月別アーカイブ: 2015年6月

麻婆豆腐

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前日に南京町を歩いたからか、中華気分。水切り豆腐があったので、久しぶりに麻婆豆腐を作る。無性に辛いものが食べたい気分で、具入りラー油をたっぷりかけて汗をだらだらかきつつ食べる。

緑のものもね…と、豆苗の炒めもの。ウーウェンさん方式で、中華鍋に太白ごま油と黒胡椒(粉)を一緒に加熱して胡椒の香りを立たせてから炒めます。強火でさっと炒めて、塩は最後にひとつまみだけ。簡単、ヘルシーで、野菜不足の罪悪感を薄めてくれる、大助かりの一品です。

駅弁とビール

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無事東京駅に着。きょうは、駅弁買ってそれで晩ご飯にしようや、と夫が言ってくれたので、へ行って各自食べたいものを選ぶ。夫は、店に入ってすぐ目に入った「佐藤水産の四大サーモン食べ比べ弁当」を(何でそんなに選ぶの早いの?)。私はたっぷり店内を三周して、さんざん迷ったあげく、久々に「えび千両ちらし」。

「佐藤水産の…」は検索すると、新千歳空港内の弁当屋さん(金歳堂)が出てくるのですが、どうも、駅弁ではなく空弁なのだそうです。空弁まで扱うとは、さすが祭。サーモン、鮭は夫が好んで食べられる数少ない魚の一つですが、秋鮭、紅鮭、時鮭、キングサーモンと、4種類の鮭は、確かに味が違う。いくらにルイベまであって、どれも美味しかったです(一口ずつ貰った)。北海道かぁ、いいなぁ…。

えび千両ちらしは、久しぶりに食べたけど、やっぱり美味しかったなー。他地域で類似の駅弁をちらほら見かけますが、ここのが一番美味しいと思うな。新潟の駅弁(新発田三新軒)なのですが、東京駅でしかかったことがないのが、何となく申し訳ない気もします。

ビールと駅弁でシメて、今回の弾丸神戸旅も無事に終了。お疲れ様でした。

南京町で角煮まんとイカ天ぷらとビール

南京町で角煮まん2
南京町で一杯

目的地は芦屋だったのですが、午前中には用事は終わってしまい、しかし帰りの新幹線はまだだいぶ先なので、じゃぁ観光がてらにぶらぶらしますかと、三宮まで移動。

わたくしは、中学生の2年間だけ尼崎に住んでいたことがあるのですが、三宮というのは、当時の私にとっては、お小遣いを貰ったらお友達と一緒にお洋服を買いに行く街…という立ち位置。もしくは、家族で北野の方に観光に行く、的な。なので、わりにちょこちょこ出かけていたような気はしますが、しかしそれは震災前のことでしたから、今の三宮は私にとってはもう知らない街に等しい。だからどこ行きたい? と聞かれてもなぁ…としばし考えて、やはり南京町だろうと。当時はそんなに食べることにも異文化にも興味があるわけじゃなかったのでほとんど足を踏み入れたことがありませんでしたが、今となってはむしろ興味はそれだけ。

とはいえ、ノープランで足を踏み入れる中華街の、なんと心細いことよ…。観光地、客引き多数、似たり寄ったりの商品と看板…、その中で何気なく入った店が大当たりだった…ということは眼力のない私たちにとってはほぼ起こりえないことなので、注意深く考えながら歩く。まぁ、中華街ってのは、ただ歩いているだけでも楽しいものです。で、まぁ、そんなにお腹が減っているわけでもないので、食べ歩きにしましょうかと、「元祖豚まん」で知られる老祥記に行ったところ、お休み。その理由が振るっていて、社員研修ですって。なんでも、社員全員で、中国だか香港だか忘れましたが、研修に行くので数日休みますとな。残念だが、しかし、仕方ない。社員研修、大事ですよ…。

夫がネットで検索しつつ、「皇蘭ってお店の角煮まんが美味しいらしいよ」というので、行ってみる。豚まんを食べている人が多かったけど、せっかくだから、イベリコ豚角煮まんを。350円也(左上)。手にもつと結構ちんまりしていて、おお、これで350円とは…と思いましたが、実際に食べてみると確かに美味。ガワは薄めでもちっとした食感、お肉が主役の饅頭です。お肉は脂多めのバラ肉をほろほろになるまで柔らかく煮込んでおり、甘めの味付けと相まって、ぱくぱく食べれてしまう。

そんなにお腹は減ってないのよね…と思っていたのですが、1個食べると実は空腹だったことに気づかされ、じゃぁ、別の店でも食べてみるかねと、修学旅行生がたくさんたむろしていたお店(名前失念)でもう1個(右上)。400円。皇蘭よりも気持ち大きめ。ガワはみっちりむっちり系。角煮は脂身が多くややこってり目で、味付けは皇蘭よりもかなり甘め、八角の風味がほのかに感じられて、皇蘭よりも中華料理店の味っぽい。角煮まんなんてどこでも出していてしかも同じような味かな…と思っていたらだいぶ違うので、面白くなってもう1個。鳥利商店というお店のでこれも400円だったかな(左下)。で、これが3つの中では一番自家製って感じで、ほっとする味わい。ガワはふんわり、角煮はしっかりゆでこぼしてあって、脂身が多いながらもさっぱり。味付けも甘めの醤油味とシンプルで、たぶん、私が自作するとこんな味になるだろうなーと言う気がしました(大変だから作りませんけど)。

で、ですね。角煮まん3個を半分ずつ食べて、十分お腹はふくれていたのですが、しかし、この日は猛烈に暑くて、まぁとにかくどこか涼しいところに入りたい。そして出来れば、冷たいビールの1杯でも飲みたい…とも思ったわけで、ネットで検索してなんとなくいいかなーと思ったお店(民生)に入り、看板のいかの天ぷら(右下)と油淋鶏で、瓶ビール。

おいしかったのですが、まぁ、中華料理ってのは総じて量が多いよね。ハーフサイズでも盛り盛りで、最後はもてあまし気味(角煮まんを食べたのが悪いのですが)。しかし、あのいかの天ぷら、外はカリカリなのに、中はふっくら。なんてことない料理なのですが、絶対に家では作れない類いの料理だなぁ。いかを揚げたものが好きな私的には(いかげそ揚げとか、いかリングとか、先日直江津で食べたするてん、とか…)、印象深い一皿でした。

新神戸駅でひと休み

腹ごなしも兼ねて、三宮駅から新神戸駅まで歩く。想像以上に坂道でぜーはーいいながら到着。早速、駅ナカに入って涼もうぜ…と思いましたが、駅の入り口脇に「布引の滝コチラ」という看板が目に入ったので、ひょっとして、「源平布引の滝」に関係あったりする?……と、興味本位で行ってみることに。わたくし、初めて知ったのですが、新神戸駅の裏側は山なんですね(地元の人からすると、えっ、って思うのでしょうが)。軽い気持ちで登ってみると、地元のトレッキング愛好会の方々や、山歩きが趣味みたいな方が、わりにしっかりした装備で登ってらして、ビックリした。

すでにへとへとだったし、そもそもトレッキングが目的ではないので、雌滝(めんだき)だけ見て戻りましたが、なかなか良い滝。水量もちょうど良くて、見飽きない滝でした。滝を見てぼんやり出来る…そんな年になったのか…とも思いましたが、しかし、こんな立派なトレッキング・ハイキングコースがあるなんて知らなかったなぁ。きれいに整備されていたのでガチ装備でなくてもそこそこのところまでは行けそう。今度は六甲山の山歩きってのも、なかなか楽しそうであります。

で、ようやく新神戸駅に到着して、構内の喫茶店で(ヘトヘトのカラカラだったため、喫茶店を見つけたとき、喜びのあまり二人して走って入店した)、メロンソーダにクリームソーダ。一気飲みしましたね、甘露でしたよ、甘露。無事新幹線に乗って、東京まで爆睡。

純喫茶アメリカン

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昨晩23時頃に新宿を出発した夜行バスは6時半ごろに千里に到着。7時ごろに梅田着。久しぶりの深夜バスは、冷房が効いていてものすごく寒かった! という以外はなかなか快適で(念のため寝袋代わりにロングダウンジャケットを持って行ったのだが正解だった)、2回ほどトイレ休憩も取ってくれたので、特に問題なかったです。私は夫と違って乗り物の中で眠れないタチなので、時間をもてあますのかなぁ…と少し心配しましたが、寝るしかない状況になると何とかなるもので、意外としっかりぐっすり寝ていた自分に苦笑い。

目的地は神戸なのですが、そこまで間があるので、周辺をぶらぶらします。夫が「前に大阪行ったときに寄った喫茶店で朝ごはん食べたい」というので、道頓堀までえっちらおっちら歩く。電車で移動しても良かったんですけどね、せっかく会社休んでるのに、なんで通勤時間帯に電車乗らなきゃならんのだ…と思ったら、選択肢は「歩く」しかなかった。

せっかくだから、お初天神や中之島の図書館なんか見て歩きながら、道頓堀方面へ。以前行った喫茶店というと、アラビヤコーヒーアメリカンだな。アラビヤコーヒーはフレンチトーストが美味しいし、アメリカンだったらホットケーキ。もちろん、コーヒーはどっちもよし。そう言ったら、夫は「じゃ、ホットケーキ」というので、アメリカンへ。好天に恵まれたのはいいものの、強すぎる陽射しにややバテ気味になっていたところで、ようやく到着。結構歩いたわ…。

ふたりとも、モーニングセットでホットケーキ。開店は昭和21年とのことですが、清潔感を保ちつつ、昭和30年代的なキッチュ感満載な店内がなんともいえずイイ。前回も朝に行ったのでモーニングしか選択肢はなかったのですが、ここは、喫茶店であり、レストランなのですよね(京都のスマート珈琲店みたいな感じ。店の雰囲気はだいぶ違いますけど)。朝も昼も夜も気楽に使える大箱の喫茶店、うちの近くにもあったらいいのになぁ。

ホットケーキは実にレトロな味わい。空気穴がたっぷりのシュワシュワな生地(スカスカとはちょっと違う)の表面にはすでにたっぷりの有塩バターが塗られていて、いい具合にしっとり。ここにシロップ(メープルシロップではない)をたっぷりかけてしっかりしみこませてから食べるのが美味しい。きりっとしたコーヒーともよく合います。夫もとても喜んでくれたし、良かったなぁ。

おにぎらず

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今日の午後からちょっと忙しいので、お弁当は食べ終わったら荷物にならないおにぎらずにした。具は、ツナマヨとにんじんサラダ。

おにぎらずってのは、ついつい具をたっぷり入れたくなっちゃいますが、少しは具を乗せてないところを作らないと接着面がなくなってしまうので、食べるときに崩れやすくなって食べにくいのね。でも、おにぎりより気楽でなかなかいいもんです。なにより、一度に沢山ご飯を食べられない私にとっては、具多めで作れるのがありがたい。

仕事が終わった後、会社の同僚と代々木上原のフグレントウキョウに行ってみる。「フグレン」というのはノルウェー語で「鳥」を意味するそうですが、お店のロゴのモデルはアジサシだそうです。北欧らしいシンプルでユニセックスなデザインを見るに、きっとイイお店なのだろうなぁ…と、気持ちが盛り上がります。

写真を撮りはぐったのでまぁ文字だけなんですが、非常に心地良いお店でした。カフェとして紹介されていますが、実際はコーヒーバーといった方が正解かも。基本、コーヒーしかないのです(夜はコーヒーも飲めるバーになる)。フードは多少あるけど、ほぼないと思った方が良い。その代わり、食べ物に関しては持ち込み自由なのです。富ヶ谷はおいしいパン屋さんも多いので、そういうところで買って寄って飲むのもいいかもね。

フグレンではエアロプレスで淹れたコーヒーも出しているので、興味津々で注文しましたが、んー、おいしかった。深炒りネルドリップのパンチのある味わいが好きな人にはちょっと物足りなさを感じるかもしれませんが、さらっとした味わいが好みの私にとってはかなり好み。淹れるところもじーっと見ていたのですが、フレンチプレスみたいにさくっと淹れられるものだと思っていたら、結構苦労しながら圧をかけつつ淹れていたので、意外に力がいるのかな? 同僚は本日のコーヒーを頼んでいたので飲ませて貰いましたがこちらも美味。どことは言わないけど、某チェーン店よりもはるかに美味しい(値段はほぼ同じ)。

店内は当然ながら北欧テイストでまとめられていますが、インテリアがというよりも、お店の雰囲気そのものが、なんだか日本ではないなぁという感じで、心地よかったです。外国人が多いというのもあるのですが、外だけらしくしつらえてもダメで、お客さんも含めての雰囲気なのだなぁとつくづく思ったのでした。

このあと渋谷に移動して、カフェっぽいお店でクラフトビール飲みつつ晩ご飯。ところで、何度か同僚と食事してみて思ったのですが、世の中には「女子ウケする食べ物」ってのが、本当に存在するのだなぁ、と。アヒージョはね、女子、好きですよね。

この後、新宿まで出て夫と合流し、一路、大阪へ向かったのでした。

豆甘露

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大分のお義母さんからいただいた、菊屋の「豆甘露」という冷菓。手前が「豊のせせらぎ(抹茶小豆)」、奥が「みぞれ粒栗(栗小豆)」。小ぶりなのですが、かなり大粒の大納言を使っていて、十分な満足感。手前は、豊後高田産の長命草も使っているそうです。長命草って沖縄野菜だと思っていたのですが、豊後高田でも作っていたのね。

長命草は沖縄だとサクナと言いますが、沖縄野菜だけになかなかこちらではお目にかかることがなく、沖縄料理の本を見ては「苦いのだろうな…」と思いつつも、(わたくし個人的には)興味津々な野菜の一つだったりします。高田でも作っているのなら、機会があれば買えるかもしれんなぁ。

豆甘露の中の長命草はあまり味を感じませんでしたが、お菓子としてはそれで正解。美味しかったです。ごちそうさま。

豚ロース塊でポットローストふう

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駅前のスーパーは時々塊肉に限って、5割引セールという訳の分からないセールを敢行している。先週末に寄ったらやっていたのですが、その日のセール対象品は、ヒレブロックとももブロックとロースブロックだった。バラ肉、肩ロース肉は見当たらなかったが、売り切れてしまったのか。

しかたないので、ロースブロックを買ったものの、とはいえ、なんとなくおしょうゆ味じゃないものが食べたい気分だったのでチャーシューを作る気分になれず、自力でスライスする気力もなく、リスクを承知でポットローストにする。参考にしたのは、高山なおみさんの『野菜だより』にある「キャベツと豚肉の鍋蒸し煮」。塩と粉のパプリカを揉みこんで一晩おき、焼き目をつけてから野菜と一緒にルクルーゼでじりじりと弱火で煮込む。

こんな感じで週末に仕込んでおいたものを、温め直して食べる。元ネタだと、たっぷりのキャベツと一緒に煮込むのだけど、ほんのちょっとしかなかったから、玉ねぎスライスで増量(それでも、煮ている間に溶けちゃった…)。じゃがいも、マッシュルームも一緒に煮込んだから、なんだか見た目は全然違う料理に。

ロースだからなぁ…と思いながらも、切ってみると、あら…、柔らかい…。食べてもぱさっと口に触ることもなく、しっとりと、美味しくいただけてちょっとびっくり。むしろ、脂がない分さっぱりしていて、うちにはちょうどいい。明らかに半信半疑顔で食べ始めた夫にも好評でした。しかしなんで、あんなに柔らかく仕上がったのかねぇ。謎だ。

さっぱりしたものが食べたいと、トマトサラダ。くし形に切り、グリーンオリーブスライス、青じそとみょうがの千切りを乗せて、オイポンドレッシングをかける。フルーツトマト(銘柄を忘れた)が安売りしていたので買ってみたのですが、美味しかった。しかし、昨今のトマトの種類の多さには驚くばかりですな。