日別アーカイブ: 2011/08/10

資生堂パーラー

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新橋演舞場で催されている8月花形歌舞伎の1部を観に行ってきました。今月は3部制なので1回あたりの上演時間が普段より短め。これくらいの長さだと観るほうはラクでありがたいです。

今回の演目は「花魁草」と「櫓のお七」。

「花魁草」は北條秀司原作の新歌舞伎で、元は七世尾上梅幸に当て書きされたものだそう。安政大地震で焼け出された吉原の女郎と芝居小屋の大部屋俳優が出会い栃木でつつましく暮らしていたのだが、あるとき芝居小屋の座元とその贔屓客がやってきて芝居に戻らないかと言う。それを聞いた女は男を江戸まで送り届けた後こっそり姿を消す。6年後、淡路屋という屋号をもらって大成した男は、栃木まで巡業に出て大々的な興行を行う。その晴れ姿を遠くから見た女はひとり涙するのだった。

まぁそういう話なんですが、女性の心理が細やかに書かれていて、正直ちょっと泣けました。劇中でも出てきますが、この女郎はいわゆる「可愛い女」というやつで、彼女の決断は今時流行らない生き方ですし、自分自身もあまり好まない考え方ですが、それをあれこれ言うのはヤボってもんでしょう。情の深い女という役が福助丈にぴったりという印象でした。

「櫓のお七」は、八百屋お七をテーマにした舞踊で、人形振りで見せるのが見どころです。人形振りは、阿古屋に出てきた岩永左衛門(猿弥)に続き2回目でしたが、岩永はちょっとした道化として人形振りで見せていたのに対し、こちらはそういうお笑いは一切なし(その前段は侍女とのコミカルなやり取りで笑いを誘っていましたが)。まさに人形浄瑠璃をそのまま持ってきたような、不思議な踊りでした。

ところで、私はこれを見ている最中、「ガラスの仮面」の「石の微笑」を連想してしまいました。話が全然違いますし、あれは人形振りじゃなくて、ホントに人形の役なんですけどね。顔も体も人形になっての踊りはさぞや大変だろう…と思いながら見ていました。楽しかったです。

今月の歌舞伎は、全部友人と一緒に見るので、もちろん今日もご一緒。彼女は普段一等でしか見ないから三等で大丈夫かいな…と思ったが(三階席から見る舞台の小ささに驚いていた様子だったが)、まぁ我慢してもらおう。彼女によると、十月花形の「義賢最後」は「めっちゃおもろいよー!!」ということなので、これは頑張っていい席を取らなくては…と気を引き締める。

で、舞台が終わってから資生堂パーラーへ行き、お昼ごはん。メニュー見て「5000円もするカレー(伊勢海老入っている奴)あるよー、うひゃー」などと言いながら、結局オムライスとミートクロケットを注文。「シェアしたいんです」というと、きれいに半分にして出してくれます。ありがたや。

しかしですね、このオムライスは、ホントのホントにおいしかったです。近いうちにまた食べたいです。

ガラスの仮面 (第5巻) (白泉社文庫)

ガラスの仮面 (第5巻) (白泉社文庫)

とっておきの銀座 (文春文庫)

とっておきの銀座 (文春文庫)

レバニラ

カテゴリー: つくる | 投稿日: | 投稿者:

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友人と別れて、私は東劇のシネマ歌舞伎で「女殺油地獄」を観る。12日までなんでね、もう観ないといけんのよ。

これは2009年6月のさよなら公演で上演された、仁左衛門の一世一代の舞台。さすが一世一代の舞台らしく、お吉に孝太郎、お光に千之助、小菊/おさわに秀太郎、徳兵衛に歌六と、脇も素敵。

私は、おさわと徳兵衛が豊嶋屋の店先でごちゃごちゃやるシーンが好きなのですが、やっぱりすごくよかった。んでもって、仁左様は鼻血が出そうなほどかっこよく、最後に殺意が目に宿るシーンはものすごく気持ち悪くてまたそれがよい。2月に見た染五郎丈の与兵衛もよかったが、この殺意のシーンの気持ち悪さは仁左様のほうがはるかに気持ち悪くて、インパクトも強かったように思う。

この日は、夫が夜まで外出するので、夜も外で済ます予定だったのだけど、なんとなく気がそがれてしまい、三越の地下でおいしそうな鶏レバーを買ったので、レバニラ作って一人晩酌といきますか…と、保冷剤を山ほど詰めて貰って帰宅。

帰宅途中に夫に「名古屋コーチンのレバー買ったから、レバニラ作っちゃうぜー」と自慢メールしたら、「俺も食う」と返信してきたので、あわてて帰宅してちゃちゃちゃとレバニラ。

これがびっくりするほどおいしかったんですが、なによりおどろいたのは、レバーが好きでない夫が「ものすごくおいしいっ」と言って食べていたこと。うーむ、さすが名古屋コーチン。牛肉よりはるかに安いし栄養価も高いのだから、せっせと食べよう…と思いました。

ドトール

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朝、急に夫が「外で朝ごはん食べようぜ」というので、府中本町駅前のドトールへ。府中は会社とか工場は多いのですが、オフィス街ってわけじゃないので朝早くから空いている店って少ないんですよねぇ。

店内は仕事前の一服をする人で満席。7時45分を過ぎるとさーっと人がいなくなっていったので、8時始業の方が多いのでしょうか。

ミラノサンドを半分こして、新聞読みながらお茶しました。