今日は土用の丑の日なんですが、まぁ、鰻屋さんは混んでるし、スーパーのパックの鰻を食べる気にはなれない(だって、高いんだもの)。
「『う』の付くものを食べればいいんだよ、うどんとか」と夫はいうのだけど、冷凍庫に小さな真鯛があるので、今日はそれを食べていただきます。
真鯛は小ぶりなものであれば、わりにお手軽素材なのですが、小ぶりなぶん、骨がごついし、身の脂乗りもさほど良くないので、案外上手に食べるのは難しい。おろしたほうが食べやすいけど、手間の割りに食べる部分がものすごく少なくなるので、丸ごと調理するのが一番良い(と思う)。
今日参考にしたのは、丸山久美さんの『スペインから届いた、ほっとやさしいレシピ』にある「真鯛の赤とうがらし風味」。料理名の脇にあった「Besugo al horno」で検索してみると、2種類の作り方があるようです。
ひとつは、カンタブリア州発祥の作り方で、パエリアパンに玉ねぎスライスを敷き、うろことはらわたを取った鯛に塩して、レモンスライスを挟み、オリーブオイル、白ワインを廻しかけ、にんにくを添え、オーブンで焼くというもの(セニョーラ・あ~さんのレシピはこちら)。
もうひとつが、バスク自治州発祥の作り方で、玉ねぎスライスを敷き、鯛の身に塩をしておく所までは同じ。違うのは、弱火でじっくり加熱した赤唐辛子とにんにく入りのオリーブオイルを鯛にまわしかけてから、オーブンで焼くという部分(Eline sağlık! のレシピはこちら)。丸山さんの本で紹介されているのは、後者のバスクの作り方です。玉ねぎスライスだけでなく、スティック状のにんじんも一緒に焼き、出来上がりにクレソンを添えるのは、本来はクリスマス料理だからでしょうか。
にんにくはゴロゴロのほうが好きなので、ほこほこに加熱した後、鯛のお腹に入れてオーブンで焼きました(180度で25分)。このクソ暑い時期にオーブンとは迂闊…と思いましたが、今日はほどほどの暑さだったので、まだ我慢できた。はは…。
鯛を焼いている間に、ししとうの塩、クミンパウダー炒め、ギリシャ風ポテト。
ギリシャ風ポテトは、自称・清水ミチコさん(ご本人です)のツイッターで拝見して美味しそうだったので、真似してみました。
一晩水切りした甘くないヨーグルトに、塩とガーリックオイル少々で、旨味も濃厚なソースに!チンして冷ましたジャガイモにまぶしたら、ギリシャ風ポテトの完成ー! (と、平野レミそっくりな声で ) pic.twitter.com/yNbRSiigXT
— 自称 清水ミチコ (@michikoshimizu) 2014, 7月 26
元ネタは、水きりプレーンヨーグルトに、塩、ガーリックオイルですが、私は水きりヨーグルトに、塩漬けケッパーのみじん切り、にんにくすりおろし少々で。オーブンを使っているのでこれ以上火を使うのはナァ…ということで、じゃがいもは、いなばの食塩無添加ミニじゃがいも(水煮缶)を使用。じゃがいもの美味しさはほどほどですが、このソースはなかなかグー。