日別アーカイブ: 2016/11/21

リベンジの夕餉

白子ポン酢

先日たらふく海産物をご馳走して貰った私ですが、本当ならば、あの日、あの店で、毛蟹を食べている予定でした。食べなかったのは、「要予約」だったことに気づかなかったからです。その時の、私の落胆ぶりがあまりに哀れに見えたのでしょう、なんと、再び同じ店でご馳走してくれたのでした。今度は、ちゃんとカニを予約して…。

ただひとつ残念だったのは、予約した際に「毛蟹はないから、イバラガニでいい?」と言われたこと。ないのか、無念…。夫はカニに全く興味がないので、毛蟹もイバラも同じものだと思ったらしい。そもそも、タラバとズワイの違いもあやふやなので、仕方ないのですが。イバラガニというのは、タラバの仲間だそうで、足数本食べたら、かなりお腹一杯になるよ、とのことなので、だいぶ大きなカニなのでしょうね。タラバも大好きなので嬉しいのですが、脳内では、味噌がパンパンに詰まった毛蟹をちびちびほじくり返しながらいじましく楽しむ…と言うことを想像していたので、だいぶ、方向性は変わってきました。でも、カニなので嬉しい。タラバ食べるの、何年ぶりだろうなぁ。

いそいそと仕事を切り上げてお店に行き、「では、早速、カニを…」と言ったら、お店の人が、ええ、もういきなりカニかい!? って顔をしたので、ああそうかと、先に、お酒2合(夫は烏龍茶)と、おすすめメニューの鱈の白子を注文。思ったよりも早く出てきたそれは、いい塩梅に火を通されて、程よい弾力の皮をかみ切ると、クリーミーな味わい。ただただ美味しいなぁ、と、ご機嫌になる。

蟹の酒蒸し

最後の白子を食べようとしていたところで、お待ちかねのイバラガニ。一斗缶の半分のサイズの缶(9リットル缶)に入ったまんまで、やって参りました。お酒を入れて、2分ほど火を通しただけ…って、言ってたかな。

そんな短時間でいいの? と思いながら食べたら、あらびっくり、すごい半生。タラバと言えば、ガチガチに火を通したものしか食べたことがなかったから、初めての味わいで、驚いたなぁ。カニ独特の甘みよりも、珍味感というか、強いうまみが先立つ。でも、磯臭いとか、海水味だということはなく、いい塩梅。何となく食べてしまうが、あとからじんわりと美味しいな…と記憶に刻まれる感じでした。夫は、比較的火がしっかり通った身の部分を食べて、「カニって結構美味しいね」と言っていたけど、本当のところはどうだったのだろう。それでも、食べてるときはそれなりに楽しそうだったので、ご馳走して貰った立場としては、ああよかった…と思いましたが。

二人だったらこのくらいの量で十分だと思うよーということで用意して貰った量ですが、私はまだ食べられたな…。今度築地に行くときはカニも見よう…と思いました(今まで興味がなかったので、チラリとも見たことがなかった)。今度は、家でやるか。カニパ。

この後、缶の底に残った汁で、雑炊を作って貰ったのですが、これが、しみじみ美味しかったです。来た瞬間に、さっと食べてしまったので写真はなし。シメ雑炊をこよなく好むゆえに仕方ないのですが、しかし、どんだけ、がっついてるんだ…とも思う。でも、美味しかったなぁ。

明太子

夫が、カニの合間に注文していた、自家製焼き明太子。焼きじゃなくて、炙ってるだけだよね…って思うけど、魚卵は中までしっかり火を通す派の夫が、なんの抵抗もなく、美味しくいただいているってだけで、食べずとも美味しいことは分かります。1切れ貰いましたが、やっぱり美味しかったです。

じわっと、カニでお腹一杯になってきたので、ここでシメ。カニのボリューム、侮れない。でも、美味しかったなぁ。ごちそうさま。

AN STAND

海産物ばっかり食べると、最後は、甘い物で口直しをしたくなる。気分的にはクリーム系だったけど、駅の近くで軽く食べてゆっくりできるところとなるとピンとこなくて、前回と同じく、新宿新南口のとらやのAN STAND。

2日前も、青山のTORAYA CAFEであんペーストコッペを食べてるのに、またしても同じのか! と思ったのですが、食べると、趣がだいぶ違う。青山のは、あんペーストとクリームチーズを挟んだもので、ひんやり冷たい(後で知ったのだが、青山店限定の味だそうです)。ここのは、あんペーストだけを挟んだ、あんコッペ。ほんのり温められて、ふんわり柔らか。心なしか、香ばしさが加わった感じ。

コーヒー飲みながら、もぐもぐしてると、夫が妙に物静か。なぜだ…と思ったら、向かいのカップルの会話を聞くことなしに聞いてたんですね。カップルと書きましたが、多分違います。私のカンでは、恐らく、大学のゼミの同期(ってだけの間柄)。でも、なんかお似合いな感じだったんですよ、いきなり、音楽の話なんかしちゃってさ。でも別に音楽の話がしたいわけじゃないんだろうなーって感じが、なんだか、おじさんおばさんのほうがそわそわしてしまったのでした。