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ポンヌフ

汐留に泊まった時に困るのがお昼。汐留だとチェーン店しかないし、新橋だと忙しいサラリーマン御用達の店みたいなのが多くて、私のようなさっと食べてさっと出るというのが苦手な人間には、行ける店が少ない。めったに来ないから、あんまり知らないし。

少し遅いお昼はどこにしようかな…とだいぶ悩んで、そういえば新橋って、ポンヌフがある…と思い出して、ランチタイム終了ギリギリに滑り込む。迷惑だったかな…と思ったら、私の後にも数人駆け込んできたので、ああよかったとホッとする。

だいぶ昔に、おくがわじゅんいちさんの『ナポリタン』というリトルプレスを読んで覚えた店なのだけど、ようやく行けた。だけど注文したのはナポリタンじゃなくて、ハンバーグスパゲティセット。よくばりなので。

出てきたのは、お子さまランチみたいな、とってもかわいい一皿。これは気分がアガる。食べるとなかなかのボリュームなんですけど、嫌な感じじゃない。見た目、パワフルな味付けなんじゃないかと思いきや、ほどよい塩梅の後引き系で、普段なら相当苦しい量のはずなのに、すんなり食べられました。おいしかったです。

食べ終わったタイミングで、プリンとコーヒー。これがまた、お子様ランチっぽくて泣ける。

プリンはあっさりプルプルで、これまた懐かしい味。テレビ局が近いので、時間的なこともあってか、周りはテレビマンぽい人ばかりで、いろいろギョーカイだなーって話をしていました。そういったがやがやした感じも含めて、いい感じにレトロなお店でした。

お昼を済ませて歌舞伎座へ。吉例顔見世大歌舞伎の夜の回を観に行きました。演目は、菊畑、連獅子、市松小僧の女です。

菊畑は、中村梅丸さんが中村莟玉に名を改める、襲名披露公演的な意味合いもあって、非常に良い雰囲気。梅丸さんを始めて観たのは、だいぶ昔に国立劇場で「日本振袖始」の稲田姫を見て、なんつーきれいな顔の役者さんや、演技もうまいし、と印象深かったのですが、それからもう10年近く経つのですね。

連獅子は、高麗屋の親子によるものでしたが、なんかこう、連獅子って、演じる組み合わせでだいぶ雰囲気変わるんだな…と、初めて実感した気がします。お父さんのほう、少しテレが強いんじゃないでしょうか。もう少し優しさを見せてもいいような気がしたのですが、私の気のせいかな…。

市松小僧の女は、池波正太郎原作ということで一番楽しみにしていましたが、面白かった。梅幸さん、又五郎さんに当て書きされた三部作のうちのひとつとのことで、『又五郎の春秋』にも少しエピソードがあります。今回は、時蔵さんと鴈治郎さんで年の差夫婦をやられましたが、キャッキャウフフなシーンも意外と違和感なく楽しめました。

新歌舞伎なんですけど、でも、やっぱり戦前生まれの作家が書かれた市井物なので、ある意味通好みというか、本気で楽しめるのは40代くらいまでだろうな、とは思いました。なので、今のうちに、後数回は再演して欲しいです。

歌舞伎を観終わって、ホテルに戻る。私は、建物の中に突如現れる曲線が無性に好きなのですが、止まっているホテルのある建物は、なかなか良い曲線が多く、それだけで私の中ではよいホテル認定されています。

昔のSFっぽい感じが気に入っています。

ホテルのロビーで、ジントニック。ポンヌフのおかげで、幕間中も、芝居が終わっても、全然空腹感がないです。すごい。

岩佐寿しとセンリ軒

ゆりかもめの始発に載って豊洲市場へ行く。

ゆりかもめで一番楽しいのは先頭車両の一番前だから、そこが空くと、ついついうれしくなって、年齢を顧みず席まで走ってしまう(しかし、年少者や旅行者が座りたそうにしているのなら、そこは譲りたいとは思っている)。始発だと、これから仕事だよという人ばかりだから一番前の席への興味なんてない人が多くて(それよりも寝てたいという感じ)、おかげさまで今日も無事に一番前からの景色を堪能できたのでした。

初めての豊洲市場は、わけわからな過ぎてまぁ大変でした。

豊洲市場は大きく分けると、建物が、水産卸売場棟と水産仲卸売場棟と青果棟の3棟に分かれています。それに伴って、飲食店も3か所に分散しています(ということも知らなかった)。それぞれの棟はそれなりに結構距離があり、案内板も分かりづらいので、もしお目当てのお店があるのなら、どの棟にあるかと開店時間をしっかり確認してから行った方がいいと思います。お店によって開店時間がかなり違うので、時間の確認はほんと大事。

色々サイトはありますが、豊洲市場の場内飲食店の組合が作っているサイト「豊洲ぐるめ」を参照するのが一番良さそうです(当時はこんなに情報が充実してなかった)。

うろうろ迷いながら水産仲卸売場棟について(駅からここまでのルートが分かりづらくて、迷った)、お寿司にしようとは思っていたのだけど、築地の時は大行列ではなっから諦めていた寿司大か大和寿司にしようとぐるぐる回ったら、何と寿司大は6時ちょっと過ぎにもかかわらず、すでに行列が。じゃぁ大和寿司…と思ったら、どこにあるかわからない(正解は青果棟)。

意外とまだオープンしていない店舗も多く、仕方ない…という言い方は適当じゃないけど、岩佐寿しへ。ここの「貝づくし」は一度は…と思っていたので、サクッと入れて、ラッキーでした。

貝づくしは、貝ばっかり7カン+巻物。一つずつ説明してくれたんですが、何か慌ただしく食べちゃいましたね。なんていうか、ちょっと緊張しちゃいました。シャリは、赤いお酢を使った堅めのご飯をみっちり握った感じ。量もしっかりある感じでしたが、でも食べると軽かった。やっぱりあわびが良かったなぁ。でも、意外と、ヒモきゅうもよかった。

夫はお任せを注文。こはだやエビも入った、オーソドックスなコースでした。

市場の様子を上からのぞくような形で見ることが出来ると確かテレビで言っていたよな…とおぼろげな記憶を引っ張り出して、水産卸売場棟にたどり着いて、ようやく見学。

ここに行きつく通路のようなところに飲食コーナーがあって、そこに八千代とか茂助だんご、トミーナなどがあったことに気付く。コーヒーアーンで淹れるミルクコーヒーとかわいいジャム&バタートーストで有名だった愛養は天ぷら屋さんになってしまったと聞いていたけど、本当だった。しかも、高級天ぷら屋さん。店先のメニューの価格を見て、あー、お昼しか行けないなぁ…と思ってしまった。

もうセリなんかとっくに終わって、コチコチの冷凍マグロをフォークリフトみたいなもので寄せたり持っていたりしているのを見ると、あれって食べ物なんだよな…と不思議な気持ちになってきます。

同じような写真ばかり載せてるけど、楽しくてずっと見ていられる。

ターレ(ターレットトラック、というらしい)が展示されていて、乗ってもいいということなので、乗って記念撮影しました。ハンドルが重い。最高時速は15km/hだそうですけど、意外。近くで見ると、もっと出ているように感じる。

うしろに「歩行者に配慮」という貼り紙がありますが、これは市場のあちこちで見かけました。せっかく新しく作った施設なんだから、その辺は設計やデザインで人に負担を強いない形にすればよかったのに…と都民でもある私は思ったのでした。

冷たい風に吹かれながら、再び水産卸売場棟に戻り、センリ軒でミルクコーヒーとプリン。いつか、ここのカツサンドと玉子入りシチューも食べたい。

豊洲市場に来て一番印象的だったのは、屋上かも。素晴らしい開放感。何もないのが逆にすごくいい。バーベキューやら犬の散歩やらキャッチボールやらテントの設営やら、もうすでに、思いつく限りの迷惑行為はあらかじめ禁止されており(ビニールシートをしいて寝転ぶことすらできない)、基本、歩くしかできません。

それにしても素晴らしい景色です。スマホのカメラでもそれなりに雰囲気のある写真が撮れるので、ちょっといいカメラを持って行ったら、かなりいい写真が撮れるだろうなぁ。

レインボーブリッジの向こうに富士山。

豊洲有明線ですかね。高いビルは、月島・勝どきの高層ビル群だと思います。通る車もほとんどない、まっすぐ伸びた大きな道路がちょっとSFの舞台っぽくて、良い景色でした。

ゆりかもめに乗って帰ります。朝のゆりかもめは本当に最高で、いかにも東京っぽい景色が堪能できる場所のひとつだと思います。

大型船が接岸できるところには必ずいるキリンの大群。ガントリークレーンというそうですが、キリン、キリン、と呼んでしまう。そして写真をたくさん撮ってしまう。

ここもすごいキリンの大群でした。

ゆりかもめに乗るたびにいつも反応してしまう反り返りのある構造物なんですけど、検索してみたら、首都高速湾岸線の東京湾トンネルの出入り口なんだそうです。この道路の先は品川です。

見るたびに、あの反り返りはなんだろうと思っていたんですが、これですっきりしました。

おにやんま

汐留のホテルでごろりとして、晩ご飯は、ずっと興味津々だったおにやんまに行く。いろんな人が安くておいしいうどん屋さんと言っていたけど、確かに、美味しかった。

ホテルに戻って、夕方買っておいた、巴里・小川軒のお菓子をつまむ。ティータイムクッキーとふくろうキャラメルサブレ。ベーシックな味でしみじみおいしい。

ふくろうキャラメルサブレは、中のキャラメルが思っていたものよりも控えめな味わいで、それがよい。見た目もかわいくてうれしくなる。

クリスマスや正月が近いということで、カレッタ汐留前に「アラジン」のイルミネーションが立っていたので、わざわざ見に出かける。昼間に通りがかったときは、ポスターで見た印象よりも狭いな…と思ったけど、点灯するとやっぱりきれい。

一番いいポイントで、ツーショット撮影をしたいカップルが列をなしていました。

再びホテルに戻って、とっとり・おかやま新橋館で買ってきたカップ酒(菊池酒造の燦然)とおつまみ(砂たまご)で一杯やりつつ、だらだら過ごす。

魯肉飯

カテゴリー: 昼食 | 投稿日: | 投稿者:

今日のお昼も魯肉飯。一度作るとしばらく料理をしなくていいので、本当に助かる。夫も大好きなのでずっと続いても文句出ないし。そして副菜は、ターサイ炒め。大きな株を買ってきていたのですが、ようやく食べきった。シンプルににんにく、塩、胡椒の味付けで食べるのが一番好きだ。

チーズパン

カテゴリー: 朝食 | 投稿日: | 投稿者:

チェダーチーズを買っていたのだけど、使い道がないまま寝かせっぱなしだったので(スコーンを焼きたかったのだが余裕がなかった)、チーズパンにして食べる。カフェオレ。

コンビーフポテト

カテゴリー: 夕食 | 投稿日: | 投稿者:

まだまだ続くコンビーフポテト。夫は腰塚のコンビーフが本当にお気に入りで、多分、1カ月続いても全く問題ないだろうと思う。

ただ、玉ねぎは邪魔なので外してくださいと言われたので、今日は、芋とにんにく、仕上げのパセリだけで。コンビーフもあんまり加熱しないほうがいいと言われてたのだけど、ちょっと火を入れ過ぎたかもな…。

奥は、焼キャベツにフレンチドレッシングをかけて、玉子をミモザにしたものを散らしたもの。

魯肉飯

カテゴリー: 昼食, 間食 | 投稿日: | 投稿者:

魯肉飯にターサイの炒めもの。雑誌か何かで、現地の魯肉飯は小ぶりの丼に入って供されると読んでから、うちも普通にお茶碗に盛っている。ミニ丼みたいでかわいくて気に入っている。これで十分お腹いっぱいになるし。

大相撲(令和元年十一月場所9日目)を見ながら、小さいつまみをちょいちょい。

新ごぼうの酸っぱいマリネを作っていたのだけど(太めの千切りにしてさっとお湯にくぐらせてからフレンチドレッシングで和えたもの)、そのままでも美味しかったけど、なんとなく脂少なめのスモークサーモンと一緒に食べて見たら、驚くほどよく合っていた。これはいいです。白ワインと合う。

コンビーフポテト

カテゴリー: 夕食 | 投稿日: | 投稿者:

今日も腰塚のコンビーフで、コンビーフポテト。

奥は、焼キャベツに目玉焼き乗っけ。キャベツをくし形切りにして、焦げ目がつくまで焼いたのって、何ともいえず美味しくて好きです。

魯肉飯

安売りの豚バラ肉塊で魯肉飯を作る。魯肉飯は『台湾かあさんの味とレシピ』で紹介されているレシピを参考にしてはいるのですが、段々自己流になってきた。

それでも、ふたつだけレシピを参考にしているポイントがあって、ひとつは砂糖は氷砂糖を使うこと。普通の砂糖だと、何となく味が決まらないのだ。もうひとつはフライドオニオンは絶対入れること。ただ、本に出ていた「かあさん」のフライドオニオンは、エシャロットを揚げた自家製だったのだけど(自家製のほうが断然おいしいらしい)、さすがに無理なので、中華街で買ってきたものを使っています。

自己流ポイントは、挽き肉じゃなくて、塊肉から自分で切り出して使うこと。あと、玉子は鶏卵じゃなくて、うずらの卵を使うこと。玉子がたくさん食べられる感じがして、気に入っているのだ。一緒に煮込むスパイスは、八角、クローブ、桂皮、陳皮。最後に、五香粉をふわっと。八角は絶対だけど、個人的には、陳皮も重要メンバー。初めて作ったときに何となく入れたらおいしかったので、以来、お守りのように絶対入れている。

時々、ネットや雑誌で他の人のレシピを見るのだけど、それと比べると、多分、うちの魯肉飯は、いわゆる「正解」と比べると、ちょっと甘めな気がする。せっかくだから「正解」も食べてみたいけど、一体どこに行けばいいのだろうか。

今日の豚バラ肉は脂の部分が多かったので、賽の目に切ると100%脂というキューブも出てきてしまってイマイチよろしくなかった(私は豚の脂は好きなのでそれもまたよしなのだけど、やはり食べ応えが少ないのはまずい)。こういう肉だったら、賽の目じゃなくて、普通に大ぶりに切ってもよかったのかも。そういうタイプの魯肉飯もあるようですし。まだこれからも試行錯誤していきたい。

野菜の補いに、ターサイの炒めもの。

お昼の魯肉飯を小盛りにしたので、ちょっと夕方間におやつ。近所のパン屋のハムマヨネーズパンに、オニザキのごませんべい。じみにうまい。