『東京をバスで散歩』というムックを読んで以来、都内を走る路線バスで最長の「東98」（東急バス：東京駅南口～等々力操車場）に乗ってぼんやりしたいなぁと思っていたのですが、天気がよく、予定もなく、観劇の予定もないという日がなかなかなく、ようやく今日決行することに。夫は乗り物に乗って移動するのは好きですが、路線バスはあまり好きではないのでひとりで行こうかな…と思っていたのですが、意外にも「俺も行く」というので、一緒にお出かけ。

まずは、東京駅まで電車で移動し、バス停を探す…んですが、東京駅の丸の内側っていま大々的に工事中で、お目当てのバス停が全然見つからない。「●●に移動しました」の看板に従って行ってみるとない。代わりに「○○に移動しました」とあって、そっちに行ってみてもない。人に尋ねようもないし、ネットで検索してもらちが明かない（古い情報も混じっていてどれが本当かわからない）。夫はだんだん不機嫌になるし、天気よすぎて暑いし、トイレ行きたいのに見つからないし（オアゾに寄った）、喉乾いたのに自動販売機見つからないし（我慢した）、いろいろ大変でした…。

結局、ぐるりと歩いて新しそうな停車場を覗いたら、たまたま「東98」の停留所を見つけてようやくほっと一息。1時間に3～4本ほどあるので、そんなに待たずにバスに乗ることができました。

乗ってみた感想は、うんまあ普通の路線バスでした。都心～目黒まではまぁまぁ楽しかったけど（トランプ大統領が来日中だったので皇居近くは少しものものしい雰囲気もあった）、目黒過ぎたらなんていうかフツーに郊外。初めて見るけどよく知ってる…って感じの景色でした。等々力操車場まで1時間ちょっとだったかな。一つ前が等々力駅なので、最後まで乗っていたのは私たちだけ。運転手さんも、こいつらなんで操車場まで乗ってるんだ…と思ったことと思います。

ちなみに、東京駅から等々力駅まで電車で行くと、乗り換え1回で40分ほど。電車賃は370円。バスは1時間ちょっとで220円。なかなか絶妙な違いです。

乗るのが目的だったので、等々力についてからはノープラン。等々力渓谷をぶらぶらしたり、尾山台まで出てオーボンヴュータンに寄ってもいいなぁ、学芸大学まで行ってマッターホーンもありかしら…と思ったけど、夫はどれもいやという。どうする？　と聞いたら、とりあえず二子玉川まで歩きたいというので、そうすることに。ずっと座ってたので足を動かしたいし。

で、二子玉川までぶらっと歩きしなにサンドウィッチのお店？ っぽい雰囲気のお店を見かけて、よーくみるとやっぱりサンドウィッチのお店見たい。地元の人っぽい人がテイクアウトしているのを見かけたので、ふらっと入ってみる。イートインもできるというので、ここでお昼ご飯。アンクルサムズサンドウィッチというお店で、地元で昔からやっているお店だそう。夫はハム、私はコンビーフ・タマゴ。

お店の雰囲気も、メニューも、アメリカンっぽいなぁと思っていたけど、出てきたサンドを見たら量もアメリカンっぽかった。しまった、ひとつで半分こすればよかった…と思ったが、遅い。具もたっぷりで、お腹一杯です。付け合わせは、ピクルス（糠漬けっぽい味で美味しかった）、ちょっとかさっとしたマッシュポテト、太めにスライスした生の玉ねぎで、なんだか細部までアメリカンっぽいなぁ、と思いました。行ったことはないのだけど。

この後、無事にニコタマまで歩き、二子玉川ライズをぶらぶら（おもに、蔦谷書店）。シナボンでド甘なシナモンロール食べたり、マヨルカで素敵なスペインのお菓子を買ったりお茶飲んだりしたかったけど、サンドイッチの破壊力がすごすぎて何もお腹に入れられず。

帰りもバスで何とか帰れないかなぁと検索したら、なんと調布駅南口まで行ける路線があるという（小田急バスの玉08）。本数もそこそこあったので少し待って、それに乗って帰りました。時間は1時間ちょっとで220円。二子玉川から電車で帰るとなると、東急で溝の口まで出て南武線乗り換えで府中本町着。40分ほどで440円なので、時間を考えれば電車の軍配が上がる。バスは渋滞しやすい道路なので、時間帯によってはもう少しかかりそうだし。ただ今日は、のんびり帰れるバスで正解でした。ぐっすり寝てしまった。気持ちよかった。

帰る段になって、そうだ、二子玉川に行ってみたいお店があったんだよねぇ、と二人で思い出す。今度はちゃんと寄らなくちゃ。