今年のSDCで買ったセレクションボックスは2つ。「ルネサンス」を食べ終わったので、ようやく「メダイエ」に手を付ける。
これは、10人のショコラティエさんが過去にいろんな大会などで受賞したショコラを詰め合わせたもの。要は、名刺代わりの1粒みたいなものの詰め合わせ、って感じでしょうか。なんていうか、おいしいところどりしてるみたいな感じのボックスですね。
手前から順番に
● ガナッシュナチュールビター (パスカル・ル・ガック)
2009年~2012年までC.C.C.5タブレットを連続受賞した、定番ショコラ。
● ガナッシュヴァーニュ (クリスティーヌ・フェルベール)
マンジャリ(グランクリュにランクされる最高級品)のチョコレートに、生クリーム、バター、ヴァニラを加えたクラシックな味わい。
● ルイーズ (ジャン=シャルル・ロシュー)
コックドール品評会から2008年以降連続金賞を受賞。新鮮なバジルを、マダガスカル産とベネズエラ産のカカオをブレンドしたガナッシュ。
● テンダンス・レ (アルノー・ラエール)
2007年M.O.F.取得時のひと粒。キャラメルとヘーゼルナッツを別立てでグリルしたプラリネ。とろける食感とカリカリの香ばしさを両立させた、テクスチャーにこだわった作品。
● カレ フランボワーズ (パティスリー・サダハル・アオキ)
2012年のC.C.C.で2年連続5タブレットを受賞。ミルクショコラのベースにフランボワーズのピュレを入れて仕上げたガナッシュ。
● ピエモンテ ダーク (ファブリス・ジロット)
2011年、2012年のC.C.C.で2年連続5タブレットを受賞。ピエモンテ産のヘーゼルナッツを使い、香ばしく仕上げた自家製のプラリネをダークチョコレートでコーティング。
● シュゼット (フィリップ・ベル)
2004年M.O.F.取得時のひと粒。パンデビスの風味(シナモン、グリーンアニス、ナツメグなど)を用いたショコラ。
● フロコン デ プロヴァンス (フレデリック・アヴェッカー)
2011年のM.O.F.ファイナルで作ったひと粒。下層はクラシックなプラリネにカリカリのスペキュロス(ベルギーを代表する焼き菓子で、スパイスの効いたビスケット)、上層はプロヴァンス地方のりんご、洋梨、いちじくのピュレを合わせた2層ショコラ。本店ではクリスマスシーズンしか販売しない。
● クレープシュゼット (クリスチャン・カンブリニ)
2004年M.O.F.受賞作。クレープシュゼットをイメージした、柑橘系リキュールをフランベしたセミリキッドショコラ。
● アヴァロンシュ (フランク・ケストナー)
2004年M.O.F.受賞作。果汁をフリーズドライ化する技術を使い、パッションフルーツ、オレンジコンフィ、キャラメリゼしたライスパフ、ヘーゼルナッツのプラリネの4種類の味わいを表現。
大きな品評会で賞を貰ったものばっかりなので、どれもおいしいに決まってます。そして、どれもめちゃめちゃ凝ってます。この一粒に勝負をかけてきているわけですから、どのチョコレートも味わいが派手だったり、濃厚なものが多かった気がします。
個人的に一番インパクトがあったのは、ルイーズかな。バジルの風味がすごいんですが、嫌味な感じじゃないんです。バジルってこんなにチョコレートと相性いいんだーって、驚かされました。あと、印象深かったのは、ピエモンテダークとアヴァロンシュかな。前者は完全にクラシックな味わい。後者は後味がチョコじゃなくて果物だった。これって、チョコなのか? って感じ。