日別アーカイブ: 2015/08/17

はたコロ

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近所のスーパーの魚売り場の加工品コーナーのところに売っている「ハタハタの一夜干し」なる商品が結構好きで、時々買います。頭と内臓を取って半干しした状態でパック詰めされているもので、薄く油を引いたフライパンで両面をしっかり焼いて、レモン汁をかけたものは、私の弁当の定番おかずのひとつです。ハタハタの干物だったら夫でも食べられるかな…とは思うものの、イマイチ自信が持てないので、食卓に出したことはありません。

ただ、先週、まとめて焼いておいたハタハタが弁当だけで消費しきれなかったので、思い切って、コロッケに転用してみました。イメージは、『高山なおみの料理』にあるタラコロッケです。ほぐして、骨を取って、マッシュしたジャガイモに混ぜてラグビーボール型に丸め、薄力粉、玉子、パン粉をつけてます。昨日作って冷凍しておいたので、揚げるだけ。コロッケは、火の通りを気にする必要がないので、(揚げるだけだったら)平日でも気楽です。貝割れ菜のざく切り、紫玉ねぎのスライスを添える。

ひとつつまんだ夫は、「うーん、ハタハタ臭いね」と言ってあまり食べなかったので、どうも、ダメみたい。ウスターソースをつけると美味しいですよと勧めたのだが、かたくなにつけようとしない。ソース、嫌いなのかね。ケチャップはドバドバかけるのになぁ。私個人としては、なかなか美味しかった…、という感想。ウスターソースはもちろんだが、レモン汁をかけてもイイ感じでした。しかし、夫のことを考えると、今度作る時は、魚はほぐした後に再度加熱してそぼろにしたり、スパイスやハーブを加えるなど、ひとつ手間を入れたほうがいいのかもしれない。

奥の平皿にあるのは、長岡巾着なすを蒸したもの。

昨日、近所のスーパーに行ったときに見つけたのですが、へー、変わった形のなすだなぁ…、普通のなすよりもちょっと高いなぁ…、でも、身がしまっていて美味しそうだなぁ…と、しげしげと眺めながら買うかどうか悩んでいたのですが、その時、通りがかった女性が、「あら、巾着なす、懐かしいわぁー」と言って、食べ方を教えてくれたのでした。その方は長岡の出身だそうで、あちらのほうでは、なすといえばずんぐり丸い形があたり前で、千両なすや長なすのような形は、東京に出てきて初めて知ったと言っていました。身も柔らかくて驚いたとも。

「長岡のなすはね、蒸して食べるのよ。皮向いて、厚めにスライスして、竹串がすっと通るまで蒸したら、冷蔵庫で冷やして生姜醤油で食べるの。これが一番おいしい。しっかり火を入れても崩れないから、乱切りにして、油炒めにしてもいいわね」

ここまで教わって買わないわけにはいかないでしょう、とかごに入れましたが、その女性は、「食べたいけど、この値段じゃね…」といって、スルー。でも、確かに、地元に帰れば箱単位でタダでもらえるものを、わざわざお金出して買わないよね。ちなみに、私が買ったのは、テニスボールよりちょっと大きいくらいのサイズで、2個300円でした(でもこれ赤札価格でして、本当は400円だったの)。

さっそく教わった通りに蒸してみましたが、包丁でスライスしただけでわかる、身のしまり具合。2センチ幅程度にスライスしましたが、火が通るまで10分ほどかかりました。でも、蒸しあがっても、普通のなすみたいに、ちっとも身がグズグズしていない。味はもちろんなすなので淡白ですが、身がしっかりしているので、食べごたえがあって美味しい。これは、焼いても揚げても麻婆にしてもいい感じだと思います。買ってみてよかったなー。地場野菜って面白いなぁ。

あとは、これまた弁当用に作って残ってしまった、干しタケノコの煮物。袋の表示通り、熱湯でゆでてから冷ましつつ戻すと柔らかく戻せて美味しい。残り半分はメンマ風にする予定。楽しみだー。