月別アーカイブ: 2017年1月

鰰すめしといくら数の子弁当

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京王駅弁大会も明日で終わり。ただ、最終日は終了時間が早いので、わたし的には今日が実質的な最終日。それに、輸送駅弁で夕方まで残っているものは、毎日ほぼ同じ顔ぶれとなってきているので、もうあまり新鮮みがない。どうしようか…と悩んで、昨年食べておいしかった、「天然真鯛弁当」「比内地鶏重」を作っている関根屋のお弁当があったので、今年はそれで。

「鰰(はたはた)すめし」(秋田駅)と言う名前ですが、酢飯の具合はマイルド。その上に錦糸玉子が敷き詰められ、生姜醤油味の焼き鰰が3尾。ご飯によく合っていておいしい。ふきの青煮、酢蓮、紅生姜、いぶり人参。おかずは、さやいんげんとにんじんの信田巻煮、ぜんまい煮、しぞあんず。去年食べたお弁当同様、いろいろ気配りの利いたちょっと嬉しいお弁当でした。

夫には、いくら数の子弁当(網走駅、モリヤ商店)。確か、京王の駅弁大会には今回が初出店だったような。後半から登場した1軒で興味はあったのですが、幸いにも、客待ちゼロ状態のときに通りがかったので、これ幸いと1つ購入。売り子のおばさんがとても感じがよくて、食べてもいないのに、是非また来年…と思ってしまった。しょうゆ味のご飯に、いくらと数の子が乗った、シンプルなお弁当。一口貰ったけど、これはうまいなー。来年も来てくれたら、今度は自分用に買おう。

輸送駅弁コーナーの片隅でひっそりと、国分の「ゆかりの」というフリーズドライスープが売られているのですが、折角なので、買ってみる。県名が並ぶので、47都道府県それぞれにゆかりの汁物なのかな…と思いきや、時々、「日光」「湯布院」「横浜」「名古屋」とあって、別に県名にこだわっているわけではないようです(もちろん、「栃木」「大分」「神奈川」「愛知」という商品はない)。

種類が多いので迷いましたが、とりあえず「湯布院」と「秋田」にしてみる(秋田のお弁当を買ったから)。で、家に帰って気づいたのですが、「湯布院」がかしわ汁柚子胡椒風味、「秋田」が比内地鶏鍋風で、どっちもものすごく似た味。あんなにいろんな味のバリエーションがアルシリーズなのに、どうしてわざわざ似たような2つを買ってくるかなぁ…。

ピェンロー

カテゴリー: 夕食 | 投稿日: | 投稿者:

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2日前に食べた初めてのピェンローがとてもおいしかったので、また作る。今回は、前回残った白菜を軽く干していたものを使う。豚バラではなく、モモの切り落とし、春雨ではなく、ぷるんぷあん(乾燥白滝)に変えて作ってみた。

結論からすると、干し白菜はよりうまみが強くなっていい感じ(使う塩も心なしか減る気がする)。軽く干したものの方が扱いやすいし、これはいい。お肉は、脂分が減った分さっぱりしたのだけど、その分少し物足りなさも出たので、ここはやはり、ちゃんとバラ肉を使うべし…ということで。春雨か白滝か…は好き好き。私は、ピェンローにぷるんぷあんは結構ヒットだった(おすすめです)。

白菜のシーズンもほぼ終わりになった頃に、白菜のおいしい食べ方を知るとは。来年はもっと食べなくちゃなあ。

チーズスコーン

カテゴリー: 朝食 | 投稿日: | 投稿者:

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久しぶりにチェダーチーズとヨーグルトのスコーンが食べたくなって作る。というか、何度も食べたいなあと思っていたのだけど、いつも材料を冷やすのを忘れたり、ヨーグルトを水切りするのを忘れたり、肝心なときにチェダーチーズが切れていたりと、いつもタイミングが合わなかった。ようやくのタイミング、ホントに久しぶりだなあ。

久しぶりすぎて手早さに欠けたのもあって、膨らみはイマイチ。それでも、食べたかった味に仕上がったのでよかった。スコーンそのものに使うヨーグルトは、水切りしないもので100グラムあればいいのだけど、食べるときに、しっかり水切りしたものをたっぷり塗るのがおいしいので、1パックを一晩水切りしたのを用意する必要がある。それにジャム。この3つの組み合わせがおいしいのよね。

花園饅頭

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京王百貨店で駅弁を調達したついでに、夫にお土産の花園饅頭を買う。夫は、これを食べる度に、この饅頭が一番美味しい、餡がすばらしい、皮もすばらしいと、毎度毎度力強く語りますが、「これ1個○○○円するんやで」と言うと、決まってものすごく(いいリアクションで)驚きます。あんなに好きなのに、値段は知らんのか。しかも、家で食べる度にこの話をしているので、何度も聞いているはずなのに、どうして値段は覚えないのか。

花園饅頭のお店は案外あちこちにあるのですが、花園饅頭を扱っているとなると、大都会に限定されちゃいます。新宿だと、本店、伊勢丹、小田急、京王かな。伊勢丹は昼過ぎだと売り切れちゃうことが多いですが、小田急、京王は、案外穴場。夕方ふらっと行っても買えるのって、ありがたい。

お茶入れて、録画して貰っていた大相撲中継を見ながら食べます。画面は、宇良と里山。宇良負けちゃって残念。

鯛めし弁当

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壽初春大歌舞伎の夜の回を観に、歌舞伎座へ。2日の「こいつは、春から…」で見た、「松浦の太鼓」をようやく実見。テレビで見たよりも雰囲気がこなれていて、とても面白かったです。しかし、終始笑いに包まれながらも、何となく最後にはもやっとしたものが残るんですよね、このお芝居。いろいろ考えさせられます。

井伊大老は2回目かな。初めて観たときは、吉右衛門&芝雀(雀右衛門)でしたが、今回は幸四郎&玉三郎。全然違う雰囲気だったのがビックリ。初めて観たときはもう少ししっとりした大人の間柄という感じでしたが、玉三郎さんのお静は、芝雀さんのよりも無邪気で幼い雰囲気で、それが余計に寂しさというか、哀れさを引き立てている印象がありました。切ない話です。しかし、玉三郎さん、お静をやったのは、昭和50年以来とのことで、にもかかわらず今もまだ瑞々しい雰囲気だったことに驚愕…。40年前はさぞや…と思いました。

富十郎追悼で鷹之介さんが越後獅子を踊りましたが、やっぱり一番難しいところで躓いていて、その辺はご愛敬…という感じなのでしょうか。名人と謳われたお父さんの域に達するまでは、まだまだ先は長いのでしょうね。でも、まだ十代の前半なのに、求められているのは富十郎(レベルの芸)って、なんだか、大変だよなぁ…。目標が明確なのはいいことですが、迷う時間もない人生ってのも、それはそれでなんだか大変そうです。続いて、玉三郎さんが傾城を踊りましたが、圧巻でした。立つだけ、振り返るだけで、踊りになっているって、すごいわ。

普段なら、ちゃんとお弁当を作って観劇に行くところですが、折角の駅弁大会期間なので、少し早めに家を出て駅弁を調達。二葉(今治駅)の鯛めしがひとつだけ残っていたので、もっけの幸い…と、そそくさと購入。赤いプラスチックの容器がレトロ可愛い。

蓋を開けると、主役の鯛めしがどーんとあって、傍らに小さなおかずたち。かにかま、えび天、かまぼこ、玉子焼き、酢蓮、桜大根、奈良漬、昆布だけ巻。このおかずたちも、レトロキッチュ感があって、いい雰囲気。鯛めしは、もちろん、美味しかったです。量も程よく、観劇弁当としても優秀でした。ああ、予讃線、乗ってみたいなぁ(と言うか、一度も四国に行ったことがないので、行ってみたい)。

お揚げとねぎのかけそば

カテゴリー: 昼食 | 投稿日: | 投稿者:

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日曜の昼下がり、わざわざ外にご飯を食べに行くのも億劫…、ありもので何か作れるか!? と、探した結果、冷凍庫のお揚げを解凍して刻み、実家から送られてきた野菜にあった泥付きねぎを1本、洗って斜め切り、めんつゆと一緒に軽く煮込んで、茹でそばにざざっとかけて、カンタン蕎麦。気楽なお休みご飯です。

ピェンロー

カテゴリー: 夕食 | 投稿日: | 投稿者:

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実家から送られてきた野菜の中に、立派な大玉の白菜があって、うーん、これは普通に食べても食べ切らんな、ピェンローにしてみるか…と、初チャレンジ。

ピェンロー自体は、子供の頃から、その存在を知っていましたが、案外作るのが面倒くさそうだったので、ずっと敬遠していたのでした。なんていうか、お約束が多すぎるというか…。妹尾河童さんには、そんなつもりはなかったでしょうが(むしろ、インタビュー記事を見ると、つねに「おおらかに楽しめ」と言っているような印象がある)、ピェンロー信者には、かつての「鍋奉行的」な感じの人が多い気がします。

それはともかく、ピェンロー。折角なので、dancyuに載っているレシピにほぼ忠実な分量で作りました。驚いたのは春雨の量で、そんなにイラン…と思いましたが、でも、一応最初くらいはと入れてみる。正直に言うと、やはり多かったです。

作ってみてよく分かりましたが、材料がシンプルなので、味わいの特徴を一言で言うと「滋味」。なので、好き嫌いがものすごく分かれる料理だと思います。また、干し椎茸の出しが美味しさの下支えの大部分を占めているので、そもそも、干し椎茸が好きじゃない人は、恐らくあんまり美味しくないと感じると思います(ここをきちんと分量通りにすることが最大のポイントだと思います)。結構な量の、豚バラ肉と鶏もも肉を入れますが、どちらも脂がよく出る素材で、ピェンローとはラードで煮る料理という側面もあります(さらに、コクだしと香り付けのためにごま油も加える)。なので、安い肉や古い肉を使うと、あんまり美味しくない。干し椎茸と、肉から出るうまみを、白菜と春雨に吸わせて、最後まで美味しく食べる…のがピェンローの真髄なのだと思いました。あと、しっかり煮込まないとうまみが出てこないので、それなりに作るのに時間もいります(4~6人分を作ろうと思うと、多分、3時間ほど必要だと思う)。そこが、いわゆる「鍋」と違うところで、ピェンローは鍋料理の範疇で紹介されることが多いと思いますが、これは煮込み料理なんだな…と強く実感。

切るだけ、煮るだけの料理で、味つけも、食べる際に各自が好き好きに塩を入れるだけなので、味つけすらしなくていいと言う意味で、お手軽料理なのですが、それゆえに、美味しく作るには、いろいろ気をつけるべきポイントもたくさんあって、案外難しい料理だなぁ、と。ピェンロー信者の口うるささも、なんとなくナットク…なのでした(簡単なのに、蘊蓄がいると言う意味でも、まさに「男の料理」)。シンプルってむずかしいです。

どこで読んだか忘れたのですが、確か、妹尾さんが仰っていたと思うのですが、ピェンローってのは、もてなし料理なんだと。最大の贅沢素材は、塩。だから、銘々皿に盛ってから、好きなように塩をかけるのだと。

もちろん、そのようにして食べてみましたが、脂が一杯溶け込んでいるのもあって、結構しっかり目に入れた方が美味しい。が、普段、塩の量を量りながら調理している身にとっては、かなり気を遣う作業ではある。これくらい入れた方が美味しい…しかし、それでは、恐らく合計で○グラムくらいになるであろう…、ものすごい葛藤と戦いながらのピェンロー。2グラムくらいで抑えたつもりだけど、もうちょっと入れたかも。でも、野菜はたっぷり食べられるし(結局、白菜半玉食べた)、春雨でお腹一杯。なによりも、ものすごく体が温まる。やっぱり美味しかったです、ピェンロー。また作ろう。

湖北のおはなし、鮭はらこめし

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そんな毎日律儀に食べることないのに…と思いつつも、帰り道に売り場があるんだから、寄っちゃうだろ…と思いつつ、今日も駅弁大会の輸送駅弁コーナーを覗く。バカ混みするのは、初日から3日間と、入れ替え初日で、まああとは、ほどほどに混んでるという感じ。「絶対これが欲しい!」というのがないのであれば、5~6日目くらいの、午前中に行くのが一番いいと思います。一番選択肢が多いと思う。

夕方しか覗けない私ですが、今日は、「湖北のおはなし」(米原駅、井筒屋)があったので、それで。何年か前は、実演で来ていたと思いましたが、その時は、あんまり買いたいと思わなかったんだよなー。なんでだろ。

弁当箱が既に雰囲気あって、開ける前から旅情をそそりますが、中も、色々気が利いてます。ねぎのぬた、鶏の照り焼き、小芋と玉蒟蒻の煮物、鴨ロース、豆の煮物、赤カブ漬け、山牛蒡、玉子焼き、梅干し。湖北地方の名産をイメージしたものなのだそう。ご飯は季節毎に具を変えた白おこわで、今回は黒豆。おこわってのが、また嬉しい。奥のサイコロの箱には、飴ちゃんがひとつ。パッケージや盛りつけまで含めて、旅先でこれを開いたら楽しいだろうなぁ…と思わせる駅弁でした。20数年、定番としてあり続けるのもナットク。

奥は、鮭はらこめし(仙台駅、ウェルネス伯養軒仙台支店)。夫用に買ってきたんですが、安定の美味しさ。木のスプーンが添えられていたり、割り箸の紙袋に武者小路実篤の書(天味無限)と絵が印刷されていたりと、雰囲気もばっちり。あー、旅行行きたい。

Infiniment Vanille

カテゴリー: 朝食 | 投稿日: | 投稿者:

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夫は夜遅く帰宅したようで、最近お気に入りの、ヴァニーユをまたもお土産に買ってきてくれました。どうせ、私が家を出る時間には起きてこないと思っていましたが、頑張って起きて、一緒に食べてくれました。ありがとう、ごちそうさま。

しゃもじかきめし

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夫はお仕事で帰ってこないので、いそいそと、今日も駅弁。ここ数日、夕方に行っても少し残っていることが多かった、しゃもじかきめし(広島駅弁当)。牡蠣の旬の時期にあたる、10月から翌3月までしか発売しないため、有名な駅弁にもかかわらず、案外お目にかかれる機会はあまりない。今日も残っていてよかった~。

しゃもじの形は、厳島神社の宮島杓子からとっており、すでに、お弁当箱から縁起物。中身は、カキフライ(ソースはオタフクソース)、かきのゆず味噌和え、じゃこに、なますに、広島菜。牡蠣の出しで炊いたご飯に、煮かき、錦糸玉子、海苔を乗せて、彩りもきれいに。このかきめしがとっても美味しくて、このご飯でお酒が飲めるくらいでした。やっぱり、昔からあるお弁当は、美味しさに説得力があります。バランスがよくて、満足感たっぷりのお弁当でした。あぁ~、今度は宮島口のうえののあなご弁当をぜひ…。