日別アーカイブ: 2018/06/22

鶏砂肝の煮込み

2018-06-22 19.36.33

だらだらと棚の料理本を見ていたときに、ふいに、波多野須美さんの『中国風のおなじみ料理』の中に、長年探していたレシピがあることに気づいた。それが、「鶏砂肝の煮込み(鹵鶏腎)」。中華料理の店に行くと、前菜メニューのところによくありますよね。私も夫も大好きでして、食べるたびに、どーやって作るのかなぁーと思っていたのです。ところで、「鹵鶏腎」で検索したら、Google先生に、「鹵雞腎」だよ、と訂正されたので、一応ここに記録しておきます。昔は中国語のフォントがないから日本語の漢字で代用したんでしょうが、その漢字表記だと全然検索に引っかからなかったので、一応メモ…。

レシピを見て衝撃だったのですが、ただ単に、砂肝丸ごとを味を付けた汁で煮るだけ、でした。えっ、銀皮も筋も取らなくていいの⁉ ゆで時間は30分~3時間の幅で、お好みでと言う感じでした。味染みは最低限で歯ごたえが残るものが好きなら30分、しっかり染みて筋の部分もしっかりねっとり柔らかくするんだったら3時間と言う感じのようです。今回は、30分と1時間で食べ比べてみましたが、硬さには差がなく、味染み度合いがやや違うという感じです。それにしても、銀皮も筋も、煮込むと何の違和感もなく食べられるんだ…、知らなかった。

今回は、砂肝5個を鍋に並べ、かぶる程度の水を注ぎ、長ねぎ青いところ、ぶつ切り生姜、八角、紹興酒大さじ1、ざらめ大さじ1、しょうゆ大さじ2で作りましたが、出来上がりはかなり町中華やさんの前菜に近い。もうちょっと甘さが欲しいので、今度は中国のしょうゆを使ってみようかな。

ちなみに、オイさん(ぷちぐる)の『オーイ! つまみできたぞ』に、「砂肝の貝風煮込み」と言う料理が紹介されており、作り方がとっても似てる。こっちのほうが、ややあっさりめに仕上がりそうなので、今度はこっちの作り方も試してみたい。

せっかくなので、夫の大好物の、砂肝のオイポンドレ和えも作る。こっちは、先に、銀皮と筋を取り除きます。銀皮まで取っちゃうのはうちの好みなので、気にならない人は、銀皮は残しても問題ないです。何回も作っているから、筋取りはもう全然苦じゃないよ…。

小鍋に濃いめの塩水を沸かし、下処理した砂肝を入れてひとまぜ。沸いたら火を止めて、しばらく置く(置きすぎると浸透圧で砂肝がびっくりするくらい小さくなるので、注意)。砂肝の日の通りを確認して大丈夫そうだったら、すぐに引き上げて、ほんのり温かいうちにスライスし、長ねぎの小口切り、オリーブオイル、ポン酢を混ぜたドレッシングでざっと和えて、マリネする。

2種類作り比べてみると、オイポンドレ和えって、なんて手のかかる料理なんだろう、とつくづく思った。でも、美味しいのよねー。余分なものを取り去って、最低限の加熱だけで食べる砂肝は、歯ごたえが柔らかくて、優しい味わいなのです。

手前は、淡竹(はちく)の煮物。にんじん、干ししいたけ、揚げと一緒に、少し甘めで煮込みました。じわっとうまい。奥は、トマトサラダ。しっかり冷やして、皮をむいて乱切りし、青じそ、みょうが、白ごまを散らして、オリーブオイルとポン酢を混ぜたドレッシングを回しかけました。意外に白ごまがいい仕事をしており、トマトの汁とオリーブオイルとポン酢の組み合わせが絶妙で、やたらと後を引く。今日はこのあともう1回作っちゃいました。完熟トマトってうまいなー。

BASE PASTA

カテゴリー: 昼食 | 投稿日: | 投稿者:

2018-06-22 12.25.22

大変ご無沙汰足しております。5月7日~6月22日まで、ためにため込んだ写真をようやくアップしました。どうせ身内しか読んでいないブログだから…と言う気楽さで1か月ちょっとサボってしまいましたが、わざわざコメントまで書いてくださった方もいらっしゃって、ありがたい限りです。というか、そんなありがたいコメントがなければ、もうちょっとサボっていたと思います。ありがとうございました。テキストがどこまで追いつけるか分かりませんが(そもそも、新しい写真もじゃんじゃん溜まっていくわけだし)、何とか頑張って埋めたいと思います。どうぞ気長にお付き合いください。

今日のお昼は、ネットニュースで見て、興味津々でお試しセットを購入してみた、BASE PASTAを開封しました。ざっくり言うと、いろんな栄養素を練り込んだ、雑穀風味の生パスタですが、栄養素の入りっぷりがすごいということで、「完全食」と言う触れ込みで今大変話題だそうです。

お試しセットは、フェットチーネ(太麺)2袋と、パスタソース2種類。これで980円だったかな。お試しセットだけ送料無料です。ECサイトの導線がとてもきれいで、凄く印象が良かった。パスタソースは、和風あんかけとバジルソース。生麺なのでゆで時間は2分で済みます。

田舎蕎麦みたいな感じかな…と思いましたが、実際食べてもそんな印象。色々入っているけど、基本は、全粒粉、チアシード、昆布粉のようなので、ごくわずかですが独特の苦みのようなものが舌の奥に少し残りますが、嫌いな風味ではないので、思ったよりはおいしいなーというのが第一印象でした。ただ、正直、パスタソースがミスマッチ。正直、オリーブオイルとめんつゆかけて、ぶっかけ風に食べたほうがいいんじゃないか…と思ったら、公式サイトでも最初に紹介している食べ方が、「オリーブオイル+おいしい塩」でした。他は、「とろろ+オリーブオイル+めんつゆ」、「大根おろし+オリーブオイル+ポン酢+めんつゆ」、「かにかま+レタス+ツナ缶+オリーブオイル+めんつゆ」で、まさに蕎麦のイメージなんですが、そうやって食べたほうが、たぶん、もうちょっと印象が良かったような気がする。というか、その組み合わせ、どれもとてもおいしそうなので、今度蕎麦買ってきてやろうかな…と思いました。

食べてみた感想は、おいしいわけでも、おいしくないわけでもなく、何の感情もわかないまま空腹だけがなくなっているというのが、とても不思議で、気持ちの持って行き場がないなぁ、と言う感想だったのが面白いと思いました。BASE PASTAの発想の基にはソイレントWIRED日本版vol.17)があるそうですが、食にまつわる煩わしさはカットしつつ、その果実だけを頂きたいという思想は、ハマる人とハマらない人と二極化するだろうな、と思いました。徹底的に無駄を省くという考え方自体は嫌いじゃないですが、私自身は、食べることにまつわるあれやこれやの無駄な時間がむしろ好きなので(こういう無駄がないと生きることを頑張れない)、これを定期的に買うというところまでは行きつかないと思う。ただ、色々考えさせてくれたという意味で、とても有意義な体験でした。