タグ別アーカイブ: 高山なおみ

はたコロ

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近所のスーパーの魚売り場の加工品コーナーのところに売っている「ハタハタの一夜干し」なる商品が結構好きで、時々買います。頭と内臓を取って半干しした状態でパック詰めされているもので、薄く油を引いたフライパンで両面をしっかり焼いて、レモン汁をかけたものは、私の弁当の定番おかずのひとつです。ハタハタの干物だったら夫でも食べられるかな…とは思うものの、イマイチ自信が持てないので、食卓に出したことはありません。

ただ、先週、まとめて焼いておいたハタハタが弁当だけで消費しきれなかったので、思い切って、コロッケに転用してみました。イメージは、『高山なおみの料理』にあるタラコロッケです。ほぐして、骨を取って、マッシュしたジャガイモに混ぜてラグビーボール型に丸め、薄力粉、玉子、パン粉をつけてます。昨日作って冷凍しておいたので、揚げるだけ。コロッケは、火の通りを気にする必要がないので、(揚げるだけだったら)平日でも気楽です。貝割れ菜のざく切り、紫玉ねぎのスライスを添える。

ひとつつまんだ夫は、「うーん、ハタハタ臭いね」と言ってあまり食べなかったので、どうも、ダメみたい。ウスターソースをつけると美味しいですよと勧めたのだが、かたくなにつけようとしない。ソース、嫌いなのかね。ケチャップはドバドバかけるのになぁ。私個人としては、なかなか美味しかった…、という感想。ウスターソースはもちろんだが、レモン汁をかけてもイイ感じでした。しかし、夫のことを考えると、今度作る時は、魚はほぐした後に再度加熱してそぼろにしたり、スパイスやハーブを加えるなど、ひとつ手間を入れたほうがいいのかもしれない。

奥の平皿にあるのは、長岡巾着なすを蒸したもの。

昨日、近所のスーパーに行ったときに見つけたのですが、へー、変わった形のなすだなぁ…、普通のなすよりもちょっと高いなぁ…、でも、身がしまっていて美味しそうだなぁ…と、しげしげと眺めながら買うかどうか悩んでいたのですが、その時、通りがかった女性が、「あら、巾着なす、懐かしいわぁー」と言って、食べ方を教えてくれたのでした。その方は長岡の出身だそうで、あちらのほうでは、なすといえばずんぐり丸い形があたり前で、千両なすや長なすのような形は、東京に出てきて初めて知ったと言っていました。身も柔らかくて驚いたとも。

「長岡のなすはね、蒸して食べるのよ。皮向いて、厚めにスライスして、竹串がすっと通るまで蒸したら、冷蔵庫で冷やして生姜醤油で食べるの。これが一番おいしい。しっかり火を入れても崩れないから、乱切りにして、油炒めにしてもいいわね」

ここまで教わって買わないわけにはいかないでしょう、とかごに入れましたが、その女性は、「食べたいけど、この値段じゃね…」といって、スルー。でも、確かに、地元に帰れば箱単位でタダでもらえるものを、わざわざお金出して買わないよね。ちなみに、私が買ったのは、テニスボールよりちょっと大きいくらいのサイズで、2個300円でした(でもこれ赤札価格でして、本当は400円だったの)。

さっそく教わった通りに蒸してみましたが、包丁でスライスしただけでわかる、身のしまり具合。2センチ幅程度にスライスしましたが、火が通るまで10分ほどかかりました。でも、蒸しあがっても、普通のなすみたいに、ちっとも身がグズグズしていない。味はもちろんなすなので淡白ですが、身がしっかりしているので、食べごたえがあって美味しい。これは、焼いても揚げても麻婆にしてもいい感じだと思います。買ってみてよかったなー。地場野菜って面白いなぁ。

あとは、これまた弁当用に作って残ってしまった、干しタケノコの煮物。袋の表示通り、熱湯でゆでてから冷ましつつ戻すと柔らかく戻せて美味しい。残り半分はメンマ風にする予定。楽しみだー。

豚ロース塊でポットローストふう

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駅前のスーパーは時々塊肉に限って、5割引セールという訳の分からないセールを敢行している。先週末に寄ったらやっていたのですが、その日のセール対象品は、ヒレブロックとももブロックとロースブロックだった。バラ肉、肩ロース肉は見当たらなかったが、売り切れてしまったのか。

しかたないので、ロースブロックを買ったものの、とはいえ、なんとなくおしょうゆ味じゃないものが食べたい気分だったのでチャーシューを作る気分になれず、自力でスライスする気力もなく、リスクを承知でポットローストにする。参考にしたのは、高山なおみさんの『野菜だより』にある「キャベツと豚肉の鍋蒸し煮」。塩と粉のパプリカを揉みこんで一晩おき、焼き目をつけてから野菜と一緒にルクルーゼでじりじりと弱火で煮込む。

こんな感じで週末に仕込んでおいたものを、温め直して食べる。元ネタだと、たっぷりのキャベツと一緒に煮込むのだけど、ほんのちょっとしかなかったから、玉ねぎスライスで増量(それでも、煮ている間に溶けちゃった…)。じゃがいも、マッシュルームも一緒に煮込んだから、なんだか見た目は全然違う料理に。

ロースだからなぁ…と思いながらも、切ってみると、あら…、柔らかい…。食べてもぱさっと口に触ることもなく、しっとりと、美味しくいただけてちょっとびっくり。むしろ、脂がない分さっぱりしていて、うちにはちょうどいい。明らかに半信半疑顔で食べ始めた夫にも好評でした。しかしなんで、あんなに柔らかく仕上がったのかねぇ。謎だ。

さっぱりしたものが食べたいと、トマトサラダ。くし形に切り、グリーンオリーブスライス、青じそとみょうがの千切りを乗せて、オイポンドレッシングをかける。フルーツトマト(銘柄を忘れた)が安売りしていたので買ってみたのですが、美味しかった。しかし、昨今のトマトの種類の多さには驚くばかりですな。

マントウとエビチリ

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お客様用に大量に(といっても16個ですけど…)仕込んで冷凍しておいたマントウ(レシピはもちろん『KOBEで極める! 世界のパン』で)を蒸し直す。冷凍マントウは凍ったまま湯気の立った蒸し器で6分ほど蒸すだけでOK。冷凍庫のにおいが付かないようにきちんとラップして冷凍しておけば、ほぼ作りたてと同じ美味しさが味わえます。

やはり、お客様に出した海老料理用の海老が少し残っていたので、それでエビチリに。我が家でエビチリと言えば、高山なおみさんのレシピ(『おかずとご飯の本』)に決まっております。たっぷりのざくぎり水菜と一緒に。マントウのおかずにぴったり。

鶏すき

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週末のお楽しみにと冷凍しておいた、ナカムラポートリーの中びねを解凍して、鶏すきに。

すき焼きのたれは、高山なおみさんの『おかずとご飯の本』にある、「地鶏のすき焼き」にあるレシピを、分量を半分にして作りました。すき焼きのたれというと、煮詰まるとこてこて味になってなかなかしんどいものですが、これはどれだけ煮込んでもあっさりしていて、最後まで美味しく食べられました。

鶏のほかは、根三つ葉、焼き豆腐、白滝、まいたけ、長ねぎ、餅巾着、飾り生麩。すき焼きには生卵が付き物ですが、今回は使わず。というか、卵がいらないほど、あっさりしていたのです。青みは本当はセリが欲しかったのですが時期的にもうなく、仕方なく根三つ葉に。ただ、これが大正解で、やたらと美味しかったのでした。すき焼きに根三つ葉、合います。

ナカムラポートリーの中びねは、名古屋コーチンとのことで、普段食べている鶏肉よりもはるかに歯ごたえの強い肉質なのですが、よく噛みしめるとしみじみと美味しい。なんとなく、茶碗でお酒を飲みつつ、つつきます。

ちなみに、すき焼き鍋はないので、(鉄の)フライパンで作っております。あああ、せっかくのすき焼き気分が台無し…と思いつつも、年に1~2回のすき焼きのためだけにすき焼きなべを買うのは、やっぱり不経済だなぁ…ということで、フライパンで我慢してます。

チキンカツと鶏刺し

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今年もナカムラポートリーから「東京の百貨店の催事に出店するよ」というお葉書が届く季節になりました。例年は新宿伊勢丹で春に行われる「京都歴代のれん市」の時にお知らせが来るだけでしたが、なぜか今年はそれより前に小田急百貨店で催される「京の老舗めぐり」に出店するお知らせも来たので、いそいそと買いに出かけたのでした。ようやく、客として認めていただいたってことなんでしょうか。ま、特に深い理由はないでしょうけど。

小田急の催事は18日から23日まで。18日に馳せ参じたい気持ちでいっぱいでしたが、いまや会社員だけに、平日に生肉を買うのは無理がある。帰宅時によるのは十分可能だけど、せっかくの美味をあわただしくいただくのもなんだかイヤ。そう考えると、ベストは日曜日である、今日しかなかったのでした。まぁ、1ヶ月後には新宿伊勢丹にも来るからね…と思うと、この催事中には1回しか買えなくても、まぁ、よい。

午前中に買いに行ったのですが、日曜だから混んでるかな…と思ったら、ガラ空きで拍子抜け。ちょっと寒くて小雨が降ってたとはいえ、それにしても…というくらい人がいなくて、ほんとに今日は日曜か? と思ってしまったほど。おかげでゆっくり買い物ができました。店頭には毎年お目にかかるお姐さんがいらっしゃっていましたが、相変わらずの客あしらいにはほれぼれします。久しぶりだったので興奮していろいろ買おうとしてしまいましたが、お姐さんの「腹八分目にしとき」のひとことでハッと我に帰り、一番のお目当てだった若様のテバ(胸肉)とキモ(レバー)だけ買ってすたこらと帰宅。

鶏肉だからいろいろ食べ方はあるとは思いますが、しかし、ここの鶏肉を買ってきたら、もう、食べ方は決まっているんです。まずは、皮をはぎ、ささみの部分を切り取って、冷蔵庫へ。これらは後日に塩胡椒炒めに。当日はいちばんいい身の部分を食べますが、1/3ほどは薄くそいで刺身に、残りはチキンカツにするのが定番です。あきもせず、毎年毎年同じ食べ方ばかり。でも、この刺身とチキンカツが食べたくて、毎年楽しみにしているのですもの。

チキンカツも、以前は、胸肉1枚をフライにしていましたが、今は、厚み1センチ弱ほどにそぎ切りして、衣をつけて200度の高温でさっと揚げるようになりました。生食できる肉を使っているから、揚げるのも気楽です。添え物は、レタスのざく切りと、カリフラワーとじゃがいもマッシュ(『高山なおみさんののんびり作るおいしい料理』)。

刺身はわさびしょうゆで、チキンカツは塩とレモン汁でいただきましたが、なんでこんなにおいしいのかなぁー、と思うくらい、美味しかった。今年は伊勢丹の催事も残っているから、あともう1回楽しめるぞー。

牛丼

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少し前にペッパーステーキ用のお肉を買ったときに、「お買い得!」という札につられて少しだけ買っていた、飛騨牛切り落としを使って牛丼を作る。解凍してしみじみと肉を見てみると、いったいこれのどこが切り落としなのだ! といいたくなるようなとても美味しそうなお肉でした。

普通に塩胡椒して食べたい…と思ってしまいましたが、牛丼とのリクエストがあったので初志貫徹。高山なおみさんの『おかずとご飯の本』、瀬尾幸子さんの『のっけごはん100』のレシピを参考にしながら、適当に作る。2人のレシピの最大の違いは、高山さんは煮汁のベースにだしを使いますが、瀬尾さんは使わずに水でのばすところ。ふたりともお酒がお好きで関東の方だからでしょうか、醤油の勝った味付けなのは似ているなぁ…と思いました。

ただ、うちは、煮物系はなんにしても、夫の好みでかなりアマ味強めの家でして、その辺、案配せざるを得ない。たまたま残っていただし100ccに、みりん、砂糖、醤油、ちょっと残っていた赤ワイン、玉葱の千切りを入れて、玉葱がしんなりするまで煮込んだら、食べやすい大きさに切った肉を入れて、さっと火を通す。これでおしまい。

ワインのせいで不思議な酸味がかすかに残りましたが、しかし、なかなか上出来な牛丼でした。

ゴーヤーチャーハン

ゴーヤーチャーハン by nekotano

去年はあんなに食べていたゴーヤーチャーハンでしたが、今年はなんと、これがお初。じゃぁ、今年は何食べてたんだろう…と思い返すと、ごまだれうどんばっかり食べていたような気がします。ゴーヤーチャーハンだってさほど面倒な料理じゃないのに、それよりさらに簡単なものばかりを作っていたとは、たるんどる。

ゴーヤーチャーハンは、こちらのレシピを参考に。元ネタは、高山なおみさんの『うちの玄米ごはん』にあるレシピだそうですが、本だと確かバターと削り節が入っていたっけな。それはカットして、その代わり桜えびを入れています。味付けは、醤油でもいいのですが、やはりナンプラーのほうが断然いい。玄米の香ばしさや甘みとよく合います。

久々に食べましたが、やはり、この組み合わせはすばらしい。ゴーヤーは炒めすぎない方がおいしいです。

かつおのたたき

かつおのたたき by nekotano

先日作ったかつおのたたきが夫に好評で、珍しく「また食べたい」というので、かつおを買いに行ったらどこにもなく、普段あまり使わない魚屋さんを覗いたらひと切れ残っていたので、それを買う。

珍しく、バリバリに皮が残っている切り身で、パリパリに仕上げるべく気合を入れて焼いたが、夫には不評だった(林のり子さんは『かつおは皮がおいしい』と仰っているけれど…。ちなみに、このエッセイは切れ味良くて大好きです)。おまけに生臭いと言われて、1切れ食べたらあとは一切手を付けず、散々だよ…。こんなんだったら、いつもの魚屋さんで、もっと安くて美味しそうなお魚があったから、それを買えばよかった…、しくしく。

ピーマンのさっと炒め(『こねて、もんで、食べる日々』)、カリフラワーとじゃがいもマッシュ(『高山なおみさんののんびり作るおいしい料理』)、かぶの水キムチ風(『なすんじゃさんのキムチ・ナムルとおかずの教室』の「セロリの茎のキムチ」のセロリを、かぶに置き換えて)。

マグロカツ

マグロカツ by nekotano

キハダマグロが安かったので、小さめのサクを買う。ヅケもいいけど、ちょっと量的に寂しいから、カツにしよう。まぐろカツはレアに仕上げるのが肝要。グズグズせず、衣が色付いたらすぐに引き上げる。

小振りなサクとはいえ、カツにするとなかなかのボリュームになって、嬉しい食べ応え。青じそ、みょうがを刻んだのを添え、辛子を添えたポン酢につけて食べました。これは、夫も喜んで食べていたのでよかった。

キャベツの千切りサラダ、ピーマンのさっと炒め(『こねて、もんで、食べる日々』)、カリフラワーとじゃがいもマッシュ(『高山なおみさんののんびり作るおいしい料理』)。

カリフラワーとじゃがいもマッシュ

カリフラワーとじゃがいもマッシュ by nekotano

調布パルコのこだわり市場で、美味しそうなカリフラワーとセロリがあったので買って帰る。

たまたま、直売所で新じゃがをかったばっかりだったので、それと一緒に、カリフラワーとじゃがいもマッシュを作る(『高山なおみさんののんびり作るおいしい料理』)。

マッシュ自体は美味しく作れたのですが、カリフラワーを切り分ける際に、驚いたことがひとつ…。おー、立派なカリフラワーやね、さすが有機無農薬…と思いながら包丁を入れたら、小房と小房の間に、大変立派に丸々太った芋虫が中にいたのでした。さすがの私も素手でつまむには少し躊躇してしまい、苦戦しながら箸でほじくりだし、適当な容器に入れて、あとで、適当に外に置きに行くかね…と思いつつ料理に戻ったのですが、気づいたら、夫がさっさと処分していいて、少し申し訳ない気分。私も純然たる博愛主義者ではないので、この手の存在は結果的には処分しちゃうのですが、どうも、自分が直接手を下す形で処分するのは、なんだか気が進まない…んですよねぇ…。偽善者だな、と思うのですが。

カリフラワーは確かに美味しかったのですが、冬場のものと比べると甘みが少なかったような気がします。じゃがいもも新じゃがなので、冬に作るのより、全体的にさっぱりな味わい。これはこれで悪くないものの、この料理に関しては、もう少しヒネた芋で作るほうが似合っている料理かもしれない…と思いました。

アスパラをさっとゆで、セロリは生のままスティックに。最近、セロリをおいしいと思えなくなってきているので、こういう有機無農薬な野菜だったらどうかな…と思って買ってみましたが、やはりさほどの美味しさを感じなく。好みが変わってきたのかなぁ。

太刀魚の塩焼き、かぶの水キムチ風(『なすんじゃさんのキムチ・ナムルとおかずの教室』の「セロリの茎のキムチ」のセロリをかぶに変えて)。