朝市で食べた三色丼のまずさに夫は衝撃を受けていた。晩御飯まではずれを引きたくないというわけで、昨日と同じ店に食べに行く。そして同じものを注文していた。
私は根ぼっけ定食とボタンエビの刺身。根ぼっけ（真ほっけの一種で回遊せず岩棚に根付くことからそういわれる）は30センチくらいあってすごいでかいが、脂があっさりしているのでするっと食べられる。30分かけてちまちまと、そして美しく食べきった。
ボタンエビはほんとは3匹なんだけど、「お客さん、昨日も来てくれたよね」と店長さんが1匹サービスしてくれた。店長さんは「ふたりで仲良くね」というつもりでサービスしてくださったのだが、4匹ともすべて私の腹の中へ…。ありがとうございました。おいしかったです。衝撃のどんぶりから始まった今日でしたが、幸せに一日を締めくくることができました。函館はイカもいいけど、エビもうまいっす。
函館市旧イギリス領事館にある「ヴィクトリアンローズ」でアフタヌーンティーセットを注文。最初に焼きたてのスコーン、あとは卵のサンドイッチに、オレンジピールのパウンドケーキ、ハスカップのババロア、これにポットティーだったと思う。ガイドブックにもよく載っている店だが、観光客よりも地元の人が多い感じだった。
元町エリアをひた歩く。坂が急でめちゃ疲れる。お昼にしてもよかったが適当な店がなかったので、「港の見える丘クリフサイド」でひと休み。私はチーズケーキ、夫はロールケーキ。コーヒーがとてもおいしかった。黒いレトリバーが2匹いて、とてもかわいかった。
ぜんぜん食べた気がしなかったので、ホテルのバイキングで食べなおす。ごはん小盛りに、イカソーメン、いくら、塩辛、おかず少々、蒸かしたジャガイモ、ヤクルト。
夫はパンとハム、スクランブルエッグ、フルーツにヤクルトだったかな。「クロワッサンがうまい」とおかわりしていた。
泊まったホテルは朝市に近い。もちろん朝は朝市でしょうと勇んでいったが、市場の皆さんの「寄ってくれ、買ってくれ」攻撃にひるんで早々にどんぶり横丁へ逃げる。本当はウニの卸問屋「むらかみ」で朝ごはんを食べたかったのだが、もう終わっていたのでした…。
ガイドブックにも載っていた「一花亭たびじ」で活イカ丼を注文。夫は三色丼（ウニ、イクラ、イカ）。
えーーーっとね、久々につらい食事でした。頭のないイカは怖い。それがぴくぴく動くさまはもっと怖い。で、食べてくうちにイカの目がどんどん半開きになってしなびていく。それを見ながら食べる自分…。完食したけど、もう二度と食べたくない。同じものを注文していた10人くらいのおっさんグループも、最初はやかましかったのに、最後は黙りこくって食べていた。きっと私と同じ気持ちだったはずだ。