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ヨーロッパ軒

京王百貨店の催事「福井県 越前・若狭の物産と観光展」に、ヨーロッパ軒がイートインでやってくると知って、夫と一緒に食べに行く。

ソースカツ丼ってあんなにおいしいのに、東京だとなかなか食べられないので、こういう機会は貴重。しかも、かねてより行ってみたいなぁと思っていた、ヨーロッパ軒なので、なお嬉しい。

本当はもうちょっと後ろの時間で食べたかったのだけど、昼時の混雑には遭遇したくないという夫の強い希望により、10時半に昼食と相成った。さすがに朝からカツ丼という客は少なく、人もまばらなイートイン会場で、しんみりと待つ。イートイン会場には、越前そばの店も出店しており、そばとのセットもあったが、もちろんカツ丼オンリーで。

ほどなく、レトロな蓋つき丼で供されて、ウキウキしながら蓋を開くと、蒸気で蒸されたカツがどんと目に入って気分が上がります。ソースはウスターっぽいんだけど、ソースというよりも、しょうゆっぽいというか、甘口なんだけど、ご飯に合う味。パン粉がものすごく細かくて(この後、パお店で使っているパン粉が売られていたので買ったのだけど、粉? と思ってしまうくらい細かかった)、薄付きなので、ソースとの絡みが程よくて、さっぱり食べれていいです。おいしかったなぁ。

ただ、食べ終わってつくづく思ったのだけど、私、ソースカツ丼だったら、新潟のとんかつ太郎のほうが好みの味かも。だからと言って、ヨーロッパ軒のがおいしくないとか、もう食べないとか、そんなことは絶対なく(来年も来てくれるのなら絶対に食べに行く)、ほぼ同じような料理なのに、それぞれ味わいは異なるのが、面白いなぁと思ったのでした。

この後、夫と別れて国立劇場に移動し、恒例の音羽屋正月公演を観に行く。今年は「菊一座令和仇討」というもので、南北の曽我物をアレンジしたものだそう。正月らしい趣向を沢山盛り込んだ、楽しい芝居でした。もうすでに1月もほぼ終わりという時期なのですが、役者の皆さんが揃って「おめでとうございます」というのを観るのは、やはり良いものだなぁとつくづく思った。

松竹も国立も、1月公演は、ロビーをお正月らしい趣向で飾ってくれているのだけど、国立だと例年吉徳の飾り羽子板が飾られていて、幕間に眺めるのは、結構楽しい。

羽子板だけ見て、元ネタが分かるとかっこいいのだろうけど、私は2/3くらいかな。もう少し真面目に観よ…と毎年思うのだけど、どうだかな。

カボチャのニョッキ

カテゴリー: 夕食 | 投稿日: | 投稿者:

かぼちゃってあまり食べる機会がないのだけど、嫌いというわけではなく、むしろ好きな野菜。なのに、あんまり積極的には買わない野菜でもある。なんでだろう。

かぼちゃを買えば、たいていは、有元葉子さんのピーマンとカボチャの煮物(『和のおかず』)にするか、ニョッキになる。ウー・ウェンさんの本にはかぼちゃを使ったものが案外多く、作ってみたいものも色々あるのだけど、なかなかチャンスがない。それほどに、わが家では、かぼちゃ=ニョッキのイメージが強いのだった。

ほぼニョッキになる理由は、適当に作ってもサマになるというところで、確かに手数は多いのだけど、あんまり頭を使いたくない…という時に作るのに最適なのです。

カボチャを加熱して(レンチンでも蒸してもいい)、皮の部分を外してからマッシャーでつぶして計量。その25%の重さの薄力粉を加えてしっかり練って(適当に混ぜるだけだと茹でたときに分解するので、しっかり練っておく。堅かったら、ほんの少し水を加える。溶き玉子を入れてもいい)、棒状にして、切り分けて、適当に丸めてつぶして、塩(パスタと同じく10%)を入れたお湯でゆでる。なお、粉は25%以上入れてもいいけど、そうなるとニョッキというより、餅とかほうとうっぽくなる。これはこれでおいしい。

ソースは、ほぼ、ゴルゴンゾーラクリーム。ゴルゴンゾーラ(ドルチェでもピカンテでもいい。私はドルチェのほうが好み)30~50グラムに(状況や気分でチーズの量は塩梅)、生クリーム100グラム(純生であれば、パントリークリームでもいいです)をフライパンに入れて火にかけ、チーズを溶かしつつしっかり沸かしたら(ごぼごぼ沸かしてとろみをつける)、ニョッキを入れて、ざっと混ぜ合わせておしまい。

ニョッキを入れてからは、あんまり煮詰めないほうがおいしい。夫がこのソースが好きなので、今日はつゆだくっぽく仕上げる。

あとは、茹でブロッコリーにプチトマト、パプリカ。

焼うどん

カテゴリー: 昼食 | 投稿日: | 投稿者:

私は焼うどんって、時々食べたくなるんですよね。もちろん、しょうゆ味の。たぶん、ぶに麺(いわゆる伸び切った状態の麺)が好きだから、というのもあると思います。

対して、夫はぶに麺を好まないので(バリバリの讃岐うどん派)、これを出すのは遠慮がある…のだけど、今日は食べたい気持ちが勝ったので、出してしまうよ。半端野菜を一掃できるのも、いいところ。

食べてしまえば、「結構おいしいね」となるんだけど、毎日だとノーサンキューってのがありありとうかがえたお昼ご飯でした。私は満足です。

黒酢から揚げ

普段、鶏もも肉と鶏むね肉を1枚ずつ買い置きしているんだけど、もも肉はから揚げに、むね肉はチキンカツになることが多い。

なんかこう、もうちょっとバリエーションをつけたい気持ちもあるんだけど、やっぱりこれがおいしいんだよなぁ…を繰り返した挙句に、これしか作れなくなってしまった。年取ってからバリエーションを増やすのって、結構大変なんだよなぁと、年取ってみてよくわかります。皮ぱりぱりのチキンソテーとか、シンガポールチキンライスとか、蒸し鶏とか、ユーリンチーとか、照り焼きとか、そういうのも作りたいんだけどなぁ…と思いつつ、もう一生作らない気もする。わからんけど。

今日も結局、ウー・ウェンさんレシピ(『気づいた人から実践! 暮らしまわりの・知恵袋』)の黒酢から揚げ。元ネタにした雑誌記事は、レシピではなく、ウー・ウェンさんの暮らし方を伺うというのが眼目なんですが、何回読み返しても(特に、朝起きたら床掃除をする…のくだり)、「すごい…、私も明日から真似しよう…」と思いつつ、数日で終わる…を繰り返して今に至っています。でも、すごく好きな記事で、時々読み返します。ウー・ウェンさん、ほんとステキな方だなと思います。

皮をはいで(うちは夫が嫌いだから外しているだけで、付けたまま切り分けて全然問題ない)、少し大きめに切った鶏もも肉(250~300グラムほどで、おおよそ8個)を、濃口しょうゆ、黒酢各大さじ1、ジンジャーパウダー小さじ1を混ぜたものに20分ほど漬け込む。以前はもっと長く漬けていたんですが(何なら半日以上)、漬ければ漬けるほど肉が硬く揚がることに気付いてからは(肉から水分が出るので)、20分を上限とするようになりました。地鶏を使うことが多いので、なお硬くなりやすいのね。

軽く漬け汁を切って、まずは薄力粉大さじ2をしっかり揉み込んだ後、片栗粉大さじ2をまぶしてなじませたら、170度の油で揚げる。衣を薄力粉+片栗粉とするのも、同じ理由で、もう片栗粉だけの衣は堅くてしんどいのだ。ただ、薄力粉だけだとふんにゃりして、食べててなんとなくつまらないので、最後に片栗粉をまぶす感じで衣をつける。今のところ、この手順でちょうどいいです。

2度揚げのコツが未だによく掴めないので、やや高めの170度で5分ほどの1度揚げ(衣をもう少しぼってりつける時は7分ほど)、バットにあけて5分ほど放置して余熱で通す。衣のガリっと感をそれほど欲しているわけではないので、私はこのやり方で落ち着きました。

青菜炒めを添えて、茶×緑で、少し格好がつきました。

スシロー

カテゴリー: 昼食, 外食 | 投稿日: | 投稿者:

お昼はスシローへ。多分、かにフェアを狙って行ったのだけと思うのだけど、生の本ズワイガニがこの日はなく、全部茹でカニで、ちょっとがっかり。

とか言いながら、店内殻むき本ズワイガニとかに味噌和え、 ボイル本ズワイガニ2貫、  かにてんこ盛り×2と、結局かにばかり食べる。

多分、かに味噌を消費したいからなんだろうけど、特に今日は、かにの身と抱き合わせになっているお皿ばっかりで、回転ずしのかに味噌はそんなに好きではない私としては、なんとなく、スン…としながら食べる。かにはかにだけで食べたいんだけど、回転ずしにそれを望むのは、無理な話なのか。

とか言いながら、かにてんこもりを、2皿も食べた。正直、かに味噌なくていいんだけどなぁ…と思いながら。でも、かにはおいしい。

生っぽいものも食べたくて、天然車エビ食べ比べ(生・漬け)。あと、なんとなく、むらさきいか。

夫は、 サーモン、 エビ、 まるまるホタテ貝柱、 ツナサラダ、 かに風サラダ。いつものラインナップ。

のどぐろとにしんかずのこさけいくら

晩ご飯も、京王駅弁大会で買ってきたもので。

私は、神尾弁当の、のどぐろとにしん かずのこさけいくら。呪文のような名前ですが、まさにその名前通りのお弁当で、一見くどそうに見えつつも、酢飯なので案外さっぱり食べられました。

神尾の数の子ずしって、食べてみたい駅弁のひとつなんですが、何となくこんな感じなのかなーってのが分かったのも、ちょっと嬉しかったりして。

夫には、万年屋の三浜(さんぴん)たこめし。

万年屋のホームページを見てびっくりしたんですが、以前食べておいしかった「ダイダラボウのはまぐりめし」って、今はアクアワールド大洗水族館でしか(しかも、土日祝のみ)売っていないんですってね。もともとレアだったけど、ますますレアなお弁当になっていたのね。大洗は遠いな…。

駅弁って、手書き風のフォントで商品名をデザインするものが多いような気はします。

とり御飯

京王駅弁大会で駅弁を調達した後、寿新春大歌舞伎の昼の回へ。

正直に言うと、吉右衛門が出る素襖落だけ見られればそれでよかったのだけど、それだけ見て帰る…なんてことは、やっぱり私にはできない…。素直に、醍醐の花見、奥州安達原(袖萩祭文)、素襖落、そして河内山と全部観る。観終われば、ああやっぱり全部観てよかった…と思うのでした。

幕間に食べたのは、松浦商店の「復刻 とり御飯」。現在は、「天下とり御飯」という名前で販売されているロングセラー駅弁で、小松左京氏がお気に入りだったことでも、知られているそうです(小松左京ライブラリ)。

後日読んでみましたが、『首都消失』の冒頭に、主人公が名古屋から東京に向かう新幹線の中で、脳内でつぶやきながら食べるシーンで登場していました(井之頭ゴローさん状態)。全然本編と関係ないトピックなのに、結構なボリュームを割かれていて、ちょっと笑っちゃいました。でも、自分の好きなものは語りたいというのも、なんか、分かる。

ちなみに、今回の京王駅弁大会の対決企画では、オリンピックイヤーということで、昭和39年とか金とかメダルにちなんだテーマで展開しており、今回の昭和39年当時の駅弁を復刻させているそうです。だから今売られている「天下とり御飯」とは、おかずの中身が大分違いました。

こちらの記事によると、チューリップを再現するのが一番難しかったそうで、確かに、今って、チューリップって売ってないもんなぁ…と思いながら、ありがたく頂いたのでした。

スープで炊いたご飯にちょっと甘い玉子そぼろがよく合って美味しかったです。おかずも、チューリップにチキンカツ、チキンロールととりづくしで豪華だし、甘い酸っぱいの副菜も揃えて、バランスのいいお弁当でした。