日別アーカイブ: 2010/12/10

スラバヤ

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調布グリーンホールで催された、立川志の輔独演会に行って来ました。大ホールは座席数1307なのですが、もちろん満席。でも、ステージには、屏風と高座がポツンとあるだけ。落語を聞きに行くのは初めてだったのもあって、なんだかシュールだなぁ、と少し思いました。

落語を聞く習慣は全然ないのですが、今回行ってみようと思ったのは、今年韓国に行った時の機内放送(ANA寄席)でたまたま、志の輔の「井戸の茶碗」を聞いたのがきっかけです。これが、たいそう面白かったんです。で、そのあと、たまたま知人に志の輔好きがおり、「面白いと思ったんなら、聞きなせぇ」と、CDを山ほど貸してくれたので、この夏はせっせとそれを聞き。他の落語家は全然知りませんが、「落語って案外面白いなぁ」くらいの気持ちの準備をしてから、わくわくとお出かけしたわけです。

今日の演目は、立川志の太郎「つる」、立川志の吉「桃太郎」、立川志の輔「猿後家」。仲入りを挟んで、松永鉄九郎の長唄教室(笑)と長唄三味線(「多摩川」のさわりを演奏)、立川志の輔「新・八五郎出世」。ってな流れ。

志の太郎さんは六番弟子、志の吉さんは一番弟子だそうですが、そうやって順番に聞くと、今更ながら「喋りで食べてくって大変なんだなぁ…」と思います。志の吉さんは国領にお住まいだそうで、枕に使った「京王線で新宿に行く場合、調布からだと15分、国領からだと(調布より2駅も新宿寄りなのに)30分」のネタは、満場大ウケでした。個人的には、松永鉄九郎さんの長唄の話も面白かったです。まさか、落語聞きに行って歌舞伎の話も聞けるとは思わなんだ。

お目当ての師匠の噺は、そりゃぁ面白かったです。「猿後家」はモトが面白い話なんだから、面白くないわけがない。「新・八五郎出世」の方は、CDでも聞いたことのある噺ですが、生で聞いたほうがより楽しかった。私は「ばあさんは、井戸端がないと生きていけないのッ」のところが好きです。何度聞いても同じ所で、毎回同じ反応をさせられるのって、なんかすごいね。

で、終わってから、お目当てのレストランに行ってみたら貸し切りだったので、調布パルコの中にある「スラバヤ」で晩御飯にする。

インドネシア料理ってナシゴレンくらいしか知らず、ちゃんとしたものを食べるの初めてだったんですが、どれもとてもおいしかったです。写真は「若鶏の唐揚フライドココナッツ和え(AYAM SERONDENG)」(ココナツで隠れているが、下には骨付きチキンがおります)。「ココナツとパームシュガーでより香ばしく」とあったので、どんな感じや…と恐る恐るだったのですが、ほんのり甘くって後からちょっぴりだけ辛くって、不思議な味。でもおいしい。私はココナツ好きなので余計に。あとは、バタフィアビール飲みながら、若鳥とえびのサテ、空芯菜炒めジャワスタイル、ラムジャワカレーに白飯。満足満足な夜でした。