日別アーカイブ: 2019/11/05

肉団子のクリームスープ

長尾智子さんの『あなたの料理がいちばんおいしい』にある、冷凍肉団子と刻んだ白菜で、中華風ミルクスープ。って、鶏がらスープの素と牛乳だから中華風といっているだけで、ほんのりミルキーなあっさりスープです。

本では、肉団子って冷凍庫にあったら便利だよねということで、半調理状態での作り置きの提案をしていましたが、肉団子の冷凍かぁ…。何となくときめく感じもあるけど、うまく使いこなせる気がしない…。

なんとなく無性にコロッケパン的なものが食べたくて、スーパーのお惣菜コーナーでコロッケを買い、食パン。コロッケパンにはキャベツの千切りも欲しいので、ほんのちょっと刻む。

今日も食後に、薄く切った、松島屋の栗蒸し羊羹。

お弁当

吉例顔見世歌舞伎の昼の回に行ってきました。今日の演目は、「研辰の討たれ」「関三奴」「梅雨小袖昔八丈(髪結新三)」の3本。やはり一番印象深かったのは、初めて見た「研辰の討たれ」です。なんとなく新作歌舞伎っぽいイメージが強いのですが、少し前に『研辰の系譜』という本を読んでいて、もともとは実際に起きた仇討ち事件が元に江戸時代に作られた作品があり、それ以降「研辰もの」といわれる作品群がたくさん作られたそうです。

今回上演されるのは、それらを基に木村錦花が大正14年に執筆したもので、歌舞伎というより現代劇といった方がいい筋書となっています。実際見てみると、思っていた以上に現代劇でした。テーマ性があって、見る人によって解釈が異なるストーリーになっている。終始笑いでくるまれていたけれど、それだけに、最後の気持ち悪さが余計に引き立ちました(私は見てないんですが、その気持ち悪さをクローズアップしたのが「野田版 研辰の討たれ」だそうです)。幸四郎さんのケレンの強い演技がよくハマっていて、面白かったです。

ところで、同時代の作家において「仇討ち」というのは、興味をそそられるテーマだったそうですが、中でも菊池寛は特にご執心で、仇討ちに関する小説をたくさん書いているそうです。『恩讐の彼方に』しか知らなかったですが、ズバリ「研辰…」的な話もあるそうで、今度読んでみようかなぁと思いました。

「髪結新三」の面白さは当然のもので、見せてくれてありがとうと言うしかないわけです。菊五郎と左團次で、面白くないわけがない。

お弁当は、ご飯に海苔をしいて、肉豆腐。

松島屋

松島屋の栗蒸し羊羹と豆大福で朝ごはん。

断面が美しさにうっとりし、さらに食べてうっとりする。Twitterで他の人の写真を見たら、ものすごく分厚く切っていて仰天したんですけど、私の切り方がケチすぎるのか…。

豆大福は、昨日のうちに食べなきゃいけないので一晩おいたのは反則なんだけど、それでもやっぱりおいしかった。冷凍保存するって手もあるらしいのだけど、食べきれる量だけ買って、その日のうちに食べるのが正解だと思うんですよね。そこでしか買えないものって、つい余分に買っちゃいがちなんだけど、それなりに年だし、抑制する方向で行きたいとは思います。難しいんだけど。