日別アーカイブ: 2008/06/14
想夫恋
「小鹿田焼きの皿を買いたい」と私がワガママを言い出したため、義父母が日田まで連れて行ってくれました。
その道中、義父が時折食べに行くというやきそば屋さん「想夫恋」でお昼。ホームページを見ると、九州ではいくつものチェーン店を抱える有名店のようで、横浜にも1店あるそうですが、私は初めて。
見た目は普通の焼きそばですが、麺がすごい。最後にがっちり焼き付けるようにして炒めるので、”もちっと”と”カリッと”とが同居する不思議な食感が最後まで続くのです。うーん、癖になる焼きそばでした。おいしかったです。
ホームページでは「想夫恋物語」というe-bookを配信していますが、なんつーか、かなりキャラの濃い店でもあります。
筑紫亭
以前に、何らかの雑誌で見かけて以来「行ってみたいなあ」と思っていた筑紫亭という日本料理の店に連れて行ってもらいました。もう、今日は何から何までごちそうになりっぱなしです。ホントにスミマセン…。
創業明治34年という老舗なうえ、中津は空襲を受けていないので当時の佇まいがそのまま残っており(邸内には中津城の堀の一部だったという水路まで流れている)、建物もお部屋もお庭もホントに素敵でした。
もちろん、お料理もかなーり、おいしかったです。こんな真面目な和食を食べたのは久しぶりでした。今回は、ほぼ全部のお料理を写してきたので、せっかくなのでアップしておきます。
突き出しはウニが乗ったごま豆腐でしたが、撮り損ねました。続いて、八寸、鱧のてまり寿司。これ、好き。
鱧、ずいき、ごぼう、じゅんさいの吸い物。私はこれが一番好きだったかも。ずいきが好きだから…ってのもありますが。
鱧のお造りに続いて、名物の鱧しゃぶ。沸騰した出汁に浸すとくるんと丸まり、生で食べるより弾力とうまみが増します。残った出汁にポン酢を少々加えたおつゆはびっくりの滋味。
ピーマン(万願寺か?)、冬瓜、なす、鴨の炊き合わせ。ふたを開けると青柚子の香りが華やか。これもおいしかったなぁ。
この辺で十分おなかいっぱいだったのですが、続いて揚げ物。ユキノシタとタラノメに隠れていますが、下に梅肉、きゅうりを芯にした鱧の海苔巻風の揚げものもありました。
お料理の最後は鱧の湯引き。生や火を通したものとはまた違う食感でささみの生肉みたいな感じ。ポン酢でさっぱりと。
ごはんとしじみの味噌汁を食べ、果物(スイカ、ビワ、サクランボ)。
最後にこの店のもう一つの名物「巻蒸(けんちん)」でシメ。見た目は具入りの羊羹ですが、食感はういろうに似ているかな。義母は「なつかしい」という反面、夫は全く知らなかったそうですが、江戸時代からある中津の郷土菓子なんだそうです。山葛をベースに、きくらげ、銀杏、十六豆を混ぜ込んだ蒸し菓子で、薄茶とともにいただきました。
せっかくなので、今回は美食系ブロガーさんのまねをして全部書いてみましたが、結構大変でした…。
でも、このお店は、ホントーにおいしかったです。全体的に地味深い味ばかりなので、お酒よりもお茶とともにゆっくりいただくのが合っている…と感じました。
ちなみに、このお店は「美味しんぼ」71巻、大分味めぐり編にも登場しております。
- 作者: 雁屋哲,花咲アキラ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1999/08
- メディア: コミック
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ふく天うどん
東京から出発する寝台特急「富士」は、東海道本線~山陽本線を西下し、日豊本線を南下して大分まで向かう列車です。
停車駅は多いですが、長く停車するのは車掌と牽引車が交替する下関駅(約5分)と、鹿児島方面に向かう寝台特急「はやぶさ」を切り離す作業を行う門司駅(約15分)の2駅しかない。つまり、なにがしかの食べ物を駅売店で購入するには、この2か所しかチャンスはないわけなのです。
下関駅といえば、やっぱりふく天うどん。駅に到着した瞬間に飛び出してダッシュしてみましたが、思ったほど人が並んでおらずちょっと拍子抜け。売店のおばちゃん、おじちゃんも慣れたもの。見事な連係プレーで悠々セーフでした。
うどんは普通の袋うどん(やや柔らかめ)、天ぷらは結構衣ががっちりしてましたが、中身はまぎれもなく”ふく”。おつゆがあっさりしていておいしかったです。B寝台は明け方ちょっと寒いので、あったかいのが何よりものごちそうでした。あー、体がぽかぽかで、満足満足。