな…と思っていたらだいぶ違うので、面白くなってもう1個。鳥利商店というお店のでこれも400円だったかな(左下)。で、これが3つの中では一番自家製って感じで、ほっとする味わい。ガワはふんわり、角煮はしっかりゆでこぼしてあって、脂身が多いながらもさっぱり。味付けも甘めの醤油味とシンプルで、たぶん、私が自作するとこんな味になるだろうなーと言う気がしました(大変だから作りませんけど)。

で、ですね。角煮まん3個を半分ずつ食べて、十分お腹はふくれていたのですが、しかし、この日は猛烈に暑くて、まぁとにかくどこか涼しいところに入りたい。そして出来れば、冷たいビールの1杯でも飲みたい…とも思ったわけで、ネットで検索してなんとなくいいかなーと思ったお店(民生)に入り、看板のいかの天ぷら(右下)と油淋鶏で、瓶ビール。

おいしかったのですが、まぁ、中華料理ってのは総じて量が多いよね。ハーフサイズでも盛り盛りで、最後はもてあまし気味(角煮まんを食べたのが悪いのですが)。しかし、あのいかの天ぷら、外はカリカリなのに、中はふっくら。なんてことない料理なのですが、絶対に家では作れない類いの料理だなぁ。いかを揚げたものが好きな私的には(いかげそ揚げとか、いかリングとか、先日直江津で食べたするてん、とか…)、印象深い一皿でした。

新神戸駅でひと休み

腹ごなしも兼ねて、三宮駅から新神戸駅まで歩く。想像以上に坂道でぜーはーいいながら到着。早速、駅ナカに入って涼もうぜ…と思いましたが、駅の入り口脇に「布引の滝コチラ」という看板が目に入ったので、ひょっとして、「源平布引の滝」に関係あったりする?……と、興味本位で行ってみることに。わたくし、初めて知ったのですが、新神戸駅の裏側は山なんですね(地元の人からすると、えっ、って思うのでしょうが)。軽い気持ちで登ってみると、地元のトレッキング愛好会の方々や、山歩きが趣味みたいな方が、わりにしっかりした装備で登ってらして、ビックリした。

すでにへとへとだったし、そもそもトレッキングが目的ではないので、雌滝(めんだき)だけ見て戻りましたが、なかなか良い滝。水量もちょうど良くて、見飽きない滝でした。滝を見てぼんやり出来る…そんな年になったのか…とも思いましたが、しかし、こんな立派なトレッキング・ハイキングコースがあるなんて知らなかったなぁ。きれいに整備されていたのでガチ装備でなくてもそこそこのところまでは行けそう。今度は六甲山の山歩きってのも、なかなか楽しそうであります。

で、ようやく新神戸駅に到着して、構内の喫茶店で(ヘトヘトのカラカラだったため、喫茶店を見つけたとき、喜びのあまり二人して走って入店した)、メロンソーダにクリームソーダ。一気飲みしましたね、甘露でしたよ、甘露。無事新幹線に乗って、東京まで爆睡。

純喫茶アメリカン

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昨晩23時頃に新宿を出発した夜行バスは6時半ごろに千里に到着。7時ごろに梅田着。久しぶりの深夜バスは、冷房が効いていてものすごく寒かった! という以外はなかなか快適で(念のため寝袋代わりにロングダウンジャケットを持って行ったのだが正解だった)、2回ほどトイレ休憩も取ってくれたので、特に問題なかったです。私は夫と違って乗り物の中で眠れないタチなので、時間をもてあますのかなぁ…と少し心配しましたが、寝るしかない状況になると何とかなるもので、意外としっかりぐっすり寝ていた自分に苦笑い。

目的地は神戸なのですが、そこまで間があるので、周辺をぶらぶらします。夫が「前に大阪行ったときに寄った喫茶店で朝ごはん食べたい」というので、道頓堀までえっちらおっちら歩く。電車で移動しても良かったんですけどね、せっかく会社休んでるのに、なんで通勤時間帯に電車乗らなきゃならんのだ…と思ったら、選択肢は「歩く」しかなかった。

せっかくだから、お初天神や中之島の図書館なんか見て歩きながら、道頓堀方面へ。以前行った喫茶店というと、アラビヤコーヒーアメリカンだな。アラビヤコーヒーはフレンチトーストが美味しいし、アメリカンだったらホットケーキ。もちろん、コーヒーはどっちもよし。そう言ったら、夫は「じゃ、ホットケーキ」というので、アメリカンへ。好天に恵まれたのはいいものの、強すぎる陽射しにややバテ気味になっていたところで、ようやく到着。結構歩いたわ…。

ふたりとも、モーニングセットでホットケーキ。開店は昭和21年とのことですが、清潔感を保ちつつ、昭和30年代的なキッチュ感満載な店内がなんともいえずイイ。前回も朝に行ったのでモーニングしか選択肢はなかったのですが、ここは、喫茶店であり、レストランなのですよね(京都のスマート珈琲店みたいな感じ。店の雰囲気はだいぶ違いますけど)。朝も昼も夜も気楽に使える大箱の喫茶店、うちの近くにもあったらいいのになぁ。

ホットケーキは実にレトロな味わい。空気穴がたっぷりのシュワシュワな生地(スカスカとはちょっと違う)の表面にはすでにたっぷりの有塩バターが塗られていて、いい具合にしっとり。ここにシロップ(メープルシロップではない)をたっぷりかけてしっかりしみこませてから食べるのが美味しい。きりっとしたコーヒーともよく合います。夫もとても喜んでくれたし、良かったなぁ。