日別アーカイブ: 2017/11/16

広島薬研堀製造所 米屋

IMG_20171116_180951_resized_20171116_093959356.jpg

先週末に風邪をひいて寝込んだのですが、その時観劇の予定も泣く泣くパス。今月は夜の部(吉例顔見世大歌舞伎)はあきらめようかな…と思っていたのですが、顔見世を見ないってアカンやろ、しかも仁左衛門の勘平で仮名手本の五段目、六段目って、これ見なかったら絶対後で後悔する…と思いなおして、チケットを再度買って、会社を早退して見に行く。幸い、三等席がごりっと残っていて、助かった。でも、平日とはいえ、顔見世なのに、中日すぎで三等席が普通に買える状況っていいのかしら…。

行ってみると三等席の一番後ろの席がずらっと空いていて、団体さんのキャンセルでも出たのかなぁ。平日に行くのは久しぶりでしたが、土日のお客さんとはやはりちょっと雰囲気が違うなぁとは思いました。なんていうか、三等席のお客さんでも、ちょっと浮世離れ感があるというか、ゆったりした感じの方が多かった印象です。あと、年配の男性客が案外多い。男性の歌舞伎ファンってのは、リタイアされた方が多いんだな…と思いました。

それにしても、あー、ほんとに、観に行ってよかったー。仮名手本の五段目、六段目は何度か見ていますが、今回見たのはまたちょっと違う型。逆に古式なのかもしれませんが、新鮮な気持ちで見ました。見るたびに、早野勘平ってホントにバカだよなーっていつも思うんだけど、いいやつなんだよね。優しくて気がよくてちょっとカッコつけで、言ってしまえば八方美人なんだけど、憎めなくていいやつなの。でも、最後にっちもさっちもいかなくなって、腹を切って死んでしまう。そんな弱くてかわいくて悲しい人を仁左衛門さんがやるんだから、面白いに決まっている。これだけみて、もう帰ろうか…と思ったくらい、堪能いたしました。

もちろん、新口村と大石最後の一日もみましたが、よかったですよー。やはり11月は忠臣蔵ネタは見ておきたいものです。

晩ごはんは、三越の地下で調達した「広島薬研堀製造所 米屋」のおにぎりセット。アナゴの炊き込みご飯のおにぎりとカキフライ。ご飯、美味しかった。