日別アーカイブ: 2016/12/17

ハンバーグ弁当

IMG_20161217_191018_resized_20161217_111228765.jpg

今年最後の観劇。十二月大歌舞伎の2部と3部を一気に観ます。3部制ってのは、どれかひとつだけ…と言う人にはありがたいと思うのですが、とにかく、上演されているものは全部観る! と言う人間にとっては、結構しんどいものでして、しかも、1月の公演は、歌舞伎座、新橋演舞場(しかも、17年は昼夜公演)、浅草公会堂、国立劇場と、4ヶ所もあるわけで、そのための体力と資金的な準備も必要だというのに、十二月に3部制って、いじめかよ!? と内心愚痴りたくもなります。

どこかひとつはパスしようかなーと思ったのですが、正直どれも捨てがたく、結局全部観る羽目に。中車さんが出るので楽しみだった「吹雪峠」は、遅刻して最後の15分しか観られなかったけど、他の出演者が、松也さん、七之助さんだったこともあって、普通の舞台かと思った。というか、これも歌舞伎だと言うことにいつも驚いてしまう。「寺子屋」は、勘太郎さんの松王丸に松也さんの源蔵、もう世代交代の時期なんだなぁ…としみじみ思ってしまった。

2部が濃いめの話で固めてきたのと対照的に、3部は玉三郎さんの舞踊2題。「二人椀久」に「京鹿子娘五人道成寺」。二人椀久もよかったが(ものすごくいいシーンで、豪快にくしゃみをしてしまい、周囲の人には大変申し訳ないことをしました…)、圧巻は娘道成寺。玉三郎さんを筆頭に、七之助さん、勘九郎さん、梅枝さん、児太郎さんの4人の若手が入れ替わり立ち替わりしながら踊ります。それでも、見た目も動きも一番美しいのは玉三郎さん…というね。眼福でした。ひとときの幸せに浸りました。

お弁当を作り損ね、地下のコンビニでも食べ物を買い損ねたので、2階西側売店のハンバーグ弁当で。ご飯とハンバーグだけという、やたらと潔い弁当です。500円。開演前に予約して、幕間に取りに行くと、温かいままのものを渡してくれます。美味しかったし、量も小ぶりでありがたいのですが、ちょっと素っ気なさ過ぎるかなぁ。せめて、漬け物くらいそえてくれてもいいかな…とか思っちゃうのは贅沢でしょうか。