日別アーカイブ: 2019/07/22

新潟日帰り旅行

ふらりと新潟まで日帰りで遊びに行ってきました。

大宮駅で駅弁を調達したら、Maxときでゴー。でも、写真を見ると、これはやぶさ(E5系)だよね。なんで撮ってないのかなぁ。

贅沢にもグリーン車です。席について早速、大宮駅の駅弁屋旨囲門で買ってきた、牛肉どまん中(新杵屋)を食べる。超有名駅弁だけど、実は食べたことがない。なんとなく、朝から肉弁当も行ける感じだったので、いい機会なので食べてみることに。

甘辛く炊いた牛肉がぎっしり乗ったシンプルなお弁当。

こういうお肉ぎっしりのお弁当って、食べ進めると下の方に脂が溜まっていたりすることもままあるのだけど、これは無駄な脂が全然なくて、見た目の印象よりもさっぱりした味わい。味付けも上品、ご飯ももちもちで美味しい。さすが、人気駅弁だなぁと納得のおいしさでした。これは、時々食べたくなる味だなぁ。

そうそう、夫と半分こして食べたので、ちょうどいい腹具合で食べ終えられました。

いかにも、東北新幹線や上越新幹線の車窓だなーという景色。こういう真っ平の田んぼや畑が延々と続くのをぼんやり見ているのは、全然飽きない。

新潟駅に到着。ちゃんと乗ってきた、Maxとき(E4系)を撮っていましたね。その右にいるのは、E2系。

昔は、新幹線の鼻が伸びていくというか尖った感じになっていくのが、なんだか可愛げがなくなっていく感じでちょっと寂しかったのだけど、最近のように平べったく滑らかな感じで伸びてくると、逆にアヒルみたいでかわいいなぁと思うようになりました。そういう意味では、現行の新幹線では、はやぶさ(E5系)とかこまち(E6系)が好きなのかもしれない。

新潟に来た最大の目的は、ここ。ぽんしゅ館。越後湯沢にもあるんだけど、気分的に新潟に行きたかったので、こっちに。

お店に入ると、倉敷の平翠軒のように、新潟のおいしいものをたくさん集めたショップがあって、その奥に、ひっそりと利き酒コーナーへの入り口がありました(さりげな過ぎて見つけられず、店員さんに聞いてしまった)。

私は当初、ぽんしゅ館というのは、ちびちびと日本酒のお試し呑みができる施設だと思っていたのですが、実際に行ってみるとそれは施設全体のごく一部で、それ以外にも、新潟の味噌や珍味や保存食といった、東京では手に入りにくい美味しいものを売っていたり、素敵な手仕事の道具を売っていたり、角打ちできたり、お米のお菓子(煎餅やあられ)を売っていたり、新潟のお米を使ったおにぎりが食べられたり、じっくり日本酒が楽しめる居酒屋があったりと、「お米」と「手仕事」をテーマにした一大フードパークだったのでした。

色々目移りするものの、まずは利き酒が目的なので、そそくさと利き酒コーナーに入る。朝一番ということもあって、お客は私たちだけ。ずらりと壁一面に並ぶお酒たちに圧倒されます。

500円払うと、コイン5枚と、小さいおちょこ(多分、2勺盃)を渡されます。おちょこは飲み終わった後返却しますが、このロゴ入りの蛇の目盃がかわいかったので、後で売店で買ってしまいました(色んなサイズのロゴ入り蛇の目盃が売っていました)。

説明書きを読みながら、うぬぬーと悩みつつ、飲んでみたいお酒を探していきます。これが楽しい。せっかくなので、飲んだお酒をメモっておきます。

福扇 純米(河忠酒造)。チャートにもある通り、すいすい飲めて、さっぱり軽い感じのお酒。おいしい。

田友 特別純米(高の井酒造)。新潟のお酒らしく、これもすっきりした味わい。辛口という割には丸みのある味で、おいしい。

今代司 天然水仕込み 純米(今代司酒造)。「今月の一押し」と朱書きされているので選んでみました。なんというか、しゃれた味といいますか、大変おいしい。

IMA牡蠣のための日本酒 純米(今代司酒造)。さっき飲んだのがおいしかったので、同じ酒造会社ので目についたこれを。牡蠣と合うって、おつまみ欲しくなっちゃう味なのかなぁと思ったら、飲んでビックリ。これ、白ワインでは? と思うほどの強い酸味で、シャブリちっくな味。これで純米酒なのかぁ、度肝を抜かれました。でも、おいしかったですよ。

最後のひとつかぁと、散々左右に歩きながら選んだのが、鶴の友 純米(樋木酒造)。今回呑んだ中で一番好きだなと思ったのがこれ。コクはあるけど、飲み飽きない感じが好ましくて、好きな味。

せっかくだから買って帰ろうと思ったら、なんとこの銘柄に限ってぽんしゅ館での取り扱いがない。ちょっと検索してみたら、ネットでは買えるようなので、帰宅してから買おう。

利き酒コーナーには、快適に利き酒を楽しめるアイテムも用意されていて、これは、やわらぎ水。チェイサーがあるのはありがたい。

おつまみは持ち込み不可。利き酒コーナー内で売っているのは、コイン1枚で購入できるきゅうりの1本漬けだけですが、「本日のみそ」なるものが用意されていて、爪楊枝でちょいとすくってアテ代わりにできます。

辛口と言えども日本酒はやはり甘いので、味噌はなかなか良い仕事をしてくれます。この、ももかわというお味噌(百川味噌)、あんまり辛すぎず、まろやかでおいしかった。

塩コーナーもあります。塩で呑む…通っぽいなぁと思うけど、個人的には、塩で呑むのは結構難しい。塩を舐めると、お酒よりも、ご飯たべたくなっちゃうタイプです。塩って、味が強すぎると思いませんか?

とかいいつつ、意地汚く何種類か舐めてみたのですが、何となく違うような、どうなのか…という中で、この塩だけは激しいインパクトがありました。というか、これは、塩というか、硫黄です。臭くて苦くてつらかった。もちろん、お酒にも合わず、悶絶しました。いやぁ、こういう塩もあるのですね。

コインを3枚出すと、もう少し上級のお酒も利き酒できますが、十分楽しめているので、冷蔵ケースの外からラベルを眺めるだけで。でも、右下にある、錦鯉ボトルのお酒は、ちょっと気になったなぁ。

先月の利き酒ランキングもあったので、興味深く見る。

私も鶴齢(青木酒造)好きです。20位の吉乃川(吉乃川)も好きなお酒なんですが、20位なんですか。その上にいろいろずらーっと並んでいる面々が興味深く、楽しい。

コインを追加しておかわりしてもよかったけど、多分、おちょこ5杯で1合弱くらい(150ミリリットルくらいかな)の分量になると思うので、ここでいったん止めておくのが良さそう。お昼ご飯も食べたいし。ってことで、後ろ髪惹かれる気持ちで、ぽんしゅ館を後にしたのでした。

夫が、よーし、とんかつ太郎まで歩こう! と言うので、駅からふらふらと歩く。

ところで、新潟駅駅周辺は飲み屋ばかりです。どの駅だってそうかもしれませんが、なんとなく印象深く感じたのは、どこも日本酒の瓶を飾ったり、看板を出していたからでしょうか。さすが、酒どころ。

上の写真は、郷土料理をウリにしている居酒屋さんの店先(越後番屋酒場)。三角だるま(阿賀野市の郷土玩具)がかわいかったので、ついつい撮影してしまった。後でホームページを見たら、店内も楽しそうな感じでした。

萬代橋から信濃川を臨む。なんちゅう広い河なんだ。後日、映画『ダンスウィズミー』を見に行ったときに、この時見た景色がいくつか出てきて、ちょっとテンションが上がったのは後の話。

萬代橋の手前に突如現れる、ちょっと変わった風貌の高層ビル。帆掛け船みたいだなぁと思ったら、新潟日報メディアシップという名前のビルだそうで、あ、やっぱり、船なのね、と納得。

さすが、日本海側最大の都市だけあって、市街地は特に整備されていて、道は広く、平らで、すっきりした街並みだなぁという感じ。時間帯のせいかもしれないけど、あんまりガヤった雰囲気がないのが、不思議な感じだった。もしかすると、街の大きさに比して、人が少ないのかもしれない。といって、人が少ないと口悪く言うつもりは全然なく、街のサイズと人の量が適正なんだろうなぁ、なんてことを思いながら、ふらふらと歩いたのでした。人が密集している状態があんまり得意でない私にとっては、好ましい雰囲気の街と言えるかも。

萬代橋を渡りきると古町エリア。旧市街地で、街の雰囲気も区画もガラッと変わるのが面白い。もうちょっとちゃんと調べてから行ったら、古い建物などがいくつかあるので、こんな感じ(新潟市スキマ時間の楽しみ方)で歩けたんだけど、この時はとにかく、とんかつ太郎に行きたい一心で歩いているだけだったので、少しもったいないことをしたような気もする。まぁ、ただ歩いているだけでも、結構楽しんですけど。

上は、インパクトのあるマンションだなぁというだけで、思わず撮ってしまった写真。この辺が、礎町という地名なので、こういうマンション名なのだと思いますが、しかし、「シャトー礎」って、なんか響き的に不思議な面白さがある。礎って、強そうだなぁ。

ブラタモリ(#45 新潟は砂の街)でも登場した、浦安橋遺構。この奥に、本町中央市場商店街(人情横丁)が伸びています。

10年ほど前に競馬をしに新潟行ったときにもここに寄ったことがあるんですが、その時に比べると、ちょいちょい新しくなったお店も入っていて(入れ替わったのだと思いますが)、少し明るい雰囲気になった気がします。

お目当てのとんかつ太郎に到着。お久しぶりなのだ~。

開店と同時に勇んで入ったけど、私らのお腹の能力的に食べられるのは、ミニヒレカツ丼一択。しかも、ご飯を半分にしてもらいました。

こういうがっつり系の店で小さいサイズのものを頼むだけでも、ちょっと恥ずかしいというか遠慮があるのだけど、そこからさらにご飯を減らしてくれって、さすがにちょっと気後れするところはあるのです(実際まわりは、特性カツ丼かカツ丼にビールとか、ご飯大盛って客ばっかりなので)。お店によっては、「なんでや⁉」とか、「えー」って顔されるし。

ただここは、さすが人気店。安定の接客力で、気持ちよく対応してくれて、しかも、実際のご飯の量もばっちり。この見事なドンピシャ接客は、私の中で、長く語り継いでいきたい。

ミニヒレカツ丼ご飯半分。品よく盛られたご飯に、ヒレカツが2枚。ご飯半分といっても、120グラムくらいは多分あります。ヒレカツも、しっかり厚みもあって大きいので、実感としては、2枚で80グラムくらいある気がする。いずれも、私には十分な量。

それにしても、このカツ、抜群においしい。細挽きのパン粉をふわっと軽くまとわせていて、揚げ上がりが絶妙。そこにソースを絡めているんだけど、それがまた、ちょうどいい塩梅なのね。ご飯も、さすが新潟だけあって、つやつやピカピカでおいしいし、もう色々完璧すぎる。

しっかり満腹、満足でご馳走様。今度食べられるのはいつの日か。

人情横丁の隣にはイトーヨーカドー(丸大新潟店)があって、食後にそこでぶらぶら。出入り口のドアノブ(という言い方でいいのかしら)が、見ない感じの鮮やかさだったので、何となく撮ってしまった。不思議なかわいらしさがある。

ところで、イトーヨーカドーのもう一方に面した通りは、本町市場が伸びていて、味わい深いお店が並んでいました。鮮魚店が多いのが、いかにも港町だなと言う感じです。安かったし、面白そうなものもあったけど、さすがに買えないので眺めるだけで。

ここは1階のフードコーナーにみかづきが入っていたので、食後のデザート代わりにコーヒーフロートを買って休憩。本当はイタリアンも食べたかったけどなぁ、お腹に余裕がないので、またの機会に。

お昼時だけあって、テイクアウトのお客さんが多くて、やっぱり地元でお馴染みのお店なんだなあ、と思いました。何とはなしに注文に耳を傾けていると、ホワイトイタリアン率が高かったように感じたけど、どうなんだろ。

その後、夫をここにおいて、地下の食料品売り場を物色。なすとかジャンボお揚げとか納豆とか、何となく新潟っぽい食材を諸々買い込んできて、夫に笑われました。コロコロで来ればよかったなぁ。なすが地味に重い。

さすがに、歩いて戻るのはしんどいので、タクシーですっと駅に戻り、駅構内のヴィドフランスに夫を置いて、私は買い物のラストスパート。なぜコロコロを持ってこなかったんだ…と思うほどに買いましたねぇ。夫がいてよかった。

ところで、ヴィドフランスの紙ナプキンって、なんだか可愛いですね。ということで一枚。

あと、久しぶりに入ったので知らなかったのですが、コーヒー、サイフォンで淹れているんですね(調べたら、2015年くらいから順次導入しているらしい)。これが結構おいしくて、意外でした。

ぽんしゅ館に行って、とんかつ太郎でカツ丼を食べるだけの旅なので、もう帰ります。

もうちょっと余裕があれば、海のほうまで行って、ぼんやり海を眺めたかったなぁとか、もろもろ心残りはあるんですが、今回は、当初の目的は達しているので、よし。

上の写真は、新潟駅構内の朱鷺のレリーフ。さようなら新潟、今度は、佐渡島にも行ってみたいです。ちなみに、新潟駅構内はホーム上の弁当売り場は閉店しているうえ、構内の売店も扱いアイテム数が少ないので、改札に入ってしまうと地味に不便。しっかり心おきなく買い物をしてから入場することをお勧めします。

帰りの新幹線は、E7系なので、これはくたかなんでしょうか。でも、はくたかじゃ、新潟止まらないよね。じゃあ何だろう…、

と思っていたのですが、鉄道新聞によると、今年の3月に、上越新幹線にもE7系が投入されていたのですね。ピンクのラインが「とき」の証だそうです。ちなみに、先頭はグランクラスなので、興味津々でのぞきに行ったけど見えなかった(当たり前)。

ところで、同じ記事の下の方に、E7系を投入する代わりに、2020年にE4系を引退させるそうで。個人的には、2階建てのMaxときは何となく愛着があるので、ちょっと寂しいかも。

帰りもグリーン車を奮発していただきました。やったー、どうもありがとう。まだ新しい雰囲気が車内中に漂っていて、ありがたさが倍増。

シートの色いいねー。いかにも新幹線って感じのカラーリングじゃないのが、不思議な感じ。

何気に嬉しいドリンクホルダー。

いつもうまく使いこなせない、リクライニング機能。

読書灯まであるのかー。よーしと思ったけど、帰りは爆睡してしまい、本など目も通さず。グリーン車はええなぁ、あっという間に大宮についてしまった。

帰宅して、諸々片付け終わってから、晩ご飯。新潟駅で買ってきた駅弁たちを、これまた大量に買い込んできたカップ酒(30本ほど持ち帰ってきて、死ぬかと思った)と共に頂きます。まずは、間違って2個買ってしまった、吟田川(代々菊醸造)をいただきます。キリッとおいしいね。

まずは、あれば絶対に買いたいと思っていた、雪だるま弁当(三新軒)。

これね、長年ずーっと欲しかったんだけど、もう新潟行くしかないんだろうなぁと思っていたので、ようやく買えてうれしい。夕方に駅弁を扱っている売店に立ち寄ったときに、最後の1個だったので、あー良かった、神様っているんだなぁ、と久しぶりに調子のいいことを思ってしまいました。

しかし、せっかくの雪だるま弁当だというのに、なぜ私は、困り顔で写真を撮ってしまうのか、ちゃんと笑顔にしてから撮るべきだった(眉毛と鼻が動かせるのです)。

寄り弁にならないように注意深く持ち帰ったつもりだけど、これでいいのか。

中身は、炊き込みご飯の上に諸々のおかずが乗っかった素朴なもので、全体の感じはだるま弁当(たかべん)に似ています。ただ、具の味付けだったり、組み合わせは、こっちのほうが少し軽めで好きかな。個人的には、つきこんの煮物とか、カズノコとかが、ちょっと嬉しい。赤いサクランボも、かわいいアクセントでよい。

具がとりどりで、最後までおいしいし、この雪ダルマ型が、意外にも持ちやすくて、きっと外でも食べやすかったと思います。

夫は、CoCoLo新潟本館の新潟小川屋で買ってきた、のり弁当。

これねー、パッケージもすごくかわいかったし、なにより店頭で見るだけでもすごくおいしそうだったんだけど、実際、とてもおいしかったそうです。魚があんまり好きじゃない夫が、おいしかったというんだから、かなりおいしいんだろうなぁ。

ホームページには紹介されていないので、店頭でだけのサービス商品なのかもしれません。ちなみに、これで800円。ホームページを見ると、他の焼き魚もすごくおいしそうなので、今度はぜひここでもお弁当を調達したいな…と思っちゃいます。

雪だるま弁当を食べたあとだというのに、もうひとつ。買えたらうれしいなーと思っていた、「湊町にいがた 華やぎ弁当」(新発田三新軒)があったので、ついつい買ってしまいました。そして、満腹だというのに、食べてしまう。

旧新潟税関庁舎のイラストがちょっとノスタルジックな、小ぶりのお弁当です。

観音開きになっていて、パカッと開くと、内フラップの部分にお品書き。お酒のおつまみにいい感じのメニューが並んで、楽しくなります。

たらことか塩引き鮭とか、さすが三新軒って感じなんですけど、赤かぶの漬物とか、急にパンプキンサラダとか入っていたり、変化球もあって、これはいいなぁ。以前食べた、磯の漁火(ハイマート)もすごくよかったけど、これも相当よいですよ。おいしかったです。

ということで、駅弁とカップ酒にまみれた新潟旅でした。久しぶりに、新幹線にもたくさん乗れたし、楽しかったなぁ。