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3206

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八月納涼歌舞伎の第一部を観に行っていました。「嫗山姥」と「権三と助十」の2本。

「嫗山姥」は初めて観ましたが、いろいろなことを知っている人じゃないと面白く観られないだろうな…という感じ。この本、脚本は近松門左衛門なのですが、主人公八重桐は、勇敢な女性を演じるのが得意だった当時の人気女形、荻野八重桐がモデルになっていて、いわば当て書きに近い役だと思います。八重桐さんが元ダン(坂田時行)と痴話喧嘩をするシーンが見所のひとつなのですが、それも、八重桐さんが台詞がとてもお上手だったからこそ作られたシーンなんだろうなぁ、と思いながら観ました(本当に「長咄」だった)。で、詳細は省くけど、元夫が恥ずかしさのあまり八重桐さんの前で自ら腹をかっさばいて死んでしまい、その魂が八重桐さんの中に入って、その時に出来た子供が金太郎…後の坂田金時。と言うお話でして、普通に筋だけ追うと荒唐無稽過ぎてあっけにとられるけど、時行のいかにも上方的なはんなり風情、八重桐さんのしゃべり、女武者的な荒芸など、歌舞伎的な見所満載。こういうのももう少し面白がれるように、もっと勉強したいものです。

「権三と助十」は、もう単純に面白かった。岡本綺堂の脚本で、大正時代に作られたものだけど、舞台は江戸。ごくごくごくわずかだけど、ミステリーな風味もあります。八月に観るのに最適。面白かったー。獅童、染五郎、七之助という座組は、歌舞伎の世界的にはまだ若い方なんでしょうが、それでももう花形ではないという扱い。彼らとほぼ同年代だけに、なんだかしみじみしたものを感じます。

お昼は、観劇前に立ち寄った三越で、限定出店していた3206のサンドイッチ。

デビルドサンドとローストチキンとアボカドのサンドイッチ。デビルドサンドは、程よい堅さのゆで玉子に、クリームチーズペーストを挟んだもの。ハイカロリーな一品だ…と思いつつも(お店でもそう喧伝していた)、思ったよりもあっさりしていて、さらっと食べられてしまった。ローストチキンとアボカドのサンドイッチは、全粒粉にレーズン、クルミの入ったパンで、具とパンの組み合わせが素敵。チト欲張ったかなーと思いつつも、ぺろっと食べてしまった。美味しかったです。