日別アーカイブ: 2016/01/03

ププラン

160103_2054~01.jpg

毎年おせちを作っている間はこう思うんです。「わたしゃ、三が日は一歩も家から出ないから!」と。年末に散々買い物してるのに、正月からまた買い物なんてばからしい…。そう思うんですけど、なんだかんだいいながら、大抵2日からどこかに行っては何かを買っていたりするんですよね。特に、うちは、近くに大きな神社があることもあって、神社に近い複合ビルは元旦から元気に営業、それに引きずられて隣接する伊勢丹も2日から初売りなので、正直、正月の静けさって全然ない。

我が家も昨日は聖蹟桜ヶ丘まで歩いて京王百貨店へ行き、カレンダーを購入。結局今日も聖蹟桜ヶ丘まで歩いて、年賀状ファイルなどを購入。昨日も今日も不気味な暑さで、歩いている最中は半袖でもいいんじゃないか…というくらいの陽気でした。

2日続けてよく歩いた…というのもあって、道すがらにある、ル・ププランでケーキと焼き菓子を買う。私はサントノーレ、夫はチョコレートのお菓子(名前忘れた)。やっぱり美味しい。

おせち

160103_1854~01.jpg

もう、明日から仕事始めなのですねぇ…ああさようならわたしの正月休み…と、少し寂しい気持ちになりながら、名残のおせちを大皿に盛る。

さすがに今日は酒はよして、赤飯を炊く。毎年恒例のレンジでチン赤飯。しかし、これで十分うまいんです。ただ、今年は、うっかり、レシピ本(『和食宝典』)通りに2回チンしてしまったので、少し堅くなってしまった。30分小豆汁に浸したら、12分チンするだけでOKなのだった。しかし、ほんと、赤飯と煮染めって、いい組み合わせ。

だんだん、夫が食べられるものが少なくなってきたので、私の雑煮用に作っていた、鶏もも肉(東京しゃも)のソテーを薄切りにして出す。もともと脂の少ない肉なのですが、さらに、しっかり脂を拭き取りつつ焼いたのが良かったのか、「すごく美味しい、ハムみたい!」と大絶賛でした。ああ、良かった…。

おせち

160103_1126~01.jpg

元旦、二日ともに、朝晩だけの1日2食だったのですが、今日は不思議と昼近くになって空腹を覚える。今年はカレンダーの並びが良すぎて、明日はもう仕事始めなのですが、なんとなく無意識に身体が日常のペースに戻ろうとしているのでしょうか…。

もちろん、食事はまだまだおせちが続きますが、意識的に野菜モノを中心に盛り込む。煮染めは当然のこととして、おせちの具からは、叩きごぼうと炒めなますは、ことにたっぷりと。おせちの味付けは甘辛い味付けのものがおおいので、酸味は結構、箸休め的に重要。

とはいえ、さすがに私も、なますを大量には食べられないので、数年前から作るのはやめて、炒めなますにしています。れんこん、にんじん、だいこん、しいたけを胡麻油で炒めて、土佐酢を回しかけて手早く炒めて、入り白胡麻をたっぷり。最後に、柚子の絞り汁を回しかけてなじませます。本では三杯酢とありますが、うちはしっかりかつおを効かせた、土佐酢で。これ、私が大好きなので、これだけは分量を倍にして作るのですが、夫はほぼ食べませんので、全部私が平らげます。

もうひとつ、酸味の野菜は、叩きごぼう。有元葉子さんの本のレシピで作っておりますが(このレシピの胡麻酢が美味しい)、数年前から急に美味しく作れなくなってしまい、どうしたものか…と途方に暮れています。なんていうか、仕上がりが水っぽくなってしまうのです。なので、今年は、他の料理本のも参考にしながら、なんとか、「まぁ、マシ…」くらいにまで仕上げる。

今までは、丸のまま八分通りまで茹でてから叩きつぶし、食べやすい大きさに切り分けてから、胡麻酢で和えていました。今年は、すでに5ミリ角に切り分けてからさっと茹で、布巾の上に並べて軽く塩を振ってから、すりこぎで軽く叩いてから切り分けて、胡麻酢で和える。と、和える前に、一手間入れました。初めて作ったときの「うわー、美味しい」までとは行きませんでしたが、ここ数年の中では、だいぶマシな仕上がりになりました。叩きごぼう、酢を使っているにもかかわらず、夫が自発的に食べる数少ない料理なので、なんとか、もう少し美味しく作れるようになりたいです。

雑煮と煮しめ

160103_0545~01.jpg

まだまだおせちを食べます。ご飯代わりに、餅をたっぷり入れた雑煮を作り、朝は根菜類を中心に、せっせと食べます。

今年、夫が、「うまいなー」と言ってくれたのは、伊達巻き、きんとん、出し漬けの数の子、海老芋の含め煮、日の出人参、粟麩の揚げ煮、くらいかな。

ことに、粟麩は気に入っていたようで、作った量のほとんどを夫が平らげました。これは、土井さんの本には載っておらず、2009年だったかな、『きょうの料理』のテキストでみた村田吉弘さんの煮しめの具のひとつだったのを真似してみたもの。粟麩は角山本店のを使いましたが、半解凍で1.5㎝幅に切り分けて、素揚げしたものを、万能だし、うすくち、みりんで味付けした煮汁で煮込むだけ。

実は、調理している最中に、揚げたての粟麩をつまみつつ作っていたのですが、いやぁ、揚げたての麩って、なんて美味しいんでしょう。外がカリット、中がとろっと。軽く塩ふって、フーフーしながら囓ったのが、最高に美味しかった。出来上がりも美味しかったのですが、この調理途中の、揚げたての麩の美味しさも印象深い一品なのでした。

もうひとつ、つまみ食いしたときが一番美味しかったのが、餅銀杏。殻から出して薄皮まで剥いてから、カリカリに焼いた鶏皮を入れた万能出しでことこと煮ると、表面が軽くはぜて、少し餅っぽい食感になるのです。が、いったん冷ましてしまうと、銀杏のデンプン質が強く出てくるようになるので、餅感が薄れちゃうのね。つまみ食いしたときが一番美味しいと分かっていれば、もう少し、つまみ食いをしておくのであった…。

海老芋の含め煮は、夫の好物なので気合い入れて作りましたが、ようやくコツが分かってきた気がします。言ってしまえば、でっかい鍋で、たっぷりの出しで、ゆっくり煮るということに尽きるのか、と。今年は、八つ頭と海老芋と両方入れていて、夫は「どっちも美味しい」と言っているのですが、よーく見ていると、夫は意識的に海老芋を選んで食べているので、なんか違うのでしょうね。