夫の実家に行く際、義父母に「何が食べたい?」と聞かれておりまして、すかさず「ふぐと関サバとから揚げ」と言った図々しい嫁。その話を母にしたら、「アンタ、自分が食べたいものばっかり言うたらアカン」とたしなめられましたが、ダメ嫁ってことでそこはお許しください。
そんな図々しい嫁のために、初日は「椿」というお店でふぐのコースをご馳走していただきました。
最初は、八寸と皮の湯引き。たっぷりご飯を食べたいので、ビールは軽めに、そそくさと日本酒(銘柄を失念)を頼む。でも、ソニックの振動が体に障ったようで(ソニックって上下振動を強く感じるので私は少し苦手)、軽い乗り物酔いを起こしており、あんまり飲めなかった。
ふぐ皮をちびちび食べてたら、てっさが登場。どう補正してもきれいにならなかったのですが、身はもっとおいしそうな色をしていました。私は、てっさはそれほど好きってわけじゃないのですが、理由はあんまり味がしないから。食べた気がしないっていうのかなぁ。
でもそれは、あんまりおいしくないふぐばっかり食べてたからだ…ということがよく分かりました。ちょっと厚めにそがれた身は歯ごたえがよく、うまみが強い。ものっすごいおいしい。義父母も夫も「どんどん食べないさい」と自分の分まで勧めてくれるので、私一人で2.5人前くらい食べました。すいません…。
ちなみに、お皿の上にいるのは肝。ふぐの肝…、ちょっと怖いなぁと思いましたが、食べてみるとトロッとクリーミィーで、なんていうのかなぁ、さっぱり味のラードみたいな感じ。正直に言うと、かわはぎの肝のほうが味としては上かな…という気がしましたが、なんといっても初体験ですから印象深い味。
で、ですね、うっかりものの私は、メインディッシュの鍋の写真を撮り忘れたわけなのですが、ぶつ切りにされた身は、だいぶ長い間ピクピクしていてかなりグロテスクだったので、写真にとらなくてよかったような気もしてます。
まずはふぐだけ鍋に入れて先に食べます。わりにすぐに火が通るので、さっと引き上げてポン酢につけて食べます。実がプリプリで、もんのすごくおいしー。ふぐを食べ終わったら次に野菜。ほとんどしゃぶしゃぶした状態にもかかわらず、鍋の汁にはふぐのだしがしっかり出ていて、野菜だけでもいい感じ。
で、最後にお楽しみの雑炊。私はふぐを食べるときは、全部すっ飛ばして、雑炊だけでもいいくらいこれが好きなんですけど、今日のはことにおいしかったです。ごちそう様でした!